後藤です

ついに最終回「あたしはここにいるよ」の感想。
文章書くために何度か見直しているうちに、袖がどんどんびしょ濡れにな
っていくんですよねー。
今回でシュガー関連の話題も最後になりそうなので、一気に。

*行数稼ぎその1
BS−iの放送、4月から7:30からの30分だけになるみたいですね。
何だったんだ、今までの放送は……ばかもん。
ちなみに、下記のとおりです。
4月6日−#20
4月13日−休止
4月20日−#21
4月27日−#22
5月4日−#23
5月11日−#24(最終回)

*行数稼ぎその2
ドラゴンジュニアの連載。
こっちはアニメとは全く異なる展開です。まだ続くようなので、もう少し
つきあってみようか。
……季節使いが見えるシェリルちゃんって、誰?

*行数稼ぎその3
ドラゴンマガジンの連載。
サガがフィルとなんだかいい感じになって、何かよく判らないうちに終わ
っちゃった……なんなの?
作家のやる気が余り感じられない小説は初めてです。

*行数稼ぎその4
ドラマCD。
すみません、これは未入手です。

*今月号のまほろさん
みなわちゃんのテニスウェア姿、まほろさんの「寄せて上げる」……(*^o^*)
そして、みなわちゃんの貧乳……(T_T)
まほろさんは普段買い食いしてることがわかりました。元戦士が買い食い
ですよ。リューガが知ったら嘆くかも。
みなわちゃんが何故まほろさんの元に近づいたのか、その真相が明かされ
ました。彼女なりの使命があったのですが……つらいですね。
そういえば、まだ第5章のままですが、単行本収録としてはどうなるんで
しょうね?

では、本編です。

*アバンタイトル
オープニングテーマをラストに回して、前回のクライマックスのリピート
です。スタッフロールをかぶせてます。
ここで、シュガーの魔法の花が一輪咲きます。いつの間にか蕾が1つ増え
てるんだよな……(^_^;;

*ソルト、ペッパーとの別れ
やっぱり、長老の指示だったようですね。役目を終えたソルトとペッパー
は再び妖精界に帰ります。
ソルトとペッパーをそっと両手に抱え、「ありがとう」と言うサガに、2
人は涙を隠しません。もちろん私も(;_;)
「一人前の雲使いになったら、とびっきりでかい雲、見せてやるからな」
「ふわふわ風が吹いたら、わたくしのことを思い出してくださいね」
「うん」
そして、2人は帰ってしまいました。
「いっちゃった……」
「あの2人なら、すぐに一人前の季節使いになれるわね」
サガは目の前にいるシュガーもいつか自分の元からいなくなることを意識
しています。そんな気分を吹き払うかのように首を振って
「2人に先、越されちゃったぞ。どうする、シュガー?」
と元気付けるんですね。
「もう、サガったら。シュガー、頑張るもん。ソルトやペッパーみたいに、
 魔法の花をぱーーーっっと咲かせて、それで……」
シュガーも、そうなったらサガとお別れになってしまうことを意識しまし
た。そんな気分を吹き払うかのように、サガに熱いベーゼを。
「そっか……魔法の花が咲いて、人間界の修業が終わっちゃうと……」

*帰宅
帰宅したサガはおばあちゃんに、今まで心配かけたけどピアノのことはも
う大丈夫だと言いたいんですが、恥かしがって、なかなか言い出せないん
です。このもじもじサガ、萌え〜
「おばあちゃん、あたし……その……あの……」
「だいじょうぶ」
「え?」
「もうだいじょうぶだね、サガ?」
「うん!」

*魔法の花
自室に戻ったサガとシュガー。シュガーは魔法の花が一輪咲いていること
に動揺を隠し切れません。
「違うのよ、サガ。これは違うの。違うったら、違うの」
「え?」
「ひ、一つじゃだめなの。そ、そう、お花が3つ全部咲かないと。だから
 違うの。違うでしょ、ね?」
「何言ってるの、シュガー。すごいじゃない。お花が全部咲けば、一人前
 の雪使いになるんだね、ソルトとペッパーみたいに」
「う、うん……はは、ははは……
(やだよ……サガとお別れなんて……)」
しかし、一つ咲いてしまったことで、残りももう時間の問題です。

