河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <d7bktu$l7b$1@news-est.ocn.ad.jp>, Sin'ya <ksinya@quartz.ocn.ne.jp> writes
>   いずれにしろ、「A級戦犯を神として奉る」のは、靖国神社の自由だと思い
> ます。

ま、それはそうなんだよね。そういう意味では分祀の議論は的外れ
だと思う。

>   これは、戦犯裁判の結果を受け入れている日本政府の方針とは異なりますの
> で、上記のようなことを公言している神社に総理大臣や閣僚が参拝することは、
> 外交問題になり得るでしょう。

参拝をやめるってのは簡単だし、合理的な判断だと思う。それを不
可能にする政治的な圧力があるとすれば、それ自体は憲法的な問題
だよね。で、それを裁判所は判断しないってことになると、裁判所
の存在意義の問題になると思う。

>   また、遺族の感情としては、以下が参考になるかもしれません。
>   「書評『靖国問題』高橋哲哉」
>  (http://www.jca.apc.org/stopUSwar/notice/yasukuni_mondai.htm)

まぁ、確かに、合祀分祀の問題としてとらえるのは矮小化かも知れないね。

第二次世界大戦に関する反省と、それに対する対応は、「自分はや
ってないから関係ない」ではありえない。むしろ、fj.soc.politics
なんかを見ると、どうしてそうなったのかってあたりに、必然性を
感じるし、それに対して、何もして来なかったってのも感じます。

甘甘を承知で言うわけだけど、

    国家に対するアイデンティティ
    アジアに対するアイデンティティ
    世界に対するアイデンティティ

そう言うのを合理的にとらえるっていう教育と、政治的な環境を作
ってこなかったんじゃないかな。そうでなければ、例えば、EU的な
汎国家組織みたいなものを作るって話があってもおかしくない。

韓国がどうの中国がどうのってレベルの低い記事を見るのは fj だ
けと思いたいところだが...

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科