Kiwiです。何を誤読されているのか知りませんけど。

Hiroki Kashiwazaki <reo@cc.hokudai.ac.jp> wrote:

|エイドリアン・ブロディ演じるシュピルマンが演奏するのは、ショパンの
|ノクターン等であって、そこにあるのは迫力かと考えると、それはどうだ
|ろうかと疑問符が付きます。迫力というならば「シャイン」の方が強烈に
|思えます。曲目もラフマニノフだし。

もちろんシャインも好きです。ヘルフゴッド氏自身の演奏ですからね。
だけどここで褒めている理由は「ショパンのバラードの一番」の演奏に
ついてであって、演奏曲そのものがラフマニノフと比べてどちらがダイ
ナミックかどうかではないですけど?(笑)
             ↓
        |そのシーンで演奏される"ショパン
        |のバラード第一番"のすばらしさに絶句。アシュケナージを思わせる繊
        |細な全体描写とホロビッツの力強いタッチが同居する極めて華やかでド
        |ラマティックな演奏。かつて演奏された優れたバラード一番の列に列す
        |るのは間違いなしと思いました。

確かにヘルフゴッドの演奏はジミヘンを彷彿とさせるアシッドなテイス
トがあり、かつ感動的で超人的な早弾きだとも思うが、クライマックス
のシーンで演奏されたショパンのバラード一番にはそれ自身の様々な
「演奏の歴史」があり、その一つの極北がアシュケナヘージ、他方のダ
イナミックな極がホロビッツだと言うことには問題ないですよね?
当然、その両極を兼ね備えた華やかさと重みがあるという評価が間違っ
ているとは思えないですけど?


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Kiwi / 川島  貴 <kiwi@do-z.net>
http://www.cinemasaloon.com/