河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

僕は、これは「妻の働いた分をちゃんと認めろ」ってな文脈で書い
てます。

In article <20050705214149cal@nn.iij4u.or.jp>, cal@nn.iij4u.or.jp (SASAKI Masato) writes
> ですんでケチをつけるんなら
> 「一家で仕事するなら同一生計にするな」
> なんですね。
> ……でも同一生計にしない場合
>   それは一家で仕事したことにならないわな。普通。

このあたり、共働き夫婦の実態をわかってないんだよな。もしかし
て、夫婦が働いたら、両方の給与を同じ口座に振り込んで、どっち
かが、その口座を一人で管理するとか思ってます? 両方の収入が多
い程、別会計になるものです。そして、そうしたいと考えるもので
す。

一家で仕事しても、当然、仕事の量は違うわけで、でも、入金は向
うの都合で決まるわけだよね。だったら、中で分配することになる
わけだよね。それを認めないってのは、結局、

> さくさく妻の修正申告してその分取り戻して一件落着じゃないのかえ。
> (金額は判決と違うけど
>  夫1800万円 妻800万円の所得があるって申告するか
>  夫2200万円 妻400万円の所得があるって申告するかの
>  違いのはずでしょ?)

お役所に実態にそった書類を出して、それじゃ困るって言われて、
わざわざ実態と違った書類を作成するってやつだよね? 

そして、なにゆえ、それがあるかと言えば、妻を貧乏にするために
しかならないわけだ... 結局、妻が夫に従属するっていうような幻
想を維持するための仕組みでしかないです。

例えば、夫婦で家を買えば、それは共有財産だよね。でも、実際に
はそうならない。それは、お金を出した方の財産だよね。で、大抵、
男の方の持分が多い。名義を調整しようとすれば、それは贈与にな
り税金がかかる。でも、それは変なんだよ。だって、家をメンテし
て主に使用しているのは女性なわけだから。それを見越して(妻へ
の投資として)家を買っているわけなのに、何故、名義的に妻のも
のにできない? 

そのあたり(妻が働いた分) を、計算して、妻の方の所得あるいは
財産分配したいと考えるのは、別会計な夫婦なら当然です。で、調
整するなら必要経費が妥当だと思う。その方が税金も安くなるわけ
だし。

家族は家族、お金はお金。当然でしょ?

離婚すれば、外から「実態は、同一生計だ」なんていう主張は通ら
ないです。たまたま、一緒に済んでいるだけみたいな。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科