こん○○わ、PARALLAXです。どうも6/22日中に投稿した分がサーバー
に蹴られ、挙句の果てに再投稿したものまで蹴られたらしく、再々投
稿します。二重三重投稿になっているサーバーを御利用の方へは、
まことに申し訳ありません。深くお詫びしますm(__)m。

"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です

ども(^○^)/。では、続き。

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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
        炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
                       (9回表その6)
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〔此処までのお話〕   It's a final count down......

◆21:30 9回表 十番高校の攻撃

> ちびう「ほたるちゃあーーーーーん!」





 直ちに担架が呼ばれ、ほたるはそのままプロミストアイランドの
中央総合医療センターへ運ばれる事になった。フィールド内に乗り
入れた「担架」ことドクターカーの医師(爺や)によれば命に別状は
無いとの事だったが、それでも球場に居させるよりはセンターへ送
った方が随分マシだと皆で結論を出し、医療センターへは行きつけ
慣れている鞠絵が同乗していく事になった。本当は花穂の時と同様
にこのまま試合中止を考えた両軍だったが、





まこと「いや、試合は続けるんだ、最後まで。それがほたるちゃん
    の、何よりもの願いの筈だ。」





 とのまことの説得で、中断時点からの続行となった。セーラーチー
ムが1アウト2・3塁のチャンス。こうしてほたるの願いは通じ、
フィールドには元の空気が流れ始めた。・・・フィールドには。

星野 「しかし・・・一体、何がおきたんだ?」
大気 「私にもさっぱり。しかし次元壁は、そう容易く破れる物で
    は無い筈ですが・・・」
夜天 「それをあの娘は、ボロボロにはなっちまったけどあっさり
    切り裂いたんだろう? うへぇ、凄い事するぜ。」

 此方は3塁側ベンチ。口々にほたるのやった事を感心するスター
ライツ。この思いは勿論レイも同じだった。だが、しかし。

レイ 「でも、サイレンスウォールを破る事なんて、当のほたるちゃ
    んだって出来ない筈なのに・・・」
夜天 「それをやっちまったんだろう? なんかすげーよ。」
レイ 「違うのよ! そりゃ確かに破るのはとっても難しい事だけ
    ど、理屈そのものは単純だから。でも・・・」
大気 「つまり、次元壁を貫くだけの、次元を越えるほどのエネル
    ギーを注げばよい。そうですね?」
レイ 「それはそうなんだけど・・・そんなエネルギー、どこをど
    う探したって無いわよ。」
夜天 「ひょう。ビッグバンでも持って来いってか?」
星野 「物理法則を越えるほどのエネルギーか。そんなの」

 あるわきゃないよな、と言わんとした星野の言葉が遮られた。





亜美 「・・・デス・リボーン・レボリューション。」





 ぽつり、と呟かれた亜美の言葉が、想像以上に3塁側ベンチの中
に響いた。





大気 「・・・何ですって?」
亜美 「デス・リボーン・レボリューション・・・ほたるちゃんの、
    いいえ、太陽系セーラー戦士の最終封印技。」
星野 「それって、どう言う・・・」
亜美 「空間を越え、時間を越え、次元を越え、あらゆる事象を
    『リセット』してしまう、究極の技。全宇宙の因果律すら
    操作し、何もかもを『無かった事』にしてしまう技。」
夜天 「何だってぇ! そんな技、見た事も聞いた事も無いぞ!」
亜美 「だって、この業が振るわれた瞬間に、その技が発動した事
    すら『無かった事』になってしまう。あらゆる時空域を越
    え、全ての事象を『無かった事』にする恐ろしい技だから」
大気 「そんな馬鹿な! もしそんな技があるとすれば、それは…」

 自分が言おうとしている言葉の意味に気付き、戦慄して黙ってし
まう大気。勿論他の2名も同様。が、その台詞を続ける者がいた。





レイ 「・・・それは天地開闢、宇宙の創世と同値。すなわち、」
亜美 「ビッグ・バン・・・」





 ぱぁん!