*楽器店
看板は元通りになってます。グレタの親父にでも修理費出してもらったか
どうかは不明。深呼吸をした後、グレタが「あのピアノ」で演奏します。
あのピアノは、結局置き場を楽器店としました。これはグレタの意志です。
グレタの演奏は、結局お披露目が最初で最後となってしまったわけですが、
意外と勇壮な曲です。私はまた、例の自分のテーマ曲しか弾けないものと…
#後ろで煩いぞ、グレタのバカオヤジ。
サガとシュガーは2階から見ていました。そして、ポールもそばに寄って
きました。もうわだかまりはありません。
「やっぱり落ち着くねえ。あのピアノは、ここにあるのがいちばんお似合
 いみたいだね」
「うん!」
「シュガーもそう思う」
ところで、グレタが楽器店にピアノを置きたいという理由ですが、これが
また彼女らしい愛情表現で、実に冴えてます(^_^;;
「つまり、ここだと町の皆さんにわたくしのピアノを聞かせてさしあげら
 れるってことですの」
これで、何もかもが元通りになったわけですね。
ふと、グレタが引っ越すことになったらどうするのかと邪な考えを抱きま
したが、仮にそうなっても、置いて行くのではないかという気がしました。
「グレタっていい娘だね。これからも弾きに来てよ、サガ」
「よかったね、サガ」
「うん」
演奏を終え、愛するサガからの拍手に、一瞬ぽーっとなってしまうグレタ
ですが、すぐに体勢を立てなおし、
「あーらサガさん、そんなの当たり前ですわ。なにしろこのわたくし……

 手がつりましたわ……」
いつものポーズをとっていたら、左手がつってしまいました。朝からずー
っと弾いてたそうな。手がつるなんて器用な娘です(^o^)
でも今回が彼女の最後の墓穴だと思うと、さびしいような……
「だいじょうぶかな、グレタ」
「朝からずうっと弾いてたからな」
「朝から?」
「えー?」
「グレタに負けられないね」
「うん!」

*サガの演奏
曲はいつものではなくて……これ、クラシックの有名な曲なんだけど……
ごめん、知識がおっつかない。
サガの演奏する曲を気持ちよく聴いているシュガーは、刻一刻とサガとの
別れが近づいていることを自覚しています。
(サガ、ほんとよかったね。ピアノが戻ってきて。
 でも……やっぱりあたし……)

*2つ目の蕾
サガがおばあちゃんとクッキーを食べているそのとき、シュガーは、2つ
目の蕾がまさに咲こうともぞもぞしているのを懸命に抑えていました。
「だめだよ、まだ咲かないで。もうちょっと待ってよ。
 お願いだから、ねえったら。サガとお別れしたくないもん……」
シュガーのことが気になったサガは、自室でのその光景を目撃します。
蕾に弾き飛ばされたシュガーは、サガに受け止められます。
「だめでしょシュガー、大事な魔法の花にそんなことしちゃ」
「そんなの……判ってる……だけどだけど……だけど……」
「一人前の雪使いになるんでしょ?だったら……」
「違うの違うの!サガは何にも判ってない!サガの意地悪!もう知らない!」
悲しみの余り、飛び出してしまうシュガー。
「わかってないの、シュガーの方だよ……」
サガは、シュガーが悲しまないように気丈に振舞おうとしているのがよく
わかります。彼女はもう決心したんですね。これもピアノの一件が彼女を
成長させたようです。

*失意のシュガー
魔法の花がいよいよ咲きそうになったのは、バジル、シナモンも同じでし
た。こ、こいつら、いつの間に……(^_^;;
シュガーは噴水の前まで来ました。
「サガ、さみしくないの?お別れしちゃってもいいの?会えなくなっても
 いいの?」
暴れて激突した先には長老がいました。背中を強く打ったようです。

