その3(社会分析編)

「日本社会は実に奇異な社会ですな。」

「と、おっしゃいますと?」

「世界の他の国に比較して、経営者の数が異常に多いからですよ。」

「確かに日本は中小企業が多いですからな。」

「いや昨今の異常な安倍政権の支持率を見ると、中小企業の数の多さだけでは説明が付かんと思いますよ。」

「えっ、それはどう言う事でしょうか。」

「安倍政権、支持率が下がった下がったと言っても、未だに5割を僅かに切った程度ではありませんか。」

「確かにそうですが、それと経営者が異常に多い事とどう結びつくのですか。」

「安倍政権は、ホワイトカラーエグゼンプションを導入し、企業経営者優遇策を導入しようという政権ですよ。その支持率が異常に高いということは、この国は、企業経営者の率が企業労働者に比べて異常に高い社会だとしなければ説明が付かないではありませんか。」

「確かに自分の首を絞める様な政策を取る政権を、労働者諸君が支持する筈がありませんからな。日本の有権者が如何にバカだとしても・・・。」