戦後の一時期、猛威を振るった唯物史観の大きな欠点だ。

物事を物質面から合理的に見すぎる。
無味乾燥であり、役割や機能など目に見えないものを、まるで軽視するか無視している。

社会の最小単位である家庭の機能や役割を無視し軽視し、「老後の保障は国の施設で国が補償します」というのが社会主義だ。

その結果、福祉国家という社会主義実験国では共通の社会悪現象が見られるにいたっている。
社会が唯物史観で蔓延され、家庭の軽視、無視、破壊現象であふれかえっている。

離婚の増加、教育崩壊、荒れる学校、巷にあふれるポルノ、レズホモカップルなど、
家庭の軽視や無視現象は福祉国家共通のものだ。

子育てが軽視されるから少子化にまでなっている。
これも福祉国家共通だ。

「老後の保障を国の責任」とした戦後社会主義の悪影響を一掃すること。

「老後の保障も子育てと同様に家庭の重要な役割や機能の一つであり、国はそのサポートに徹する。」

こう改革することこそ、介護問題解決の第一歩であるとわかるのである。

(フランスなど税負担が限界まで上がり、国の補償に疑問が出た国では出生率があがっている。自立政策の色彩が濃いアメリカでは経済基盤の弱い移民中心に
出生率が高い。社会保障が充実した北欧では移民といえども出生率は低い。)