どうも。氷炎 雷光風(ひえん らいこふ)こと笠原%
時間掛かってすいませんです。

とりあえずですが、北へ。Diamond Dust Drops
(以下というか、今後の略称はDDDとします)
の第1話&第2話スレッドを起こします。
DDD全編通して、舞台は北海道みたいですね。
アイキャッチには、北海道の名所?のちょっとした写真が出ます。

第1話&第2話(前後編)で、函館・茜木温子(あかねぎあつこ)の話です。
第1話は、消してしまいましたがあらすじを書いておきます。
覚えている限りの記憶に頼っての第1話記事起こしの為、不正確な部分が
ありますので、発見した場合は容赦なくツッコンで下さい。


 茜木鮮魚店の娘、茜木温子。父が亡くなってしまい、母と2人で店を
切り盛りしている。20歳の彼女は、坂の多い函館の町で今日も元気に働く。
そんな温子には、好きな人と婚約者がいる。
 好きな人は倉田。倉田は温子よりもずっと年上の大人の男性。40歳台だ。
温子は倉田のことが好きなのだが、温子の母早苗は倉田のことを快く思っていない。
 一方、温子の婚約者は実。フルネームは、神宮寺実。茜木鮮魚店の取引先の
1つであり、町でも名門旅館として知られる神宮寺の御曹司。
温子と実が小さい頃、「温子と実の結婚」という話が出て、そのまま有効に
なっていたからだ。

 ある雨の日。
配達を終え店に戻る途中、雨の中傘も差さずにバスを待つ倉田を見かける温子。
温子は倉田に声をかけ、倉田の買いこんだ大量の中古レコードと倉田自身を配達
の車に載せ、倉田の部屋へ向かう。
そこでは、倉田の愛猫ムニエルとの出会いが待っていた。
倉田の話によると、倉田がその猫を拾った時に食べていたのがムニエルだった
から、そう名づけたのだと言う。
 配達と倉田の荷物運びでお腹が空いたのか、グゥ〜と鳴ってしまう温子のお腹。
それを見た倉田は、「さっきのお礼も兼ねて食べに行こう」と誘う。
倉田の誘いに、「行きたかった店がある」と乗った温子。
 2人して出向いた先は、行列の出来るラーメン屋。
並んでいる間、温子は倉田に言う。
このラーメン屋はずっと気になっていたが、1人だと入りづらかったのだと。
店内に入ってメニューを選ぶ2人。
倉田はラーメンを頼もうとするが、温子は違うものを注文する。

温子「私は、牛乳プリン」
倉田「え、ラーメン食いに来たんじゃないの?」
温子「牛乳プリン、ここの名物ですよ」

 温子の言葉に、店内を見渡す倉田。どこを見ても若い女性ばかり。
おまけに店内には、「当店名物 牛乳プリン」との手作り広告が張られていた。
その様子に、倉田はちょっと引き気味だが、温子につきあうことを決めた。

倉田「じゃ、ボクもそうするか・・・」

 こうして2人は、牛乳プリンを食して店を出る。
ラーメン屋からの帰り道、「こんなことで良ければ、いつでも付き合うよ」
と倉田の言葉を貰い、温子は素直に喜ぶ。このまま、倉田との2人の時間を
過ごしながら帰宅できると思った矢先、2人は実と出くわす。

 実は倉田の存在を知っており、早苗同様快く思っていなかった。
そんな実から、3つのことを告げられる温子。

・ 茜木鮮魚店に銀行から返金の催促が来たこと
・ 倉田のようなどこの馬の骨ともわからない男とは付き合うなということ
・ ボクが茜木鮮魚店を買い取れば、冷たい水仕事で苦労することは無いということ

