iizuka wrote:
>  飯塚(東京賭です。
> "kaz hagiwara" <kazhagiwaraNosopam@yahoo.co.jp> wrote in message
> news:30rmtnF34mg8aU1@uni-berlin.de...
>>> 現在発売中のサッカーマガジン1000号記念号に、岡田×ジーコ対談で、
>>>ジーコが言及してました。
>>> 曰く「ルールを破ってするのは、マリーシアじゃない」「ずるさではない」
>>
>>ずるいプレーは、結果的にチームと監督を窮地に追い込むことがある
>>からいかんというわけなんですが、これもフツーの感覚ですね。
> 
>  以前の宮本がPKのサイドをチェンジさせてことについて、
> 「ダメ元でもあんなに正々堂々とやったらマリーシアじゃない」
>  辺りとは、矛盾するんですか?

所属選手のずるいプレーを監督として推奨しないという意味でジー
コの感覚を「フツーの感覚」だと言いました。(それってフツーで
しょ?)

「ルールを破ってするのは、マリーシアじゃない」というのと以前
の記事での私の発言との関係は、内容が矛盾するとかしないじゃな
くて私にとって、認識を新たにさせられる新事実でした。そういう
のは「マランダラージ」という別の呼び方があるんですね。

で、件の宮本のアピールと三都主の行為がどうかは、ジーコに聞い
てみないとわからないですが、ジーコのインタビューの内容から判
断するに、あれはどちらも「マリーシア」じゃないような気がしま
す。インタビューでのジーコの発言からは「マリーシア」はインプ
レーで瞬時に発揮するポジティブなエスプリであって、PK戦のよ
うなプレーが止まった状態でどうこうという感じではなさそうです
ので。

じゃ、三都主のはマランダラージかというと、それも違うような。
あれは「ルールをやぶって」かどうかあいまいなグレーゾーンを自
分に都合よく解釈しているだけですから。あのまま蹴ってゴールし
てもあとで取り消しになるだけで、お咎めはなさそう。


>>でも、その「美しいサッカー」をめざしているわけではないとも言っています
>>ね。「キーパー含めて全員が点を取れるチーム」が理想というあたり、同じ号の
>>チャ・ボングンx奥寺の対談で出てきたドイツの徹底的な分業制と比べると南米
>>的ですが、それでも勝つということとサッカーの美しさは別だと認識している点
>>はそんなに夢ばかりみている監督でもないようです。
> 
>  まぁ、実際言っていることが実現できているかどうかは、別問題です
> けど。

アジアカップを見ると、「ジーコが言ったこと」が実現できている
と言えるのでは? あの、美しくない、勝機を感じさせないサッ
カーで、最後にはPKで勝利をもぎ取るなんてのは、ジーコがイン
タビューで「言ったとおり」のサッカーですね(PKはキーパーが
蹴ることもあるし);-)


閑話休題、ジーコは必ずしも協会の組むスケジュールに肯定的では
ないというのも、インタビューを読んで「そりゃそうだろう」と思
わせられた部分です。アジアカップ直後のアルゼンチン戦が単なる
興業目的であって、それでも試合はしなければならないというあた
りの葛藤を正直に告白していましたが、それだって、代表監督とし
てはフツーの感覚でしょう。トルシエだったらもっとはっきりもの
を言って協会の不興を買ったのかも知れませんが。

萩原@グリフィス大学