河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <bsf7v7$nmh$1@nwjp2.odn.ne.jp>, NAKAMOTO Tetsuya <tetsuzou@pop02.odn.ne.jp> writes
> 私は、保険は本来「ギャンブル」であると認識してます。

確率に基づいて予測する限りそうですよね。

> トータルで見れば必ず胴元が儲かるようにできている。換言すれば、そうでない
> と保険業というのは成り立たない。

でも、この部分はどうかな... 企業にとって儲けってのが何かと言うと、

     儲けがあるなら、
          事業に投資すべき
          株主に還元すべき

のどっちかですよね。保険業には、そういうのないよね?

> たとえば日本の健康保険制度は「保険」という名が付いてますけど、あれは実際
> には社会保障であって事業としての保険ではない。なので、病気になってからで
> も保険に加入できるなどという、保険業の常識からしたら考えられないようなこ
> とも可能にしているわけですよね。

保険で議論されている確率は実は事後確率です。それを社会保障と
言ってもいいし、社会保険と言っても良い。それは、おなじもので
あるべきだろって話です。

In article <bsem37$2h4u$1@mozart.shiino.taito.tokyo.jp>,alceste@shiino.taito.tokyo.jp (Shiino Masayoshi) writes
> 船級と、河野さんの生命保険の例では、費用を掛けて安全を増せるか、遺伝的に
> 決まってその人にはどうしようもないか、の差が有って人道的には気になる物の、
> 私企業たる保険会社に取っては一緒ではないでしょうか。
> そう言えば、事故を起こした人の自動車保険料が上がるとか、煙草喫みの生命保
> 険料を上げるとかは、河野さんはどう思われますか?

例えばさ、船の保険が決まった後、その船が欠陥船だとわかったと
しますよね。じゃ、保険はどうする? 事故が起きた後にわかったら
どうする? 

この時に、「欠陥を隠した方がメリットがある」ということになれ
ば、みんな隠すよね。

> 前になって :-p) ミスの確率が下がるなら、安くなっても良さそうです。一方、
> ミスをする奴ぁしょっちゅうするんだてえ事なら高くなるのは当たり前だと思わ
> れます。保険会社は、一度ミスした奴ぁ又すると思ってる (又はそう云う調査結
> 果を持ってる) んじゃあないでしょうか。

リスクマネジメントに関して
      ミクロな選択
      マクロな選択
ってのがあって、
      ミクロな選択 ( 事故を起こしにくくするような選択をする方向  )
      マクロな選択 ( 起きた事故をなんとかする方向 )
ってことであるはずだと思う。現在の保険は、両方をいっしょくたに
している感じ。

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科,