どうも。氷炎 雷光風(ひえん らいこふ)こと笠原です。

当記事は、

Subject: 選管活動方針叩き台(問題把握・解決に向けて)
Message-Id: <20031230231433.1996488.-1249127784@uranus.interq.or.jp>

と対になっています。


fj.*選挙管理委員会活動のおおまかな内容と、今後に関する指針の叩き台
2003年12月30日 文責:笠原 励

 fj.*選挙管理委員会(以下選管と表記)は、毎年ある時期になると、
fj.*管理委員会(以下委員会と表記)から選管の募集呼びかけに応じた
fj.*参加者(以下、選管メンバーもしくは単にメンバーと表記)によって、
その年毎に構成される。選管構成後は選管解散まで、いくつかの段階に
応じた活動を行う。

 ここ数年のfj.*における投稿者数・投稿記事数減、また委員立候補者数・
投票者数減といった状況を鑑みると、委員会を組織する選挙としては最後に
なる可能性もありうる。

 しかしながら、今後委員会に代わり得る別組織・選管と同等の組織が存在す
る可能性もあり、そういった組織が出来た時、選管活動と同様の活動を行う場
合の方針決定や、各段階における問題点になりそうな個所の把握ができるよう、
一助になりえる文書の作成を目的とし、本文書を叩き台として記述する。

本文書は、以下のようになっている。
1 選管活動それぞれの段階の内容を示す。
Subject: 選管活動方針叩き台(選管活動の流れ編)
Message-Id: <20031230231246.1889197.1228329368@uranus.interq.or.jp>

2 今後の選管(もしくは同等組織)の活動方針を問題点となりそうな点
  とその解決に向けた叩き台部分を示す。
Subject: 選管活動方針叩き台(問題把握・解決に向けて)
Message-Id: <20031230231433.1996488.-1249127784@uranus.interq.or.jp>



なお特に断りの無い限り、当文書内のNGMPとは、NGMP6.4の2.3節を意味する。
NGMP6.4の2.3節は委員選出選挙と選管に関して規程されている部分である。


1 選管活動の各段階における内容

 選管活動は、おおまかに3つの段階に分類できる。
ここでは、それぞれの段階をフェーズと呼称しその内容を示すことにする。
また、行頭に「%」が来ている行は、文面作成時は適宜置き換えを行う個所
とする。


フェーズ1(選管組織)

 委員会からの選管組織呼びかけに応じて、3人以上のメンバーが集まった時
に、選管が組織されたとみなされる。これは、NGMPの「委員の選出に際しては
fj参加者は3名以上から成る投票管理機関を組織し、選出投票を管理する。」
が根拠である。

 3人以上集まった時点で活動を開始となるが、公式的な活動は、「選管活動
開始アナウンス」を出した時点からとなる。ただし、「選管活動開始アナウン
ス」を出す前に決めておくべきことがある。

A メンバー各人の役割
B 選管への連絡先
C 選管全体の意志決定の呼びかけの際に、反応が無いメンバーの意志の取り扱い

以上は絶対に必要と思われるものである。

D アナウンス頻度や公開・非公開に関するスタンスの決定
E 投票システムに関して
F 活動スケジュール

は必要だが、公式に活動が始まってからでも問題ない。


 選管活動において、通例Approved:というヘッダを選管としてのアナウンス
記事のヘッダに含めることになっている。
Approved:ヘッダは使用許可を委員会宛に連絡し、委員会許諾の元で使う。
実際の使い方としては、以下の通りである。

Approved:選管連絡先メールアドレス

少なくとも上記のABCを決定後「選管活動開始アナウンス」を出し、公式に活
動開始となる。


フェーズ2 (候補者募集&判断材料提供)

 フェーズ2の活動は、以下の通りである。
ここでの「システム」とは、「投票システム」を意味する。

あ 委員候補者募集アナウンス
い fj.*参加者が投票に際し、判断の材料となるもの
    (通例はアンケート結果)の提供とそれにまつわる一連の行動
う システムの完成


 まず、「あ」のアナウンスについて。
決めるべきものとしては、アナウンス頻度・文言・募集期間・アナウンス先
グループである。
通例、この段階では、アナウンス先グループをfj.news.policy、fj.annouce、
fj.*.annouceのみに留める。
文言については、それほど問題なく決定できるはずである。
ただし、候補者には判断材料になるもの(通例はアンケート)への協力依頼の
文言を入れておくのが望ましい。

募集期間については、既に立案されている活動スケジュールと照らし合わせた
上で決める。
アナウンス頻度については、スケジュールに沿って決め、あとは状況に応じて
臨機応変に判断する。
募集期間後は、「い」の部分の判断材料提供に行動を移す。