*シュガーの決意
サガはシュガーのことを探しに出ました。
一方シュガーは、長老の背中をさすっていました。
「いよいよ咲くか、お前さんの魔法の花も」
「……でも、どうしたらいいのかな。ね、長老様、シュガーはどうすれば
 いいの?」
「さあ、どうすればいいかのう」
「……ヒントくらいくれたって……」
「いいのか?」
「え?」
「シュガー、ほんとに教えて欲しいのか?どうすればよいか」
「えー……
 ううん、自分で見つけなくちゃいけないんだよね」
「いい娘じゃ」
「うん」
長老のマジな目つきを初めて見たような気がします。
シュガーも、どうすればいいのか自分で決めなければいけないと自覚でき
るようになりました。成長してます。
長老は、去っていくシュガーと、シュガーを探しに公園まで来たサガを見
ながら
(これが最後の試練じゃ。じゃがな、つらいのはお前さんだけじゃないぞ)
「別れ」というのは、確かに試練の一つですよね。悲しみを隠して、如何
にして笑顔で別れの言葉を言えるか、これはつらいです。
サガは、ワッフル屋と、くずワッフルを啄ばむハトを見て、最初の出会い、
空腹の余りワッフルをうまそうに頬張るシュガーのことを思い出しました。
立ち尽くしている目の前をハトの群れは空に向かって飛び立ちます。
そのサガを、さらに遠くから眺めている2人がいました。
「サガ……」
「見守ることしかできないんだ。ぼくたちには」
「わかってるけど……」
「あの2人ならだいじょうぶだよ、きっと」
「ええ、そうね」

*昔の記憶
とぼとぼ帰路についたサガ。自室の窓を見て、まさかもう妖精界に帰って
しまったのでは、とあわてて戻ります。
シュガーは、部屋に戻っていました。
「ああ……まだ帰ってなかったんだ。よかった……」
「あー、もしかしてシュガーのこと、探してくれてたの、サガ?」
お互いを思う気持ちに反応したのでしょうか、つぼみがむくっと身を起こ
します。サガも目を閉じてしまうのですが、昔のことを思い出しました。
そして、シュガーを手にとって
「シュガー、あたしね、シュガーと会うずっと前に見たことあるんだよ、
 雪使いさんを」
「え?」
あのつぼみ、結局いちばん最後に咲きましたね。シュガーのいうことを聞
いてくれたのでしょう。

*あたたかい雪
「あたたかい雪」というのはあったようですね。
サガが4歳のとき、ミューレンブルクの町に越してきたある雪の日、ピア
ノは2階に運ぶために滑車を用いて吊し上げられたのですが、ピアノの上
にはサガが。
ちびサガに萌え〜ですが、そんなこと言っている場合ではありません。
ピアノから振り下ろされてしまい、落ちるその瞬間、雪使いが降らせた雪
はクッションとなってサガを受け止めました。
宙に舞うピアノ……真相はこうでした。ロープやベルトが見えなかったの
は、子供の意識にはそれらは存在しなかったということなのでしょう。視
界に入る雪使いを、手を伸ばせばつかめるような……そんな雪使いとの最
初の出会いなのでした。
服装が似ているからといって、シュガーのはは様とは断言できないですね。
服装もしくは基調色と季節とがリンクしているだけのようですし。
「あたしを受け止めてくれた雪……雪なのに、あたたかかったのを覚えて
 る」
「あたたかい雪?」
「あの雪を降らせたの、雪使いだったんだね。とってもきれいで、やさし
 い雪だったよ」
「それ、サガの大事な思い出の雪だね。うーん、ちょっとうらやましいな、
 その雪使いさん。
 あーん、いいないいな、シュガーもそんなすてきな思い出になるような
 雪を降らせたいよー。あー、降らせたい降らせたいー」
「シュガーの雪だって同じだよ。あたしの大切な思い出になってるんだか
 ら」
「あたしの雪が?サガの思い出に?」
「もうばっちり。ぜったい忘れられないもん。あの時から、ずっと……」

