河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

シネセゾン渋谷。がらがらでした。 12/29までらしい。

前半は、ほとんどコメディののりでした。が、実は普通の映画でし
た。ってことは、P.K.Dick 色はほとんどないってことでさ。まぁ、
その辺は、もう期待するのはやめたのでいいです。このEndingの感
覚は、なんか記憶があるな。あまりドラマティックでないところが
特に。全体的には良かったと言えるんじゃないかと。 

この程度で「一体誰が誰、僕は誰なんだ」感が味わえるとすれば、
逆に、この映画の観客としては幸せなんじゃなかろうか? 捜査官自
体がスクランブルスーツでわからなくなっているという設定自体は、
顔が割れている時点で、もうだめ。あまり難しくすると観客(アメ
リカ人)受けしないってのは理解できるけど、易しくし過ぎ。 

ロトスコープは、スクランブルスーツ用でしかなくて、他の部分
はどうでもいい感じ。でも、逆にこれでなくて、実写だったら、
そのコメディッぽい馬鹿さ加減が強調されてだめだったと思う。
ちょっと、パルプフィクションっぽい馬鹿さ加減だった。

アンチ麻薬映画でもあるわけなんだけど、あまりピンとはこないね。
最初の虫のようなのが続くんだったら、また、面白かったかも知れ
ないけど。でも、あれで帰っちゃう人もいるんじゃなかろうか? 

伏線とかの処理は丁寧。それを見逃すようだと寝ちゃうでしょう。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科