Golden Cross wrote:
> もちろん答えは見えていて、それはアメリカに都合よい
> 政策を打ち出す国家建設を期待するからでしょう。
> そうだとしてもですよ、自国の兵士をこれほど危険に曝してもそれが必要なの
> かという疑問は拭いきれません。

イラク戦争がアメリカにとって「都合よい」だろうことは、ちょっと考えればい
ろいろ出てきます。

・パキスタンからシリアに至る油田地帯をのきなみ親米政権に
 変えてしまうことによる原油地域の覇権維持
・ユーロの世界戦略に対するドルの防衛。
・アメリカ製兵器のデモンストレーション、実戦テスト、販売促進と
 在庫整理(国内での増産と国外での販売促進による雇用促進)。
・兵員に実戦経験を積ませることによる、兵の強化。
・戦後の復興需要による国内の景気拡大と雇用促進。
・ブッシュ政権そのものの延命(民主党では戦争を遂行できないという
 意味で、戦争の泥沼化は共和党のブッシュ政権の延命に寄与する)

邪推に過ぎないものから検証できそうなものまでいろいろありますが、「拭いき
れない」ほどの疑問でもないでしょう。特に自国の兵員を実戦で強化できること
の意味は、軍隊にとってはきわめて大きいはずです。

> アメリカのことをまったくといっていいくらい知らないし、日本人などには到底分
> かるはずのないことなのではないかと思ったりもします。

それほどのことでもないのでは?


> アメリカは危険な国であります。同盟国だと思って安心している日本国にとっ
> ても危険な国なのです。日本国自体がアメリカと言う国を分かっていないので
> はないか?

「危険な国」ですが、両刃の剣です。危険に使うこともできるし有利に使うこと
もできる。少なくとも戦後の日本の政権担当者にとっては、アメリカが両刃の剣
であることは「常識」であって、アメリカをいかに自分の都合よく使うかが日本
の外交の最優先課題でした。じゃなければここまでアメリカ偏重の外交政策を
とってきた理由がわからなくなります。

だから

> 日本国の国際への対応はアメリカを殆ど知らない、

わけはありませんね。なので、以下の「したがって」以降はあたりまえすぎて意
味をなしません。

> したがってい
> つ何時日本国への脅威となって立ちはだかるやも知れないという構えをiいつ
> も持ち合わせていなければならない。


萩原@グリフィス大学