佐々木将人@函館 です。

>From:Koh <koh@SAFe-mail.net>
>Date:2004/12/23 12:22:32 JST
>Message-ID:<32urvrF3rnbqdU1@individual.net>
>
>とりわけ読解力、中でも話の流れや論理の組み立て方を追う能力。
>読み手自身が先入観で妙なバイアスをかけてるのかなあ?
>
>あと「木を見て森を見ず」状態に陥りがちなようにも見受けられます。
>フレーズ単体にばかりとらわれ、
>全体の論旨がうまく掴みきれていないみたいな感じ。

ニュースグループも変えたことだし
特定人の批判をするのが目的でないんで
以下件の彼を単純にA氏と呼ぶことにしますが
A氏の投稿については
fj.soc.lawにおける「高速道路における速度違反が継続犯か即成犯か」
のあたりの議論から
私自身は違和感を持っていたのは事実です。
1通目を見ただけではわりと普通なのですが
だんだん妙な方向にずれだすんですね。
さりとて言葉の定義が全然違うという話でもなさそうで……。
なかなか客観的な説明が困難なんですが
その時には
「fjの投稿しか見てないのではないか?」
と思われたので
そのように注意した記憶があります。
逆に言えば国語力はあるって判断してたんですね。当時は。
ってえかつい最近まで。
だからこそ
「左側」と「左側方」の違いも
単純な見落しだと判断した次第。

だけど国語力がないんだとすれば
振り返ってみるとすごく納得できるんです。
特に上記引用部5行はすごく納得できる。

さらに
自分に対する絶対の自信もありますよね。
あたしなんざ「それ間違いでしょ?」と思うことはよくあるけど
文章にしていく過程で
「あれ?やっぱり私の方が間違い?」って考えるし
文章を書くってことは本来客観化をするもんですよね。
A氏の場合、それは完全に欠けていると思います。
(左側と左側方は最初勘違いしたとしても
 書いているうちに気づく類のものだと思います。)

やはり「自分は間違えているかもしれない」という危機感は
大事だと思います。

>議論のサマリを作るというのも、訓練方法として有効そうに思われます。

これは全く賛成です。
というのも

>ああいう能力が弱い人にサマリを作らせると、
>自分以外の人についての記述が変だったり
>各発言者のポジショニングが的確に表現されてなかったりします。

まさにこのとおりで
私の投稿についての記述が全然変だったのです。

> >その訓練のひとつが
> >「疑問を持って読み、その疑問にも疑問を持つこと。」
> >なのですが……。
>
>ハードルが高いんじゃないでしょうか?
>自分の考えを客観視し、
>さらに相対化して異なる観点から評価するという
>2段階のプロセスが要るわけですが、
>ああいう人は最初の客観視ステップでつまづきがちだからです。

う〜ん。
まず2段階のプロセスが必要だというのには異論なし。
そして最初の客観視段階でこけるという指摘も異論なし。

しかし「疑問を持つ=客観視」ではないかと思うものなのです。
客観視の具体的な作業というのは
自分の知識や体系を放棄する作業なんですが
一方で全てを捨て去ることは原理的に不能な訳で
(たとえば言語まで捨て去ることはできません。)
そうなると全てを捨てることはできない。
同時に、捨てることができない部分においては
主観の影響を完全には排除できない。
そこで客観化をはかる作業は「批判的になる」ことしか
ないんじゃないかと思うのですが
どうでしょう?

>予備訓練として「一昼夜以上ねかせる」ような方法が必要かなと思います。

まず、この方法は有効です。
私も実際記事を読んでから「その通行方法は違反」と断言するまでに
1晩と資料の調査はかけていますし
他の投稿でもそうした結果投稿するのをやめた例もあります。

ただ、この方法は、一次的には「冷静になる」効果が大きいのであって
それが一般的に有効なのは
「冷静になった結果客観視をとりもどす」
ことができるからなのだと思います。
そもそも客観視ができないようだと
客観視をする技術を修得させないとならず
それなしに冷静になったところで
行く先は一緒というオチではないかと思うものなのです。

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cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
(This address is for NetNews.)
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