Kiwiです。

金払って劇場で観るのはよしとこう、と思っていたのですが、只で見に
行けることになったので行ってきました。

まあ、話題作だし、小遣いに余裕があれば劇場で観ておいてもいいかも
しれません。家でDVDで観るにはたぶん音が派手すぎるでしょう。けど、
小遣いに余裕がないとか時間がないなら、音を小さくしてレンタルDVD
で観るぐらいでいいんじゃないでしょうか。長いし。。。

作品の雰囲気は"1980年代大作SF映画風迫力映像満載の牧師説教映画"っ
てとこですかね。ショボイ話なのに、一般的日本人にはよくわかるはず
がない古典的宇宙観が、ペダンティックな哲学用語を練り込まれ大言壮
語の元に描かれたのだとわかったときには、心ならずも含み笑いを禁じ
得ませんでした。(笑;

良かったですよ、「エヴァンゲリオン」と比べたら。
なにしろ、難解な哲学用語で惑わしてもオチは付いてましたから。(笑)

いや、映像は本当に凄いです。「CGでここまで。。。」などと驚いてみ
せるのが気恥ずかしくなるぐらいもの凄い書き込み、それを実際の映画
映像に仕上げてしまう超高速なレンダリング可能なスーパーコンピュー
タの影、ただの「漫画」のはずなのに「プライベート・ライアン」張り
の強烈さを醸す迫力の戦闘演出、と、映像だけは目新しいうちに見てお
く方が得をするかもしれません。

んが、脚本が。。。というかコンセプトがショボショボ。

もともとのMatrixの脚本は、1980年代に"サイバー・パンク"を確立した
SF作家、ウィリアム・ギブスンの手になるもので、彼のひとつの作品と
言ってもいいような完成度の高い仕上がりを見せていましたよね。が、
どうも"Reloaded"と"Revolution"ではその世界観は踏襲されなかったと
考えるのが良さそうです。検証する気もないですが、細部のつじつま、
本当にきちんと合ってるのでしょうか?

そもそも"Revolution"というより"Revelation"が正しいのではないのか?

これでは子どもも騙せんのとちゃうか、と話していたら、そばで10代の
女の子が「ヨカッタ〜〜!!!カンドーしたよー!!!」と叫ぶ。しか
し間髪入れず、その子の友だちが「え〜!?そぉ〜〜???」と切り返
す。まさにそんな映画でしたヨ。



"---hidenkey" <nb2h-ktym@asahi-net.or.jp> wrote:
|どうも、映画の中身そのものは、その話題性とは逆にあまり評判がよくない模様の
|「マトリックス・レボリューション」ですが、実際見にいった方どうですか?。是非
|感想を聞かせください。
|
|ちなみに私も見にいこうと思ったのですが、予告編が何だかあまりおもしろくなさそ
|うだったので、止めました。


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Kiwi / 川島  貴 <kiwi@do-z.net>
http://www.cinemasaloon.com/