茜木鮮魚店は銀行からの融資を受けていたが、返済のメドが立たず、
銀行マンが「店舗の売却はどうか?」という提案の形で、返金を催促したのだ。
そして、倉田や温子の仕事に対する実の言葉に温子は実を平手打ちし、
実に対してはっきり告げる。
「私は、実さんのものじゃない。そこまでしてもらうこともない」と。
同時に結婚・婚約についても拒絶の意志を明示する。
温子の態度に戸惑いを隠せず、自分の都合を押しつける実。
だが、温子の意志は変わることは無い。実から聞いたことが気になり、
2人は茜木鮮魚店へ戻る。すると、銀行マンが早苗と向かい合っていた。

早苗「この人が『金を返せないと店を取り上げる』ってさ」

実の言っていたことは本当だったのだ。結局、銀行マンが引き下がるまでの
一部始終を見届けることになった倉田。
この出来事の後、温子と倉田は再び外へ出て、近くの公園と思われる場所へ赴く。

 温子はそこで過去に実家が売却されたことがあることを倉田に話す。

温子「相続税が払えなくて、実家を売ってしまったんです」
もし鮮魚店がなくなってしまったら・・・と心配する温子に倉田は言う。

倉田「失ったものは帰ってこない。失わないように努力が必要だ」
その言葉に、温子はそうしようと決める。

 倉田の言葉もあり、いつも通り働きつづける温子。
だが、仕入れたものを運ぼうとして足首を捻挫する。
早苗は「これでは配達するのはムリ」と言う。
だが、配達に行くという温子に「そんな足でどうするつもりだい!」と嗜める。
そこへ買い物に現れる倉田。
絶妙のタイミングで現れた倉田に、温子は配達の手伝いを依頼する。
倉田はその願いを聞き入れ、その日の配達を手伝う。
2人の配達の様子を車ですれ違った時に、気づく実。温子は倉田に対して、
実には見せることの無い、心からの笑顔を向けていた。
 今日の仕事の後、温子に時間があるか問う倉田。良いところに案内するという。
仕事が終わり倉田が温子を連れていった場所は、函館の夜景を一望できる場所。
「修学旅行で来たことあったけど、夜は初めてかも」
と温子は感激。ここへ来て、函館の町の灯りがともる様子を見ると、
「あの灯り一つ一つに人が生きていると思うと落ち着くんだ」と話す倉田。
そんな倉田に鮮魚店で働かないか?と誘う温子。

倉田「時給200万で手を打とう」
温子「う、高っ!」
倉田「冗談だ。でも温子ちゃんのケガが治るまでは手伝う。もちろん、タダでね」

こうして温子が捻挫している間、倉田が配達を手伝うことになった。

 そんな風になってからのある日・・・
実は、配達に出かけようとする倉田と、倉田に「お腹が空いたら、これ食べて」
と弁当を渡す温子を見かける。
その様子を目撃した実は、倉田に対する不快感がより一層高まった。
自分の婚約者が他の男と仲良くしている姿に耐えかね、温子に言う。
「あんな男とは付き合うな」と。しかし、以前同様拒絶される。
それでも食い下がる実は、以前同様の自分の都合を押し出した発言と
体面を重んじる発言をする。
それらも拒絶された実は声を荒げ、商店街の注目を浴びてしまい、仕方なく
引き上げていった。

 その夜。早苗から温子に実との結婚の話を受け入れるようにきつく言われる温子。
納得の出来ない温子は、雨の中家を飛び出し倉田のマンションに行く。
そして倉田が出迎えた玄関で、倉田に抱きつき泣き出した・・・


というのが第1話(前編)で、第2話本編(後編)は、
「倉田が出迎えた玄関で、倉田に抱きつき泣き出した・・・」ところから
始まります。
アバンタイトルで、第2話のダイジェストが流れるので、そこだけ見れば、
最低限の話の流れは掴めるという親切?な設計になってます。


