河野真治 @ 琉球大学情報工学です。


まぁ、よく、恥ずかしげもなく非互換、囲い込み路線を持ち込むよ
ね。ビジネス的に正しいから、やって良いのか? 特に、Sony と Apple。
そもそもビジネス的に正しいのか? 

それを排除するのは、法律しかないわけだし、政治家がやるべきこ
とだよね。囲い込みが公正取引とは到底思えないわけなんだから、
フランスの規制は正しいと思う。フランスだけなら、Appleがフラ
ンスから撤退して終りだろうけど。

結局、ユーザの利便性にそっぽを向いた商品やサービスが最終的に
支持されることはないわけで、こういうことを続けていけば、逆に
インターネット上の無料のデータ交換が主流になってしまう。逆に
互換性をちゃんと維持すれば、価格は「ちゃんと」ユーザと提供者
の市場原理によって決まるわけだから、ユーザはリスクのある無料
データ交換に逃げる必要はないわけなんだけど。

VHS/βと違って、物理的な非互換性は存在しないんだから、音楽レ
ーベルの囲い込みを、そのままフォーマットと著作権規制に持って
来た経営者の戦略が悪すぎるのだと思う。物理的非互換性の競争に
負けた時のコストは大きいけど、フォーマットはコストは低いよ。

決裂したアップルとソニーの協議の内容が何だったかは、もはや知
り得ないわけだけど、ジョブズがふっかけたことは間違いないし、
ふっ掛けられてもソニーは乗るしかなかった筈だろうとも思う。そ
の結果が囲い込み合戦だとすれば、Apple と Sony はユーザを忘れ
て商売している馬鹿者たちと言われても仕方ないと思う。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科