NGMPの好きな所に注釈をつけました。これでNGMP全部ですね。

乞う御批判。

○ここからがニュースグループ管理の本題です。出ている順番は
   proposal/CFD/CFXですが、CFDからが本番。
   ProposalはCFDをイキナリ始めて間違っちゃう初心者/玄人
   が、他人のアドバイスなど集める具体的なやり方として残して
   あります。

In article <ngmp6.5.part2.20040724@fj-news.org>, 
committee@fj-news.org wrote:
:3. ニュースグループの管理手順
:3.3 提案/Proposal
:CFD以前の議論をProposalと呼ぶ。Proposalに対して、管理人は何の権
:限も持たない。Proposalは省略してもよい。


○CFDがNGMPの要点。

   CFDは『期限を切ってグループ改編の結論を出す』仕組みです。
   NGMP体制とは、CFDを認めること、それの担当管理人として、委員会を
   公選すること、この二つに尽きます。その他のことは、例外規定か、
   CFDと委員会を防衛する理屈を述べているだけです。

   簡単に言えば、

   NGMPの正統性を認める == CFDとコントロールの委員会管理を認める

   ということです。

   CFDを認める == 二ヶ月で改編案件の『結論を出すこと』を認める

   ということになります。

   CFDと委員会制度は、NGMPの核心であることは、CFDに『管理人』が関与
   することからも窺えます。CFDは提案者のものだけではなくなるわけですね。

   NGMPの発明者である河野さんの頭には『提案者有利』という公理が入って
   おりますが、それは、概ね守られているものの、必要時には、管理人が介入
   する余地が残されています。つまり、CFXは管理人が行うこともできます。

:3.4 公告/CFD (Call for Discussion)
:3.4.1 CFDの条件
:CFDは議論開始の公式な宣言である。CFD後は、管理人が権限を持って関
:与し、提案者と共同して期間内に管理行為を決定することをめざす。


○CFDには、『ひな形』がある。
   CFDには、『結論を出す』という重要な機能がありますが、技術的には、
   何を議論するのか、案件の枠組を決めてから議論をする、という議論の
   ひな形を提供する機能があります。それが、以下のCFDの条件です。

   条件を読めば分かりますが、条件として必要なもの、必要で無いものの
   区別があります。例えば、『なぜそのグループが欲しいのか?』などは
   CFDを出す要件にはなっておりません。

   現行のCFDの条件は、ニュースグループの単系列化、が目標とされてい
   ます。NGMPはニュースグループの安定化を目指しますから(総則)
   例えば、あるニュースグループ、例えば、『fj.wackyの作成』と、
   『fj.wackyの削除』を同時には提案できないことになっています。
   要素を分離して、単一のCFDとしなければなりません。その場合、
    後述の『同一のCFDは先行CFDの開始から三ヶ月後に行う』という
   規則を用いて、先行CFD(先に委員会がCFD開始を認定したもの)
   が先に審議(CFD)され、残りは後からになります。これによって、
  『 fj.wackyを作成し、fj.wackyを削除する』というような、矛盾
   した結果を排除することができます。

   現時点での単系列化の担保は強すぎるという意見があります(新城さん)。

   CFDはUsenetのRFD (request for discussion)とは違って、憲章は
   日本語、1行英文が英語です。投稿内容に拘束力を持つのは、日本語
   の憲章だけです。1行英文は、お飾りです。

:CFDは次のa)〜e)のうちの1つだけを提案するものでなくてはならない。
:CFDには、CFD期間(開始日および満了予定日。満了予定日は開始日の2か
:月後)が明示されているとともに、該当する項に示された情報をすべて含
:んでいる必要がある。これら以外の情報、理由づけなどは要求しない。
: a) 作成: 対象NGの名称、憲章、1行英文、moderated/unmoderatedの別
: b) 削除: 対象NGの名称
: c) 名称変更または移動: 対象NGの名称、変更後の名称、憲章、1行英文、
:    moderated/unmoderatedの別
: d) 憲章変更: 対象NGの名称、変更後の憲章、1行英文
: e) moderated/unmoderatedの変更: 対象NGの名称、変更後の憲章、1行
:    英文、moderated/unmoderatedの別
:[解説] CFDがa)〜e)のうちの1つだけを提案するというのは、例えば1つ
:のCFDで新設と削除を同時に提案できないという意味である。
:[解説] 1行英文はニュースリーダーなどの参照機能に使用するためのも
:のであり、60文字程度に収めることが望ましい。


○CFXまでには候補は一つにする。しかし、『複数選択投票』を使って、
   複数の候補のうち一つを投票で決めることもできる。

   NGMPに載っている方法で、複数候補を公開の場で決められる方法は、
   CFSが死んだ現状としては、複数選択投票だけです。ところが、実際
   にはアンケート->管理人裁定という方式がありえます。この『アン
   ケート』はいわゆるアンケートとは違いますが、NGMP6以降には載せて
   いないので、別機会に書きます。

:前記の情報に関して複数の候補を持つこともできるが、複数選択投票以
:外の合意方式を選択する場合にはCFXまでに1つに絞らなければならない。


○CFD/CFX関連は、委員会へメールするとともに、NG管理グループ、関連
   ニュースグループに投稿で公告されなければならない。

   この、委員会でメール、及び投稿、というパターンは全てのCFD/CFXで
   踏襲されています。このことで、基本的に委員会はメールだけ読んでい
   れば必要な情報が手に入るようになっています。