また選管のアナウンスでは、既述したApproved:ヘッダ以外に
Reply-To:ヘッダ、Followup-To:ヘッダを加えておくことも必要である。
前者は選管へのメールを記事で返信する場合に宛先として指定させるため、
後者は、アナウンス記事に対してのフォロー記事を特定のニュースグループ、
通常fj.news.policyにまとめて、意見や議論の場の集中化を目的としている。

例として、10期選管で投稿したアナウンス文のアレンジ版とヘッダの活用例を
フェーズ2の項目末尾に掲載しておく。


 次に「い」の判断材料提供である。
通例アンケートを作成し、候補者からのアンケート結果を公開することで、
fj.*参加者の投票の判断材料として提供する。
アンケート項目については、選管内で案をまとめるもよし、
fj.news.policyなどで項目を募集するも良しだが、判断材料足りうる
項目でなければ意味が無い点には注意が必要である。

判断材料となるもの(アンケート結果等)を得ることが出来たら、
fj.news.policyなどで公開する。
一定期間公開の後、最終段階のフェーズ3に移る。
なお判断材料公開期間中に、投票呼びかけアナウンスの文言作成、
投票頻度の決定、投票呼びかけアナウンス先グループの選定を行っておくと良い。
特に文言作成においては、中間状況の公開頻度や異議の出し方、投票結果の公開の
仕方に関する文言の盛り込をしているか注意を払う。
10期選管では、この点で失敗してしまい、アナウンス文言の不備に起する大量の
再送記事を送出するようなことを繰り返していた。

 投票呼びかけの追加アナウンス先(以下追加呼びかけ先、例えば
fj.rec.animationなど)グループの選定を行う1つの方法として、
fj.news.listsに流れる記事「Newsgrouptraffic in these days」という
Subjectの記事を利用して大まかに追加アナウンス先候補を絞り、さらに各グル
ープの記事傾向や投稿者・投稿者の傾向などを目安に、メンバーが追加呼びか
け先としてふさわしいか判断する方法がある。

英語の投稿しかない(あるいは、明らかにそういう投稿が多い)グループや、
あまり呼びかけ先として適していないと思われるグループは、呼びかけ先から
はずす。

 最後に「う」については、fjvvのような既成システムを使うか、それとも新
しくシステムを作るかということである。
どちらを取るかで、当然システムに関する活動方向が違うのは言うまでもない。
新しいシステムの場合には、システム担当のメンバーに早めに動いてもらうの
が良策である。
新しいシステム作成ということで、システムの概要などが分かってきたら、
それについて、検討を行う。検討を元にシステム担当はシステム構築を進める。

さらに、システムの構築状況にも気を配る必要がある。
動作確認においては、選管内のテストはもちろん、必要なら、
動作確認を選管から外部に依頼することもするべきである。
投票における「『記名』の扱い」も決めておくと良い。


10期選管の委員募集アナウンス改訂版とヘッダ活用例

Approved:公開MLアドレス
Reply-To:公開MLアドレス
Followup-To:fj.news.policy

               第X期fjニュースグループ管理委員会委員の
                      候補者募集に関するお知らせ

                                            200X年YY月ZZ日(?)
            第十期fjニュースグループ管理委員会選出投票管理機関
                            (文責: メンバー名<メンバーの個人メールアドレス>)


次期fjニュースグループ管理委員会の委員候補者を自薦および他薦により募集
します. 任期は, 200Z年XX月YY日から1年間の予定です.

委員会の業務は Newsgroup Management Protocol X.Y (NGMP) に定められてい
ます.  NGMP の内容や委員会の活動の事例に関しては, fj「ニュースグループ
管理委員会」の公式ページなどの参考資料をご覧ください. 

      ・fj「ニュースグループ管理委員会」の公式ページ
        (最新の NGMP はこちらを参照してください)
        http://www.tanaq.net/fj-ngmc/

      ・高屋敷さん制作の fj のページ
        (fj についての各種情報があります)
        http://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/

募集期間はXX月YY日からYY月ZZ日までです.

氏名, 簡単な自己紹介(他薦の場合は推薦理由), 電子メイルアドレスを下記の
メイルアドレスへ送ってください.
この記事に返信すると,  公開用MLアドレス(公開用アドレス)へメイルを送るこ
とができるはずです. 

自薦された方には折り返し確認のメイル, 他薦された方には投票管理機関より
推薦された旨のメイルを送ります. 推薦を受けるかどうかを下記のメイルアド
レスへお送りください. 推薦を辞退したり, あるいは期間内に返答がなかった
場合には候補者として登録されません. 