では、第2話本編を。

 温子は、雨の中家を飛び出し倉田のマンションに行く。
そして倉田が出迎えた玄関で、倉田に抱きつき泣き出した・・・
 倉田の部屋の風呂を借りて、身体を温める温子。
風呂のとなりでは乾燥機が動き、温子の服を乾かしている。
浴槽につかりながら、早苗に言われた言葉が頭の中で繰り返される。
風呂から上ると、倉田のワイシャツを借り、上半身ワイシャツだけの姿になった。

 倉田に落ち着いたか?と問われ、頷く温子。
そして、倉田は温子のすぐ脇を通りぬけ、冷蔵庫に向かう。
「こんなものしかないけれど・・・」と言ってビールを出す倉田。

倉田「それを飲んだら、帰ったほうが良い。お母さんも心配してる」
温子「帰りたくない。お母さんが心配しているのはお金のことだけ。
私の事なんか心配してない」

なぜ倉田のもとに来たのかを話す温子。

倉田「そんなことが・・・」
温子「実さんは私のことを一番に考えてくれるし大事にしてくれているけど、
借金の為に結婚したくない」

目の前の煙草(hi-lite)に気がつき、
「一本吸っていいですか?」と倉田に聞く温子。

倉田「吸ったことあるの?」
温子「そういう気分なんです」

hi-liteを出そうとしたところで、倉田に止められる。
「元気な赤ちゃんが欲しければやめた方がいい」という言葉と共に。

 「自分の考えていた結婚」と「現実の結婚」の違いが納得できないこと
を話す温子。そして倉田に「結婚したい」と思ったことはあるのかを尋ねる温子。

倉田「どうして?」
温子「興味あるから」
倉田「忘れたよ。昔の話だ」
温子の顔は、ビールの所為なのか聞いている質問の所為なのか赤くなっている。
温子「ウソ。そんなに簡単に忘れられるものなんですか?
結婚したいと思えた女性(ひと)のことを忘れられるものなんですか?
男の人って『結婚』って、そんなに軽いものなんですか?」
倉田「別にそういうわけじゃぁ」

温子はその言葉を聞いて、座っていたソファーから立ち上がろうとするが、
酔いの所為でふらつく。倉田に支えられ、「離して下さい」と振り払うが、
再びふらつき、背中側から倉田ごと倒れ、ソファーに倒れこむ。
その様子を見たムニエルはソファーの側を離れ、キッチンへ向かうような
仕草を見せて、2人の方を振りかえる。

温子「私じゃダメですか?」
倉田「温子ちゃん・・・」
温子「釣り合いが取れないのはわかってる。だけど私・・・倉田さんが好き。
落ち着くんです、一緒にいると。すごく自分に素直になれるっていうか、
思ったこと何でもいえるっていうか。どうせ結婚するなら倉田さんみたいな人
と・・・」

吸っていた煙草の灰が灰皿に落ち、ムニエルはキッチンで身体を丸めて横に
なっている。

倉田「温子ちゃん。ボクはね。女性(ひと)を愛する資格なんてない男なんだ。
だから」
言葉を続けようとするが、温子は倉田の胸で眠りに落ちてしまっていた。
ソファーに温子を寝かせ、毛布をかける倉田。
温子の服を乾かしていた乾燥機は完全に止まっていた。

 翌朝・・・
ソファーで眠っていた温子は、ムニエルによって起こされる。
昨夜の出来事を思い出し、恥ずかしがる温子。
そして、倉田がいないことに気づく。

温子「倉田さん・・・?」
ムニエル「ニャーオ」

ムニエルの方を見ようとして、テーブルの上の物が目に付いた温子。
倉田からのメモには、こう書かれていた。
「おはよう。困った時は、ここに連絡して」
連絡先として「DIAMOND DUST」と広告されているマッチセットが添えてあった。

 温子の足に顔をすりすりするムニエル。
「お腹空いたの?」そう呟いて、温子は倉田の冷蔵庫を開ける。
「困ったな〜・・・あ、ちょっと待っててね」
魚の切り身(頭アリ)を見つけたのだ。

