私は経済についてはよくわからないのですが、次のようなことを考えてみました。

極端な場合を考えれば事情がよく見えるということがありますので、思いっきり極端な場合を考えてみます。
物理的な実体経済の総資産をMとします。
金融界がそのもてる資金を使って議員達に働きかけ、次々と法律を改正・制定させて金が金を生む社会を作り上げていきます。
その結果、金融資産と物理的な実体資産とのバウンドが超複雑になって、殆ど誰にもわからなくなっていきます。
その結果、金融を含めた総資産がコンピューター上で M * (8,000,000,000,000,000 
の 8,000,000,000,000,000 乗) になったとします。
これは豊かな社会でしょうか。

どう考えても物理的に造らなければ実体の資産は無いはずです。
対して、金融を含めた総資産がコンピューター上で M * (8,000,000,000,000,000 
の 8,000,000,000,000,000 乗) の社会は豊かな社会でしょうか。

1兆ドル札をどんどん印刷して、各家庭に大型トラックいっぱいに積んだ1兆ドル札を配れば、誰一人労働しなくてもみんなが大富豪になれる。そういうアイデアと上に述べた状態とはどれだけ違うのでしょうか。

発展途上国の労働者が汗水たらして半日かけて部品を加工して20セントを稼ぐ。
一方でウオール街の金融マンは時給1兆ドルで働くスーパーエリート、超天才達だ。
それが先進的超近代社会というものでしょうか。



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