【死亡フラグ】
 −物語の伏線と同じ意味、物語を盛り上げるために設定される
  定型的な伏線でその後にその登場人物の劇的な死が予測でき
  るものをいう。
 例)戦争が終わったら故郷に帰って店を開きたいなどと発言し
   た兵士が次の場面で呆気ない最期を迎える。
   死線をくぐり抜けるような場面のあとほっとして立ちしょん
   をする刑事が通り魔に刺されて呆気ない最期を迎える。
   北斗七星の隣に小さな星が見える、など。


シーケンス1)
 ある日男は立ち眩みと視界のホワイトアウトを覚え自分は脳溢血
 ではないかと疑う
 →盛り上がる緊張感物語はそのまま悲劇へと向かうように思われる。

シーケンス2)
 ところが周囲に心配されながら病院に検査に行くと、検査結果は
 異常なしで医者には健康の太鼓判を押されて帰ってくる。
 →視聴者の物語に対する安堵感と次なる展開に期待が膨らむ。

シーケンス3)
 そんなところに思いもかけなかった良い知らせが飛び込んでくる。
 生命の危機を悩んだことなど忘れ、知人たちと喜びを分かち合う
 主人公
 →視聴者はもう伏線のことなど忘れて登場人物たちと同様に喜ぶ。

さあ、そこで問題です。
あなたがシナリオライターだったらどう展開を持っていきますか。

・祝賀パーティで幼馴染と再会、相手は美人になっていて実は彼女
 は主人公に昔から思いを寄せていた。そこで一気に結ばれる。

・祝賀パーティでドンちゃん騒ぎ、帰る途中の暗闇でなぜか自分の
 部下に呼び止められる。実は主人公の体の不調はこいつが毒を盛っ
 たためで、主人公の毒殺に失敗した犯人は実力行使に踏み切った。
 危うし主人公、その運命やいかに。

・祝賀パーティで主人公が帰ったあとに、例の病院の医者が現れる。
 会場に残っていた知人たちはなぜが沈痛な面持ちで、中には涙を
 流しているものもいる。実は検査で不治の病と判明した主人公の
 ために、知人たちが一芝居打ったのだった。


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のりたま@こういうことを不謹慎だなあと思いながらも
     投稿してしまう私は
     心が病んでいるのかもしれない
     でもシーケンス2と3は死亡フラグだと思う