 その頃・・・実は茜木鮮魚店で、早苗と話していた。

実 「昨日から帰ってない?」
早苗「ええ。キツく言ったのがいけなかったのかねえ?」
倉田と温子の配達の様子を思い出す実。
実 「まさか・・・」
早苗「やっぱり、警察に・・・」
実 「それはまずい。とにかく、ウチの人間に探させます」

車に乗りこむ実。携帯を掛けはじめた。車が発進する。
電話を掛けた先は興信所か探偵だろう。

実「もしもし、神宮寺ですが。依頼した調査の件で・・・」

実の車が離れていく様を早苗は見ているしかなかった。

 さて温子はというと・・・
ムニエルにせがまれた所為もあり、ごはんを作っていたが、
みりんがないことに気づく。
ムニエルに聞いてみるが、ムニエルが答えるはずもない。
そんな状況だが、1つの写真立てに気づく。どんな写真か見る温子。

温子「これは・・・」

その頃、温子の思いを寄せる相手である倉田は、埠頭で海を眺めていた。

写真に移る2人の女性。妻と娘に見える。

「ミャーオ」ムニエルの声に、鍋を焦がしていることを気づく温子。
換気の為に窓と玄関を開けると、ムニエルが玄関から外へ飛び出してしまう。
ムニエルを追いかける温子。マンションの1階入り口付近まで行ってムニエルを
探していると、低い声で威圧に近い感じの話し方をする2人組に声を掛けられる。

男A「茜木温子さんですか?」
温子「え?」
実 「温子くん」
声のした方を向くと、実が車から降りて姿を見せた。
温子「実さん」
実 「探したよ。あんな男の側にいちゃいけない。帰ろう」
温子「嫌です」
実 「温子くん・・・どうして、どうして君は僕の言うことを聞いてくれないんだ」

そう言って、再び自分の都合をごり押しする実。
それに対しても、「実さんには関係無い」と突っぱねる温子に、
実は、倉田が離婚し妻子がいたことを告げる。
倉田に関する話を聞き、写真と昨夜のやりとりを思い出す温子。
妻子の話をしなかったことを「騙している」と言い、温子を家に戻そうとする実。

温子「ごめん。その話直接聞かないと納得できない」
肝心要の温子がこう言うのでは、どうにもならない。

通りすがりの男「わっ!コラ。これは、俺の昼飯だ」
男が買って来た烏賊に、ムニエルががっつこうとしていたのだ。
ムニエルを迎えに行く温子に、実が言う。
「今夜、もう一度迎えに行く。それまでに気持ちを整理しておいて欲しい」
こうして実は、去っていった。

 その夜。DIAMOND DUST。倉田は、ここでサックスを吹いていた。
店内には多くの客がおり、倉田のサックスがムーディーな雰囲気に一役買っている。

倉田の部屋にいる温子。温子は今朝の実の言葉を考えていた。
写真のことなどもあり、DIAMOND DUSTに電話する。
マスターが電話に出るが、倉田は仕事中であることを告げられると切ってしまう。
そして、自分は「倉田にとって誰なのか?」という自問を始める。

一方倉田は、マスターから電話があったこと、その電話の主は若い女性
だったことを聞かされる。自分の部屋に電話してみるが、誰も出ない。

マスターに断り、温子を探しに行く倉田。
その頃、実は茜木鮮魚店を訪れていた。

温子が戻っておらず、頭を下げる早苗。

早苗「本当に申し訳ありません」
実 「いえ。そんな」
そんなやりとりの最中。
むめお(早苗の祖母)「あんただって人のことは言えないはずだよ、早苗」
早苗 「おばあちゃん・・・」

むめおは、ひ孫つまり、温子の結納が近いと聞き姿を見せたのだと言う。


 ここで、Aパートアイキャッチ。外人墓地の風景写真が出てます。
 そして、Bパートアイキャッチ。旧函館区公会堂の写真が出てます。

 自分の部屋に戻ってくる倉田。「温子ちゃん・・・」
テーブルのメモと写真立てを見て、もう一度外へ探しに出ることを決める。
倉田「ムニエル、温子ちゃんが戻ってきたら引き止めておくんだ」
ムニエル「ニャーオ」
そして、倉田は玄関を出ていった。