 3塁側ベンチに、鋭い、しかし乾いた音が響いた。肉を打つ音。
目を見張るスターライツ。紅く腫れた頬を押さえ、俯く亜美。此方
も紅く腫れぶるぶると震える右手を振り下ろしたまま、般若の表情
で亜美を見据えるレイ。その彼女が鋭く叫ぶ。





レイ 「亜美ちゃん! あんた、あんた知っていたのね!」





亜美 「ごめん・・ごめんなさい・・・でも・・・でも・・・」
レイ 「ほたるちゃんが『囁き』を聞こえない様にする為に自分を
    サイレンスウォールで包み、それを無理矢理デス・リボー
    ン・レボリューションのエネルギーで破る。そこまで!?」
亜美 「えぇ・・・ええ! 知っていたわ、判っていたわ!」
レイ 「判っていて何故! デス・リボーン・レボリューションは
    諸刃の剣よ! 仕掛けたほたるちゃんだって只では済まな
    いのよ! それを自分を包む次元壁の中なんかで使えば!」
亜美 「当然、自分の全てにデス・リボーン・レボリューションの
    エネルギーが押し寄せるわ!でもサイレンスウォールの壁
    を一瞬で破るにはそれしかない!デス・リボーン・レボ
    リューションのエネルギー全て、自分に跳ね返ってくる反
    動まで含めたエネルギー全てを『沈黙の鎌』に乗せて斬る
    しかないのよ!判っていたわ、そんな事くらい!」

 言い合う二人を止めようと身を乗り出す大気。だが、それを止め
る者がいた。見れば星野が腕を握っている。顎をしゃくって示す彼
の視線を追いかければ、





  其処には互いに瞳から涙を散らせて言い合う二人の少女がいた。





レイ 「判っていて、何故止めようともしなかったの!」
亜美 「止められなかったわ!ほたるちゃんの真剣な思いが判った
    から!あの子がちびうさちゃんに御礼がしたい、ただそれ
    だけを願っていたのが判ったから! その気持ち! 私た
    ちがうさぎちゃんへ想う気持ちと、同じ想いを!」





 もう、御互い言葉にならない。勿論、お互いにこんな気持ちは先
から判っていた事だった。何より、最も長く付き合っている二人だ
ったから。わぁっとお互いに泣き伏し、しかし互いの手は握り締め
あっている二人。一頻り抱き合って泣き合うと、レイがぽつり、と
言った。これに答える亜美。スターライツは何も言えなかった。





レイ 「次は、私が行くわ。」
亜美 「駄目よ、レイちゃん。私が行く。」





レイ 「それこそ無茶よ。だって亜美ちゃんは1度これで、」

 ふるふるっと首を横に振る亜美。静かに、しかし断固として言う。

亜美 「1度食らっているから、判りやすいの。今度こそ『囁き』
    を解析して見せるわ。でも、その為には確実にストライク
    3つ分の時間が、おそらく要るの。だから、」
レイ 「私は亜美ちゃんの解析結果を元に、千影ちゃんを攻略しな
    ければならない・・・そういう事ね。」
亜美 「そう。ベンチで幾ら耳を済ませていても、結局は千影ちゃ
    んの『囁き』は聞こえなかった。だから打席に立たない限
    りは絶対に解析は無理。でも解析し終えた頃にはもう遅い。
    どうしても次の打者に、これを伝えなくちゃいけないの。」





レイ 「・・・判ったわ。私は此処で待ってる。だから・・・」





 悲壮な決意を固め、それでなくても白い肌を青白くにまでさせて
語っていた亜美を、レイは抱きしめた。そのまま亜美の耳元に口を
よせ、呟く。





レイ 「だから、貴女は帰ってきてね。此処に、まっすぐ。」

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とっても長くなりましたので一旦切ります(^^ゞ。続きは直ぐに。では。
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