yas@is.tsukuba.ac.jp (Yasushi Shinjo) wrote:
 >>  >SquirrelMail は、WWW ブラウザで IMAP サーバを叩くものですよ
 >>  >ね。逆が難しいのでしょう。HTTP になっているものを、IMAP に見
 >>  >せかけるものでは。難しいのは、フォルダの所と、あと、UID の所
 >>  >かなあ。HTTPMail Proxy Blueberry HOT とか Pop Goes the Gmail 
 >>  >もPOP です。
 >> 技術的な難易度より、
 >> それ以外の要素 (ニーズやコスト対効果など) のほうが大きいのでは?
 >
 >難易度は、コストに関係してくるでしょう。難しいと高くなります
 >(作る人の給料が高くなる)。ニーズがあるかといえばあるのでしょ
 >うが、どのくらい高いかは不明ですね。

技術的には、何かの妨げになるほど高いハードルではありますまい。
IMAP4 サーバを立てる技術や HTML の文法知識があれば
さほど苦もなく実現できることです。実際、事例は数々存在しますしね。

ニーズとは、主に IMAP4 そのものの利用ニーズということです。
使い道としてはウェブメールと合い通じる部分が多いんですけど、
「次世代」といわれたことがある割に普及度は低いですよね。

 >WWW メール側で、変換を嫌おうとすれば、策は簡単で、人間の見た
 >目にはあんまり変らないけど、HTML の形式を頻繁に変えればいい

変換を嫌ってかどうかわかりませんが、ウェブメールの中には
HTML の形式や認証法をちょこちょこ変えてるものがあります。
私は POP3/SMTP ←→ http/webdav 変換 proxy を使って
ウェブメールをメーラで読み書きしているので、
時々ウェブメール側のフォーマットが変更されて
メーラで送受信する際にエラーが出るという事態にぶつかります。

 >のでしょう。嫌う理由があればですが。

理由を挙げるとすれば「バナー広告」「サーバへの負荷」などです。

前者についてですが、www においては
数十秒単位でさまざまな広告主からの広告が
入れ替わり立ち替わりで表示される形式が一般的です。
これに相当することをメールで実現させると
広告メールが頻繁に配信されるという、
サービス提供者にとっても利用者にとっても
かなり煩わしい形になりそうです。
また、Gmail などにおける GoogleAd スタイルをとると
信書・通信の秘密にかかわる問題にもなりかねないでしょう。

後者について。
世の中には、メールソフトやオフラインリーダーで
Web BBS を読み書きできるようにするソフトウェアがありますが、
ブラウザからアクセスして表示される HTML を解析するタイプの場合
短時間にまとめて必要なデータをダウンロードするため
ブラウザからのアクセスよりはるかにサーバに多くの負荷をかけます。
という理由で、ブラウザ以外からの User-Agent によるアクセスを
制限する掲示板が存在します。
ウェブメールで表示される HTML を解析して必要な部分を切り出し
POP3/IMAP4 で読み書き可能なフォーマットに変換するツールには、
これと同じ問題があるのです。
ましてメールソフトでメールを読もうという人は
数分おきに新着メールのチェックをする人も多いわけで、
そのぶん負荷は増します。

もっとも、BBS については、2ちゃんねる等のように
負荷対策として dat ファイルの存在・書式を公開し
それを直読みさせる専用リーダーの利用を奨めているところもあります。
ウェブメールでこれに相当するのは、
自ら POP3/IMAP4/SMTP によるアクセスを開放することです。
-- 
Koh <koh@SAFe-mail.net>