その頃茜木鮮魚店では、実、早苗、むめおの3人で話をしていた。
むめおの話によると、釜田の家系の女性は代々真っ当な結婚ができないのだという。
話をしているむめお自身もそうだし、早苗も例外ではないという。
さらに実の父親と早苗は縁談の間柄だったが、神宮寺との縁談を断り、
早苗は、温子の父と駆け落ち同然に家を飛び出したのだという。

むめお「ばかな子だよ。ダンナは早々にぽっくり逝っちまって、
いまじゃ借金で首が回らないと来てる」
早苗 「わかってます。だからせめて、
あの子には『幸せな結婚生活を送って欲しい』って。」

早苗の「わかってます」の言葉に重なり、温子の様子が描かれる。
温子はどこかのコンビニで、寿司弁当を選んでいる温子。
レジへ持っていくところで、「幸せな結婚生活を送って欲しい」の
言葉が重なり、早苗の姿に再び戻る。

そして過去のことを水に流し「温子を嫁に」という神宮寺からの言葉に、
早苗は、「これで、あの子は幸せになれる」と思ったという思いを吐露する。
その言葉を実は神妙な面持ちで聞いている。

 早苗の言葉に、「幸せとは何だろうね?」と言うむめお。

むめお「何不自由無く暮らすのが幸せなのか?それとも愛情さえあれば幸せなのか?」
そして、むめおは実に問う。「温子を幸せにする自信はあるのか?」と。

 その頃温子は、以前倉田に連れてきてもらった夜景の場所にいた。
コンビニで買った弁当を食べながら、弁当に文句をつける温子。
そして温子は1人呟く。「何やってんだろう、私」
目の前には、倉田と一緒に見たことのある函館の夜景が広がっている。

 倉田は、相変わらず温子のことを探し続けている。
今いるのは埠頭のあたりだ。
温子はというと、弁当を食べ終え倉田の部屋から持ってきたDIAMOND DUSTの
マッチで火を灯し、見つめていた。

 その頃倉田は辺りを見まわし、以前温子を連れていった夜景の場所が視界に
入り、そこに温子がいるのではないかと思う。

 マッチの灯りを見つめながら、小さな頃の縁日へ父に連れて行ってもらった
ことを思い出す温子。
気が付くと、倉田の背中におぶさり揺られている。
そう、縁日の思い出は夢だったのだ。

倉田「ダメじゃないか。あんな所で寝てちゃ。
風邪なんかひいたら、今度はホントに仕事を休まなきゃいけなくなる」

今日あったことを話そうとする温子。しかし、うまく伝えられない。

倉田「気にしなくていいよ」
温子「ごめんなさい」
温子「あの・・・重くないですか?」
倉田「大丈夫だよ。ほら!」

そう言って、温子を背負ったまま駆け出す倉田。
温子は倉田が迎えに来てくれたことがとても嬉しく、心から喜んでいた。

再び縁日の思い出を示す風車のカットが入り、温子の「お父さん・・・」
というセリフが入る。

 温子は倉田に送られ、家へ帰ってきた。
温子をひっぱたく早苗。

早苗「あんたって子は、どれだけ人様に迷惑掛けたら気が済むんだい」
実 「お母さん!」

一礼して、その場を去る倉田。実はその様子を見ていた。

 翌日。温子の足は治り、元気に働いている。そこへ、以前顔を出した銀行マン
が再び姿を見せた。借金返済のメドが立たなくなったという噂を聞きつけ、心配に
なって尋ねてきたのだという。