:CFDはE-Mailにより委員会に通知されるとともに、NG管理グループおよ
:び関連するNG群に可能な限りクロスポストにより告知されなければなら
:ない。


○fj直下のカテゴリの変更は、委員会が介入できる。
   fj直下のカテゴリは委員会がCFXを通して変更を要求できますが、
   実際には、これで変更されたことはなく、削除してもよい項目であると
   思います。
   
:CFDの内容がfj直下のカテゴリーに変更を及ぼすものである場合は、委
:員会は2.2節の規定により当該CFDの変更を提案できる。この場合、CFX
:による決定まで当該CFD期間を中断させる。
:[解説] fj直下の変更について、委員会で討議した上、問題があるとい
:う結論に達した場合、委員会が変更内容を提示して1回だけCFXをおこな
:う。そのCFXが成立した場合、CFDは変更された上で続行される。


○CFDは『唯一のCFX』をめざす。
   CFDを決定する時、CFXを一つ選択します。ただ、CFA/CFRはCFDを
   終了させない(通らなくても、そのまま議論は続行)することに注意。
   また、CFXは『提案者もしくは、例外として管理人』のみが出せて、
   その他の人が『どのCFXを選ぶのか』を決めることはできません。

   ですので、先日のwindows groupの再編CFD(現在CFV結果公表中)
   の議論で、『CFRを要求した提案者でも管理人でもない人』というの
   はNGMPを読んでいないことがまる分かりなんですね。

:3.5 合意方式(CFX)の選択 (Call for Approval/Rejection/Vote/Signature)
:NGMPではCFD期間の間に唯一の合意方式(CFX)を選択することをめざす。
:CFXは原則として提案者が出す。管理人が出すこともできるが、その場
:合は提案者の意思を尊重しておこなう。
:[解説] 管理人によるCFXは、提案者の不在等により、提案者によるCFX
:が出せない場合を想定したものである。


○合意方式(CFX)のうちのCFA/CFR。
   CFV/CFSは別投稿で書きましたから、CFA/CFRの違いを書きます。

   CFAは、『異議のないことにより』承認を求めること
   CFRは、『異議のないことにより』却下を求めること

   です。CFA/CFRはCFDと同時に出すことができます。(CFVは一週間待ち。
   CFSも一週間の予告が必要です。)

   CFXを出す時は、CFDを固定する必要があります。

   実際問題としては、CFRはほとんど意味がありません。提案者は当然、
   提案の通過を目指すのが普通なので、『ホントにこの話、やめてもいい
   んだね?』というイジメラレッコの逆恨みのようなCFRは特殊な状況
   でしか使われません。

:CFXとしては次の選択肢がある。
: a) 沈黙による承認(CFA: call for approval) : 異議が出なければ提
:    案は承認される。
: b) 沈黙による却下(CFR: call for rejection) : 異議が出なければ提
:    案は却下される。
:CFXの期間中はCFDの内容を変更することはできない。
:CFA/CFRはCFDと同時に出すことができる。CFVはCFDが出されてから1週
:間は出すことができない。


○CFAの異議は、1人でよい。記名は要らないが、委員会にはメールしなければ
   ならない。異議には理由は要らない。

   『CFAは異議のないこと』で承認を求めるもの

   ですから、誰が異議をだしても却下されます。異議と分かるものでなければ
   異議とは言えない、ので形式を指定しますが、形式さえあっていれば、異議
   とみなされます。異議はひとつでよいので、個人を同定する必要は無く、
   CFVと違って、記名も要求されません。投稿できない環境でも、提案者もし
   くは、管理人に投稿を依頼することで、異議を出すことができます。また、
   提案者と委員会にメールを送る必要がありますが、委員会に届いたメールが
   優先処理されます。

   『異議をとりさげることができない』というのは、

   CFAに異議をだして、落としておきながら、あとで引っ込めてもCFAは復活しない

   ということです。例えば、CFAを開始して、13日目に異議がでるとします。
   あと、1日でCFAは成立するはずですが、異議がでたので、CFAは失敗、これ
   でCFXは振り出しに戻る訳です。ここでCFAの異議をとりさげられることにす
   れば、

   突然、CFAの異議をとりさげて、実質取り下げから1日でCFAを成立させられる

   からです。CFAの場合、異議は一つでよいので、他の人が異議を出したくても、
   すでに異議が出ていれば出しません。『とりさげ』から短期間でCFAが成立
   することにすると、他に異議を出す人が、出す時間がないかもしれない。それを
    防ぐために、CFAの異議はとりさげられない、としてあります。

:3.6 沈黙による決定 (CFA/CFR)
:3.6.1 CFA/CFRの条件
:CFA/CFRは議論を収束させる中間点を意図しており、議論中でもCFA/CFR
:を出せる。
:CFA/CFRの期間は2週間とし、この間に1人以上による異議(Objection)が
:提出されなければCFA/CFRが成立する。
:CFA/CFRを出す場合には異議の形式について規定しなければならない。

:3.6.2 CFA/CFRに対する異議
:CFA/CFRに対する異議の提出者は、異議を提案者と委員会にE-Mailで通
:知するとともにNG管理グループで公表しなければならない。異議の提出
:者が投稿を行えない場合は提案者または管理人が異議の文面をNG管理グ
:ループに公表する。
:異議に理由づけは必要とされない。
:異議を取り下げることはできない。

:期限内に委員会に届かない異議、および指定された形式に沿っていない
:異議は無効とする。
:[解説] 委員会と提案者の両方に異議が届くことになる。事故等により
:届いたかどうか定かでない場合は委員会が最終的に判定する。

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松田@NY