戦争そのものが巨大なマーケットである。

これのおかげで人類は幾度も幾度も、経済をリセットしてきた。
本来なら、戦争支持党というのが世界中にあって不思議ではない。
戦争支持党というと、それを支持する大衆は良心の呵責にさいなまれるから
レッテルを作る側の人間は、自由とか民主とか別名を考えてレッテルを貼る。

この別名にまんまとひっかかる愚かな人間の知能の低さがある限り
戦争マーケットは永遠に不滅ですね。
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レッテルの文明。これが現代の文明でしょう。
レッテルで理解してしまう、人間の脳みその脆弱さ。
レッテルという抽象化の能力増幅剤が、いつのまにか、実体から遊離した架空
の現実世界を構成してしまっている。
もし、われわれが、レッテルをめくり去って、瓶の中味を自分の舌だけで吟味
しはじめたとき、そのときはレッテルの文明は、一つの大きな終わりを告げ
る。

いまはまだレッテル真っ盛りの文明だが、戦争を繰り返す人間の愚かさはそ
ろそろレッテルを剥がす文明に進化してもいいだけの血をもう犠牲にしたと、
進化の法則はみなしてくれてもいいのではないか。だが、現実はまだまだレッ
テル文明は続きそうだ。

レッテルにレッテルで応戦することほど次元に低い戦術もあるまい。
護憲のレッテルで改憲を阻止しようという古き試みは見事に失敗するであろ
う。

戦争へ戦争へとなびく流れのなかで、もし、それを防ぐ抵抗力を増大したいな
ら、もう、そろそろ、レッテルを剥がした瓶の中身だけを自分の舌で吟味する
大衆に成長させることが必要だ。
レッテル文明をひっくり返すだけの叡智がもしまだ日本人にないなら、残念だ
が、ぽっかり開いた戦争の口に、まもなく日本は落ちていく。
大衆はつねに愚かだ。
社民党も日本共産党も、古きレッテル戦術で変わらず。