むめお「いくらだい?」
温子 「おばあちゃん!」
むめお「この店の借金を釜田が立て替えようってんだ。気が変わらない
うちにお言い」

釜田の名を出された途端に狼狽する銀行マン。
むめお曰く「かわいいひ孫へのプレゼント」だという。

むめお「それと・・・ゲンさんだ。今日からこの店を手伝ってもらうから」
ゲンさんはむめおの行きつけの店の客とのこと。ゲンさんの年は中年から老年
にかけてと見えるので、早苗とはお似合いかもしれない。

ゲン 「よろしくお願いします」

ゲンはそう言って頭を下げた。

早苗 「そんな」
温子 「この店、私とお母さんの2人で充分です」
むめお「充分じゃないから赤字なんだよ」

そう言って、ゲンさんを薦めたむめお。表立ってはいないが、早苗への
助け舟なのだろう。そしてもしかすると、早苗とゲンさんの話がまとまる
のを期待してもいるのかもしれない。

温子に「百貨店へ付き合え」というむめお。温子の姿を見ながら言う。
「きれいな花も生け方を知らないと、しおれて見えるからね」

 その夜。DIAMOND DUSTを訪れ、倉田のサックスプレイヤーぶりを見聞きする
温子の姿があった。
ブルーのワンピースと左肩には白いショルダーバックを掛けている。
ワンピースの襟元はセーラー服をイメージさせる。

そして、倉田の演奏が終わると、2人は埠頭に向かった。
倉田からアメリカ行きの話を聞いた温子。

温子「アメリカ?」
倉田は、自分が持っていた夢のことを話す。

温子「おめでとうございます」
今まで色々なものを犠牲にしてきた事を倉田は話す。

温子「また・・・会えますよね?」
倉田「温子ちゃん、ダイアモンドダストって知ってるかい?」
ダイアモンドダストの伝説を語る倉田。そして温子にこう告げる。
「君もダイアモンドダストを一緒に見たいと思う相手を早く見つけるといい」

そして、温子の頭に手を回して額にキスし、埠頭を去っていく倉田。
温子は倉田の背中を見送っていた。倉田への恋は終わったのだ。

 そんなことがあった日の翌日。
温子は、実を尋ねて、神宮寺の庭にいた。

縁談を断るということを告げる温子。以前の強い拒絶的なものではなく、
ごく普通の言い方だ。

実 「いや、謝るのはボクの方だ。君のひいおばあちゃんに聞かれたよ。
『君を幸せにする自信があるのか?』って」
温子「それで、実さんは何て」
実 「『わからない』って答えた」
温子「正直なんだ」

「案外そんなものかも」と言い、「人間、先のことはわからない」と言葉を
続ける温子。
それに対し、実は温子をいつか振り向かせると宣言する。そして温子と実は
握手する。

 いつも通り元気に働く温子。だが、立った1つだけ違っている点がある。
それは、店にゲンさんが増えたことだ・・・


というわけで、1話・2話を纏めてやってみましたが、キツかったです。
2話を見て(しかも1話の録画は消してしまって)から記事を起こすことに
したのは、ちょっと失敗でした。



実が、温子の気持ちを読まずに「自分の気持ち・都合の押し付け」が
なかなかでした。
そして倉田に対する温子の思いは、父への思いと重なっていたんでしょう。

全体的に、こういう感じの恋愛物なら結構好みですね。
さて、3話目は主人公が白石香鈴に変わります。

記事を起こすのどうしよう?


ではでは。
--
笠原 励(氷炎 雷光風/ひえん らいこふ)
cuncuku@uranus.interq.or.jp −受信専用−cuncuku@yahoo.co.jp
2004/3/29 リンク 検索系2件、fj.*系にa crevice of Web、
nihon.*系にnihon.* official website追加。
3/28 リンク fj.*系にfj.*委員会、弥白通信、書斎追加。
3/27 fjapanihonリニューアル終了!新しいURLは
http://www.interq.or.jp/uranus/cuncuku/nihongo/fjapanihon_to
p.html