In article <3993760news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp> kono@ie.u-ryukyu.ac.jp writes:
>> 確率(密度)は、決して、〔物理量〕ではないからである。
>その通りですね。人間の方で理解しやすいように密度とか言って
>いるだけなので。

その部分は良いんだけどさ、
これを「根拠」として主張している

In article <gathk1$kqb$1@news-wst.ocn.ad.jp> eurms007@gmail.com writes:
>よく考えてみると、確かに、「確率(密度)が時空間を波動となって
>伝播する」というのは≪おかしな話≫である。

は、どうなの?
あるいは、その主張の根拠認識として記述している

>とまれ、物理量ではないものが物理空間を伝播するなどということ
>は在り得ない筈である。

でも良いけど、これってeurms氏が何の根拠も無く持込んだ命題だし、
明らかに誤りだよね。
「物理量ではない仮想的な存在」だからといって
それが「物理空間を伝播」できないなんて理由は何ひとつ無い。

波動函数にせよ、そこから算出した確率密度にせよ、
物理量の挙動を説明する手段であることは確か
(メカニズムの内容が正しいかどうかは問わず、
 とにかく結果が正しいということ、つまり、
 「よくわからないけど、ブラックボックスとして等価なメカニズムが、
  おそらく現実には存在しているであろう」と想像できるということ)
なんだから、
関連している物理量と「一緒に伝播する」のは当然のことだよね。
(「伝播」という表現が妥当かどうかという問題は残るけど。
 「移動」とか「変遷」の方が妥当なケースもあるだろうとは思う。)

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp