こん○○わ、PARALLAXです。どうも6/22日中に投稿した分がサーバー
に蹴られたらしく、再投稿します。二重投稿になっているサーバーを
御利用の方へは、まことに申し訳ありません。

"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です

ども(^○^)/。では、続き。

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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
        炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
                       (9回表その9)
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〔此処までのお話〕   It's a final count down......

◆22:00 9回表 十番高校の攻撃

>  ゆっくりと瞼を開き、取り縋る亜美の肩へ掌を置く、うさぎが居た…。





爺や7「プレイ!」

 主審のコールが球場に響く。が、そんな声がまるきり耳に入らな
い、そんな様子のシスプリチーム。それはそうだろう。打者交代で
打席に入ったうさぎ。だが、その格好は。





 金のティアラを金髪に輝かせ、





    銀のロングドレスを体から流し、





       手には大ぶりのクリスタルを掲げ、





          凛とした表情で、マウンドに向かっている。





             その姿は。





四葉「プリンセス・セレニティ・・・」





 ミットを構えることも忘れ、呆然とその姿に見入る、いや魅せら
れる四葉。他の姉妹達も殆ど同様だった。もう何遍見たか判らない、
LDプレーヤーどころかディスクまで擦り切れそうなほどに見入り、
その度に姉や妹たちと手を取り合ってモニターの前で泣きじゃくっ
た、あの劇場版R。そのラストを飾ったうさぎ、いやセーラームー
ン、いやプリンセスセレニティが、今此処に降臨していた。おそら
く誰もの脳裏に、あの「ムーン・リベンジ」の畳み掛けるようなイ
ントロが、それに続くマイナーコードのメロディが流れ始めている。





機鈴凛「・・・シカシ。相手ニトッテ、不足ハ無イ!」





 轟然と言い放ち、おもむろにワインドアップを開始するメカ鈴凛。
それにまるで呼応するが如く、自らも捧げ持つ銀水晶を高高と掲げ
るプリンセスセレニティ。そして、

機鈴凛「コレデ、オ終イダ!」





 剛球がメカ鈴凛の手から放たれ、





セレニティ「ムーン・ヒーリング・エスカレーション!」





 プリンセスセレニティが、最後の技を放った。





 ごぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!





 マウンドと打席の丁度中間で、二つの力はぶつかり合い、そして
衛星軌道上から落下する小惑星の軌道を変えられたほどの力がボー
ルに集中する。幾らメカ鈴凛の投げるボールとは言え、飛翔中にま
でエネルギーが注ぎ込まれる訳ではない。必然的に、





 ぎん!





 金属音と言うには余りな轟音を立て、ボールは真っ直ぐメカ鈴凛
の頭上を越え、バックスクリーンを目指した。

星野 「やった!」
大気 「逆転満塁サヨナラホームランです!」
夜天 「くそぅ、やっぱこうじゃなくっちゃな!」

 躍り上がって喜ぶスターライツ。だが、しかし。





 ぎぃん!





 再び、金属音と言うには余りな轟音が球場に響いた。もうすっか
りホームランだと信じきって3塁を回っていたまことがその音に思
わずバックスクリーンを見つめ、





まこと「な、なんだあれ!」





 そこに信じがたいものを見た。





星野 「そ、相転移空間を、肉眼で確認・・・」
大気 「・・・始めて見ました。あ、あれが・・・」
夜天 「・・・心の壁。絶対領域。A.T.フィールド・・・」

 バックスクリーンのフェンス手前。そこに巨大な八角形の同心円
状に内側から光り輝く巨大な壁が立ち上がっていた。これがプリン
セスセレニティの放つ銀水晶の力を物ともせず押し戻し、拮抗して
いる。ボールは両者の巨大な力に挟まれ、フェンス直前で浮遊して
いた。いや、じり、じりとグラウンド方向へ押し戻されている。

亜美 「そんな! 一体、誰が!」

 悲鳴を上げそして、はっとしてセンターを見入る亜美。其処には。





亞里亞「・・・亞〜里〜亞〜、ま〜も〜る〜の〜。」





 エキセントリックな美少女がパラソルを掲げ、自分の頭上に展開
したA.T.フィールドをにこにこと見入っていた。





亜美 「そんな! ありえないわ! どうして彼女がこれを使えるの!」

 頭を掻き毟りながら亜美が絶叫した。無理も無い。「エキセント
リック」と言うキーワード以外、亞里亞と絶大な人気と賛否両論の
渦を日本中どころか世界中に巻き起こした作品の青髪赤目美少女を
結びつけるものは無い。こんな程度でほいほいと憑依できるのなら
四葉や花穂はあれほど苦労はしていない。だが、現実に亞里亞はあ
っさりと自分の頭上に、あの超絶人気美少女「笑えばいいと思うよ」
が操ったA.T.フィールドを展開している。もう、亜美には何が
なんだか判らなくなった。





火球 「・・・本当に、悪戯好きだこと。」





 と、傍らの火球皇女が呟いた。見れば、轟音を立ててバックスク
リーン手前でぶつかり合う二つの巨大な力を、にこにこと見つめて
いた。その嬉しげ、と言うより懐かしげな表情を見て、亜美はこの
方が何かを知っている、と察した。畳み掛ける様に、問う。





亜美 「火球皇女。お聞きしたい事があります。」
火球 「はい?」





亜美 「あの娘たちは・・・シスタープリンセスの、12人の娘
    たちは、一体、何なんですか?」





 その問いに、にこり、と微笑んで火球皇女が応えた。

火球 「貴女は、もう見当が付いている筈ですね?」
亜美 「えぇ・・・でも、信じられません。まさか、あの娘たちが…」
火球 「それでも貴女は、あの娘たちに勝とうと思ったのですか?」
亜美 「・・・見当がついたのは、実はつい先ほどです。それまで
    は、想像だに出来ませんでした。ですが・・・」
火球 「こうまで、貴女達の言う言葉である『何でもあり』では、
    それ以外説明の仕様が無い。そうですね?」
亜美 「はい。・・・教えて下さい、皇女。あの娘たちは、シスター
    プリンセスの、12人の娘たちは、一体、誰なんですか?」





 しかし亜美には殆ど見当が付いていた。地上にて万能の力を示す姿。
外見では判らぬ強力な戦闘力。そして「十二」と言う数字の整合性。





火球 「・・・言って御覧なさい?」





 自分を促す火球皇女の言葉に、ごくり、と喉を鳴らして亜美は
一言置き、ついに呟いた。





亜美 「12人の娘たちは・・・本当に、





    薬師如来様に属し、その12の大願を守護する、





    十二神将・・・なんですか?」

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とっても長くなりましたので一旦切ります(^^ゞ。続きは直ぐに。では。
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