*思い出の雪
シュガーが、初めてサガに見せた雪のでかい結晶……このときから今まで
の全てが、サガにとってのシュガーの降らせた思い出の雪です。あれは確
かにインパクトあったな。
「だめだよー。もー、あんなのを雪だなんて言っちゃ。サガも甘いな」
「シュガー……?」
「あんな雪、まだまだだよ。一人前の雪使いになったら、もっともっとき
 れいな雪、いーっぱい降らせるんだからね」
「そっか。そうだね」
「うん!あたし、なるよ、ぜったい一人前の雪使いに。だから、だから…
 あたし、サガに会えてよかった。ずっとあたしのこと見ててくれて、ほ
 んとによかった」
「あたしもよ。あたしも、シュガーに会えてよかった」
「サガ……サガー!むちゅっ、むちゅっ、むちゅっ……」
「シュガー……」
そして、2つ目の蕾が開花しました。
「あたし、きらめきが何か、わかった気がする」
「あたしも」
ついに、最後のつぼみも開きました。
「魔法の花さん、ちゅっ」

*最後の合奏
サガの、祝福のピアノ演奏です。涙の止まらないシュガー。私も止まらな
くなりました……(;_;)
「おめでとう、シュガー」
「サガ……」
「ほら、泣かないの。シュガーは一人前の雪使いになれたんだから」
「うん」
最後の合奏で、シュガーは大きな雪の結晶を作りました。これは、妖精界
に帰るための乗り物みたいなもんか。
「きれいな雪よ、シュガー」
「ありがとう、うれしいよ……またね、サガ」
その言葉を最後に、シュガーは見えなくなってしまいました。
「またね、シュガー」
結晶は妖精界に帰っていきました。
「またね、サガ。サガ、サガー……サガーーーー……」
そして、魔法の花も、跡形もなく消えてしまうのでした。
「行っちゃった……じゃあ、もういいよね……がまんしなくても……
 シュガーーーーー!!
 シュガー……」
気丈にも、シュガーにはぜったいに涙を見せることなく、笑顔で見送った
サガです。
そして、シュガーがいなくなった途端、今までガマンしていたのを吐き出
すように涙が止まらなくなる。最高に萌え〜(;_;)

*モノローグ
(こうして、シュガーはあたしの前からいなくなりました。それに、その
 日から他の季節使いも見えなくなりました。長老様も、ジンジャーも、
 ターメリックも、バジルもシナモンも、二度と見ることができませんで
 した)
注目したいのは、残りの連中が一斉に見えなくなったということですが、
能力を失ったとかいう次元の話ではなく、さりとてこれはサガの妄想や夢
物語でした、みたいなオチでもないと思います。それは大人のいやらしい
邪念です。ファンタジーや御伽話って、そういうものじゃないですよね。
(そして、あたしは……)

*後日談
広場前でアンヌ、ノーマと待ち合わせ……のはずでしたが、サガはピアノ
を弾いていました。
「あれ、サガはまだ来てないの?」
「そうなの。きっとまた、あそこへ寄り道してるんだと思う」
「もう、サガったら、また?」
ちょっぴり時間にルーズになっているサガですが、実に子供らしく、生き
生きしていますね。
リトル・ミィにて。楽器店店長にコーヒーを淹れているルキーノ。
「サガのピアノを聞きながら、上手いコーヒーを飲む。あいよ。
 わざわざ店を留守にしてな。うれしいだろ、ピアノが戻ってきて」
人差し指を立ててシー。やっと、このおっさんの人柄が判りました。そう
か、今まで外出していたのは、店のピアノを聞きながらコーヒーを飲むの
が至福の時間だったんだ。ポールにも内緒で。この恥かしがり屋(^_^)
楽器店とリトル・ミィの位置関係は結局明らかになっていないんだけど、
ピアノの音が聞こえるというのは、ご近所だろう。
いつもの曲に乗せて、日常は展開されています。
また実験に失敗したフィル達、
ルキーノの店のコーヒーを、香りから楽しんでいるヘンリー、
ワッフル屋、
「きらめき」を加えているジョー、こいつも日常でしたな。
木陰で休んでいるハンナ先生とランスロット、恋人のハト、
そして、サガのピアノを弾いている姿をうれしそうに見ているポール。こ
の人にとっても、サガのこの姿は日常なのです。