候補者の応募状況については, 週1回程度の中間発表を行う予定です.

投票方法についての告知は fj.news.policy,fj.announce 等で後日行います.

                *       *       *

候補者の方にはアンケートを実施し, 投票される方の資料とさせていただきた
いと思います. ご協力をお願いいたします.

同時にアンケート項目も募集いたします. 候補者に尋ねたいことを選管までメ
イルでお寄せください. 選管メーリングリスト(公開)での議論を元に, 候補者
へのアンケートに反映いたします.

                *       *       *

尚, 今期の選挙管理委員会では, 下記のふたつのメイルアドレスを使用してお
ります. 公開用のアドレスにメイルを送ると,  fj.mail-lists.election にも
同内容の記事が自動的に投稿されます. 
御注意ください. 

◎ 公開用    公開用MLアドレス (注意! 自動的に公開されます)
◎ 非公開用  非公開MLアドレス

選挙管理委員会へのお問い合わせは, どちらか一方のアドレスへメイルをお送
りください. 

-- 
第?期 fj ニュースグループ管理委員会選出投票管理機関
  mailto:公開用MLアドレス                      (公開用)
  mailto:非公開用MLアドレス                     (非公開用)
  メンバー名, メンバー名,メンバー名            (順不同)




フェーズ3 (投票&結果確定)

 フェーズ3の活動は、次の通り。ここでの「システム」も、
「投票システム」を意味する。

i       投票呼びかけのアナウンスと投票、それらに付随する諸活動
ii      投票締切後の異議受付
iii     異議受付期間終了後の確定結果発表

 まず投票期間だが、NGMPに「投票期間は3週間とする。」
とあるので、それに従った3週間になる。

 iについて。
投票呼びかけアナウンスの頻度は、多めに設定しても問題ない。
通例では4回、多くても5回程度となっている。

投票呼びかけアナウンスの文言修正が必要な場合は、状況に応じて適宜文面
を修正する。修正の際必要なのは、出された意見をどう反映させ、わかりや
すくするかということである。当然ながら、アナウンス文面のヘッダの中に
は、Approved:ヘッダ、Reply-To:ヘッダ、Followup-To:ヘッダを加える。
理由はフェーズ2で挙げたとおりである。
場合によっては、文面をいくつかにわけて、それぞれ独立したアナウンスを
出すという形態も検討するべきである。
文言の修正を施した場合、「文言の修正を施した旨」の記述をするかどうかは
選管毎の判断である。

なお、わかりやすさについては可能な限り追求しておくべきである。
アナウンスを意図的に読まない者・読み方が不充分な者・記事の検索を行わな
い者がいたり、またexpire期間の関係からアナウンス記事が到達していない場
合などもあるからである。
フェーズ3末尾に10期選管が用いたアナウンス文のアレンジ版を掲載しておく。

次に呼びかけアナウンス投稿先のグループの増減について。
状況にもよるが、基本的には、投稿先を増やす方向になるはずである。
追加グループの選定方法は、既述している方法を利用しても構わないし、
選管独自の方法で選定しても問題ない。

なお、選挙におけるアナウンス記事については各グループの憲章違反とは扱わ
れないのが通例である。選挙関係のアナウンスは多数のグループへの投稿とな
るため、ECP・EMPと扱われないような配慮が必要である。
9期までの選管では、各種アナウンスにいわゆる「お呪い」的文章を追加して、
ECP・EMP対策を施していた。
10期選管においては、特定のニュースサーバーに用意されたローカルグループ
にアナウンス記事を投稿すると、サーバー側で末尾にクロスポスト先を明示し
た一文が加えられた後、fj.*の各アナウンス先グループへ自動的にクロスポス
ト・マルチポストを行うようになっていた。
選管宛に出された意見については、選管内で検討しそれぞれ対応する。
意見によっては対応する必要の無いものも存在する。
いずれにしても、「選挙を成立させ、結果を確定させる」ことが最大の目的
であり、それを達成する為に投票呼びかけアナウンスを行うということである。


 iiについては、暫定結果の公開と暫定結果に異議が出た場合どうするか?
ということである。
暫定結果は発表の前にNGMPに記されている
「指定された形式に従っていない投票は無効票とし、集計から除外する。
ただし投票期間内であれば改めて指定された形式に従った投票を提出し
直すことはできる。有効な投票の内容を変更することはできない。」
の文言に従い、残っている無効票を取り除く必要がある。

