佐々木将人@函館 です。

>From:"Naoto Zushi" <news-admin@muzik.gr.jp>
>Date:2004/03/17 22:56:28 JST
>Message-ID:<c39le9$7m3$1@cala.muzik.gr.jp>
>
>> もし、その上で問題が発生し被害者から何らかの作業依頼があった場合には、
>>状況を鑑みて開発者の方とともに問題に対処していきたいと考えております。
>
>と判をついた回答がありました。
>
> 電話でも確認したところ、とりあえず、まともに対処する姿勢は間違
>いなくあるようです。

IPAについてはそうですね。
最初の回答自体、
物事の筋から考えればいただけるとは思ってませんでしたから。
その最初の印象通り、最後まで
「問題を理解している」
という姿勢でおられたと思います。

> まぁ、難しいところですね。

難しいものです。

ただ嫌だなあと思ったのが
Achi-Kochiメール事件の時も
ソフト開発者が最後までどうもピントがずれていたような気がするし
今回のSoftEtherにも同じずれを感じたのですよ。

その最たるものは
「ソフトウェアが悪いのではなく、それを悪用する者が悪い」
という発想で
「悪用する者が悪い」のはそのとおりだけど
だからといってそのことは
ソフトウェア作者の免罪符にはならないはずなんですよ。
特にそのソフトウェアを公開した場合には。

なぜなら悪用の危険が高いソフトについて
悪用を防止する仕掛けをすることはいくらでも可能なのに
それをしないんだから……。

で、この種の怠慢は
社会の中で生きる者としての責任に属する話だと思うんだけど
フリーソフトというのが
「作者の一切の免責」と理解されて
だから責任を負わなくてもいいんだってことになるのであれば
そりゃあ世間では通らないんじゃないの?
とは思ったのだよ。

SoftEtherについて言うと
ソフトウェアを配布して
それをクライアント機にインストールする形式なんだから
例えば匿名仮想HUBを通す時に
問題のある機械からの通信は通さないなんてことは
きわめて簡単にできるはずだし
もともとの開発の目的は
任意のAB間において第3者Cにより妨害されない
安全で自由な通信の確保であって
Aとの通信を望まないDに対する
Aの匿名による攻撃を可能にするものではないはずなんだから
それが可能になっている時点で欠陥品な訳でしょ?
……簡単なこともやらず欠陥品ばらまいておいて
 「自衛するのが現実解」だなんて言うか〜? 

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cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
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まさと「振袖着れるようになったの?」ルフィミア「はい。勉強しました。」