*グレタ、最後の墓穴
さあ、これが見納めです。
唐突にやってきたグレタ、なぜか今日はスイス製腕時計をしていません。
「さすがわたくしのライバルですわ、サガさん。というわけで、さっそく
 勝負ですわよ!」
サガが呆気にとられていると、アンヌとノーマがやってきて
「やっぱりここだ」
「サガ、今日はカノンちゃんが遊びに来るから、ワッフル買いに行くんで
 しょう?」
「あーっ、そうだった!ワッフル屋さん、まだやってるかなあ?」
「いそげばだいじょうぶよ」
また勝負を反古にされてしまったグレタは、服の袖口を破ってしまいまし
た。最後の墓穴にしては、キレがないというか……(^_^;;
「いやーーん!」

*ハモンド劇団ポスター
地方巡業ですから、受けがいいところへは何度も訪れるものですが、再登
場あると思ったら、これだけか。
「また一緒に弾けるといいな、クマのピアニストさん」

*カノンちゃん、再登場
彼女の再登場があるとは思いもつかなかったですね。
さっそくお風呂に入れてしまいます。

*お風呂
最後までこのシーンをかかさなかったスタッフのど根性に拍手。
テレとなんて、何にも考えずにカットしちゃうんですよ(フィギュア17
第7話)。
でも、サガの大事なところは泡で隠してます……(T_T)
シャンプーを嫌がるカノンに、ふっとシャボンを吹いて、雪のように降ら
せます。サガも雪使いなんだ。
「うわあ、きれい。雪みたい」
「雪使いの魔法だよ」
「雪使い?」
「うん。
 季節使いって知ってる?風を起こしたり、雨を降らせたり、雪を降らせ
 たり、色々な季節を司る小さな妖精なんだけど、ほんとにいるのよ。
 そんな、不思議だけど可愛い妖精達」
「どこにいるの、その妖精さん?」


「やあね、ここにいるじゃない」


*オープニングテーマ
オープニングテーマに乗せて、一部、さらにその後の様子が。
オランダ(推測)の風車を回しているペッパー、
そのホームステイ先だった病院でも、赤ん坊が風車で喜んでいます。
晴れて衣装や楽器まで誂えてもらったソルトは、雲使いに。
こいつら、ほんと花がが咲いたの?のバジル、シナモンはジンジャーに説
教されてますが、傍らには花束とラブレターを持った長老が。本気なのか、
最後まで掴めないじじいでした。
そして、最後。シュガーとサガの合奏。
「シュガーの雪が、みんなの思い出になるといいな」

*総括
サガにはもう季節使いが見えなくなってしまったかのような描写でした。
あるいはそうなのかもしれません。要するに、もう続編はないよというこ
となのでしょう。
リクツをつけて、妖精が見える能力を失ったとか、これはサガの妄想や夢
物語でした、みたいに結論付けてしまうことも可能だと思います。しかし
それは大人のいやらしい考え方で、私はそういう考えはしたくない。この
物語はファンタジーです。この物語の世界観には、妖精が存在しているの
で、それだけで充分だと思います。サガの記憶の中にシュガーとの思い出
がずっと存在している以上、見えている見えていないはもちろん、どう見
えるのかもきっと彼女にとってもはや大きな問題ではないのだろうと思っ
ています。ふと、あの時のヴィンセントに、シュガー達がどのように見え
ていたのか、考えてみました。あるいは、サガとはまったく違った姿だっ
たではなかろうか。我々がTVを通じて見ていたシュガー達の姿は、サガ
が見ていた姿であって、妖精って、人それぞれ違った姿に見えるのではな
いのかな。
最後、シュガーの姿がなかったのは、視聴者にはどう見えるのか?の謎掛
けがあるのではないか、と。シュガーをいとおしく思っていると、きっと
見えてくるはず。