規定された異議の出し方に沿った異議が出た場合、異議の内容に応じて対応する。
異議の受付期間についての規定はNGMPに存在していないため、選管が独自に設
定する。通例1週間〜10日程度である。有効な異議が出なかった場合、投票結
果が確定する。

 iiiは確定した投票結果を公開することである。確定結果の投稿先グループ
は、投票呼びかけアナウンス文言に既述されていたグループである。
万が一、投票呼びかけアナウンス文言に確定結果の投稿先グループが明示され
ていなかった場合は、fj.news.policy、fj.announce、fj.*.announceに投稿す
るのが良いと思われる。

fj.news.policy  fj.*の運営について
fj.annouce      fj.*全体への呼びかけ
fj.*.annouce    各第2階層グループ全体へのアナウンス

のグループだからである。

暫定結果アナウンス、結果確定アナウンスともに受理された票の内容の公開で、
メールアドレスの公開を行う場合は、@を他の記号に置き換えるものとする。
主にspam対策の為である。置き換える記号としては、「 」(全角空白)や
「@」(全角アットマーク)などがよく使われるようである。


投票結果確定のアナウンスを行えば、選管の公式な活動はひとまず終了である。
残務処理などがあれば、そちらも行う。残務処理終了後は、選出された委員が
次期委員会を開始させるのを見届け、選管解散とする。


10期選管の投票呼びかけアナウンス文アレンジ版とヘッダ活用例

Approved:公開MLアドレス
Reply-To:公開MLアドレス
Followup-To:fj.news.policy

fj ニュースグループ管理委員(第XY期)選挙のお知らせ

                                                           

                                                           20XY.YZ.ZX(?)
                     第XY期 fj ニュースグループ管理委員会選出投票管理機関
                     (文責: メンバー名 <メンバーのメールアドレス>)

  fj  ではニュースグループの作成/削除/憲章変更等を NGMP と呼ばれる手続き
に従って行います. この手続きに従ったニュースグループ管理の実施のために,
NGMP では「fj ニュースグループ管理委員会」と呼ばれる組織を選挙によって選
出することとしています.

  投票期間は XY/YZ(?) 〜 ZX/XX(?) の3週間です.
  fjに参加されている皆様の, 積極的な投票をお願い致します.

・ 投票方法の流れ

%投票の流れについて書く。
%特に、投票の「受理」がどのように定義されているかも書く。

となっています。


・ 投票用紙の入手方法

%投票用紙の請求から手順を行うのであれば、そこから書く。


--------------
 投票のご案内
--------------

◇ 信任票を50票以上且つ不信任票の2倍以上得られた方が当選
   となります.

◇ 候補者に関する情報は, 当記事と同時に各アナウンス先グループに
   投稿された, 以下の Subject の記事をご覧下さい.

   ・

◇ 投票期間終了後, 暫定結果および確定結果を以下のニュース
   グループに投稿します.

アナウンス先グループを全て記述
     

◇ NGMP については fj.archives.documents への定期投稿の他,
   fjニュースグループ管理委員会公認WWWページ

    http://www.tanaq.net/fj-ngmc/

   からも参照できます.

◇ 今回の投票における「記名」について
   本投票でのNGMP6.4の2.3節にある「記名」の扱いについては以下の通りです.

%記名の扱いについて書く。


◇ 今回の投票における「異議」の扱いについて

今回の選挙における「異議」の扱いは以下の通りとします。

・ 投票システムに対する苦情については異議を寄せていただいても構いませんが、
   回答する義務を負いません。
・ 異議の出し方についてですが、XXXXへお願いします。規定に沿った異議の出
   し方で無い場合は、異議として取り扱いません。  
・ 異議の受付期間は、20XX年XY月YZ日から20YY年YZ月ZX日までです。

◇ 今回の投票における投票内容の公開について
   暫定結果や確定結果において、投票内容、投票者の名前やメールアドレス
   を公開します。NGMPに基づくものでなく、慣例に基づくものですが、情報
   公開を行い、選挙の信頼性を示すためです。公開に当たっては、最低限、
   受理された票については、行います。それ以外の票については、選管の判
   断で行うものとします。

また、選管への質問・要望等については、選管MLもしくはメンバーのメールア
ドレスにご連絡下さい。
当記事にメールで返信すると、公開MLへメールを送ることができます。

-- 
第X期 fj ニュースグループ管理委員会選出投票管理機関
  mailto:公開用MLアドレス              (公開用)
  mailto:非公開用MLアドレス             (非公開用)
  メンバー名,メンバー名, メンバー名    (順不同)



ではでは。
--
笠原 励(氷炎 雷光風/ひえん らいこふ)
fj.*第10期選挙にご協力いただきありがとうございました。
cuncuku@uranus.interq.or.jp −受信専用−cuncuku@yahoo.co.jp
オリジナルストーリーの感想・選管活動に関しては、if_tlw-lj@infoseek.jpまで。