*後書き及び謝辞
体調を崩してから週末だけ投稿ということにしておりました関係で、平日
放送という本作品は、本当は感想書くのを控えるつもりだったのですが、
最初の三話くらいとりあげられて後はほったらかしだったことに憤りを感
じ、途中からですが投稿することを決意した次第です。
#そういえばCCSFで「ナジカ」とりあげませんね……あ、別にどうで
#もいいんだけど
優れた作品の感想記事にフォローせずにはいられない方がいらっしゃるの
と同様、私も優れた作品の記事が起こされないことに我慢ならず、自分で
やったろか、という性格です。とはいえ、個人では限界がありますゆえ、
1クール作品以外では、下期は「シュガー」だけにしました。個人的には
下期のベストと考えます。キャラクターの心温まる触れあいにとても惹か
れました。見つづけてよかったと思いましたし、一度も見逃さずにいられ
たことは、むしろ誇りにすら思えます。これは達成感あるなあ。
他にもとりあげたいものがあります。例えば「フィギュア17」。でも、
毎日は投稿できない社会人には、一人2作品でも限界を超えています。感
想記事って、ストーリーを振り返るだけでも数時間かかるんです。これを
毎週続けるのって、しんどいっす。
特に、視聴できなくて内容を知りたいという人のためにも詳細に触れてお
こうというポリシーでやってましたので、時間がかかりました。
一応ネタばれ防止マナーとして行数稼ぎネタは仕込んではいたんですけど
ね。
まあ、演出がどうの、ストーリー展開がどうのと、しろうとの私には論じ
られはしませんので、ストーリーの率直な感想、キャラクターの心情を推
し量ることに努めてきました。この作品に関しては素直に見るべきであろ
うと。それが結論です。それ以外ありません。本作品が「コメディだ」な
どという意見があって、反発したこともありました。
この作品は結局地上波による全国放送は、第1話を一回流しただけという、
まったくファンを馬鹿にした編成でした。まあ、地方局の人間の先見の明
なんてこんなもんなんでしょう。したがって、関東地区以外の方はBSデ
ジタルで見る以外はなかったわけで、この作品にとっても、この作品を好
きになった人にとっても不幸であったと思います。まあ、これを見るため
だけにBSデジタル機器を購入する価値はあったのではないでしょうか?
今後もこういうコンテンツ、どんどん増やしていってもらいたいものです。
また、「ちょびっツ」が地域限定ではあるけどネット局放映するという展
開になったのも、少なからず「深夜アニメ侮りがたし」の雰囲気が醸成さ
れていったのではないでしょうか。「ちょびっツ」そのものの前評判が高
かったということもあると思うけど。
雰囲気がぶち壊しになるので、妄想の続きを書くのはやめにしました。ご
了承ください。
ちなみに、今までの記事でお分かりだと思いますが、私は最初からサガ派
です。グレタも好きでしたけど。
佐々木英朗さんと石川彰夫さんには、他記事でもいつもお世話になってま
す。毎度のフォローありがとうございました。
今後も極力、優れた作品の感想記事を投稿していこうと思っています。

*最後に
一応「ちょびっツ」の予告に触れておこう。
「俺の名前は本須和秀樹。今年19歳の浪人生。予備校に通うために上京。
 今日から慣れない都会暮らしが始まる。しっかし、さすが東京。パソコ
 ンが町じゅう歩き回ってる。しかもすっげー可愛い。あああっ、俺もパ
 ソコン欲しい!でもたけー……
 次週、新番組『ちょびっツ』。どっかにおっこってたりしねえかな、パ
 ソコン……」

--
s.goto

Sugar: die kleine Schneefee
Sugar: la fee de neige