こん○○わ、PARALLAXです。

"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です

ども(^○^)/。では、続き。

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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
        炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
                    (4回表 第3打者?)
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U 今回は等幅フォントでお読み頂けると一層お楽しみ頂けます。I
T                      PARALLAX   O
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 試合、再開。でもその前に、此処は3塁側ベンチ裏。折りしも外で
はまこちゃんがメカ鈴凛と生死を賭けた試合中。そう「死ぬ試合」。
略して「死合」。当然、空中にはなんだか判らないものが飛んでいる。

 まぁそんなシリアスな状況とは無関係なベンチ裏。みちるの手首を
掴みぐいぐいと引っ張り込む、はるかが居た。

はるか「ちょっと来てくれ、みちる。」
みちる「きゃっ、はるか、そんな、いきなりこんな所で?」
はるか「はぁ?何を考えて・・・いや、そんな事をしている暇じゃ
    ない。・・・みちる。今のこの状況、どう思う?」
みちる「どうって・・・はるかがヤル気マンマンって事?うふ。」
はるか「だからそうじゃないって!僕ら栄えある、外部太陽系3戦
    士がこんなていたらくの状況をどう考えてるかって事!」
みちる「ていたらくって・・・まだ1回打席に立っただけよ?」
はるか「そうさ!たった1回。だがその1回1回が重要なんだ!」
みちる「はるか・・・まじ?」

 どうやら冗談事や色事ではなかったらしい。半ばほっとし、半ば
残念に思いながら、みちるははるかの言う事に耳を傾けた。

はるか「勿論さ!だってそうだろう?もう4回だ。そのうち打順が
    回ってきたのはたった1回だ!こんな調子じゃ、あと何回
    ここへ登場できるか判らないじゃないか!」
みちる「え? えぇ、まぁ、それは・・・そうだけど・・・」
はるか「こんな調子じゃいけないんだ。1回目は確かに空振った。」
みちる「ものの見事に三振だったものね。」
はるか「はぁ?何を言ってるんだ、みちる。忘れたのか?」
みちる「え?・・・あ、まさかはるか、空振りって、つまり・・・」
はるか「そうさ! あの僕らのテーマミュージックが鳴り響き、
    満を持して僕らが登場した1回目。本当なら其処で万来の
    拍手が鳴り響き歓声が上がりスポットが当たる筈なんだ。
    その筈だったんだ。だが、あの1回目は何だ!?」
みちる「・・・仕方ないじゃない。御客様だって少ないんだし。」
はるか「いや、そういう問題じゃない。悪いのは僕らだ。」
みちる「え?」

 おや、思ったより真摯な意見らしい。目標は兎も角として。

はるか「時代の前面から消えて既に5年。僕らはその間、ただ安閑
    と時間を過ごしてしまった。その結果が、アレなんだ。」
みちる「はるか・・・」
はるか「反省しよう。素直に時代へ向きなおろう。その反省を踏ま
    え、僕らは新たな時代に誘われ降り立たねばならないんだ。」
みちる「そう・・・そうね、はるか。貴方の言う通りだわ。」
はるか「判ってくれて嬉しいよ、みちる。だから一緒に考えよう
    じゃないか。新たなる、僕たちの栄えある新たな姿を。」
みちる「えぇはるか。じゃ、早速、」





はるか「僕的には腕組みのままでも構わないんだけど、やっぱり
    これじゃ画面的にアピールが少ないと思うんだよね。どう?」





 なんか話の方向がズレ始めている気がするのは、書き手だけでは
なかったらしい。「ごっつい嫌な予感」を抱きつつ、面食らった
ような表情で、みちるが念のために尋ねる。

みちる「どう、って・・・はるか、貴方の考えてる『新たな時代』
    って、そう言う事なの?」
はるか「そうさ。時代は常に進化している。しかも僕らの時代に
    無かったポケモンチェックとやらまであるような状況だ。
    だったら単に画面効果に頼るだけではなく、もっと色々と
    工夫しなけりゃならないと、僕は思うんだ。」
みちる「・・・あのー・・・はるか?」
はるか「となると、やっぱポーズが大事かな?うん、ポーズが大事
    だ。それもキメポーズが。こう、最後にビシッと決まらな
    きゃ意味が無い。うん。やっぱり、こーして、あーして、」

 ついにぶんぶんと腕を振り回し腰をひねり、とおっぱじめるはる
か。このままでは結局付き合わされてしまう。なんとしてでも止め
ねばと、みちるは必至でくいさがる。

みちる「ちょ、ちょっとはるか、はるか、」
はるか「腕はやっぱり左から右に大きく、こう空中で2を書いて、」
みちる「はるか、はるか・・・はるかっ!」
はるか「へんーしん・・・なんだよみちる。君も自分の分を考えて
    くれよ。自分の分は自分で決める。自助努力が君のポリシー」
みちる「そーじゃなくって! ねぇ本気?はるか。」
はるか「今更、何を。君だってそれが良いって賛成したじゃないか。」
みちる(言ってなぁい、そんな事。)
   「いえ、だからそーじゃなくてね、それ・・・私もやるの?」
はるか「当たり前じゃないか。僕一人がやって、君がやらないなん
    て不公平だろう? 僕だけ目立っちゃうじゃないか。」
みちる「そりゃ目立つでしょうけど。」

 あらゆる意味で。

みちる「ううう・・・やんなきゃ、駄目? 私も?」
はるか「おかしいなぁ、みちる。何より目立つ事が好きで好きで、
    その為ならエステで財産失おうが服代で破産しようが仲間
    を騙して敵に近づき一撃しようが構わない君が、そう言う?」
みちる「え、でも、それとこれとは話が別と思うんだけど・・・」
せつな「いえ、みちるさん。問題は同じです。貴方は間違っていま
    す。気持ちは判りますが、間違っている事は間違ってます。」
みちる「きゃ!せつなさん?」

 唐突にバックを取られた事に飛び上がって驚くみちる。が、そん
な彼女にせつなは構わず、はるかに向き直り、言った。

せつな「はるかさん。貴方の言っている事はまったく正しい事です。
    私も永い眠りから覚めスモールレディと出会った時、とて
    も戸惑いました。ドレス姿で戦っていたセレニティ時代と
    違う衣装を気恥ずかしく思ったのも事実です。まるでオミ
    ズのお姉さんだと言われ、つい相手にデッドスクリームを
    カマしてしまった事も多くありました。えぇそれはもう。」

 ・・・道理で未来社会の人口が極端に少ないわけだ(^^;)。

せつな「ですがそんな私にスモールレディは素敵だと言ってくれま
    した。とても勇気がある、素晴らしい姿だと。」

 単に年増のセーラー服姿が珍しかっただけに違いない、のだが。

せつな「はるかさん。確かに貴方の言う通りです。時代は既に移り
    変わっている。私たちはそれに従わなければなりません。
    それが永遠の時を旅し正義を守り続ける、セーラー戦士の
    使命なのです。そう、私たちは時の狭間を旅する女・・・」

 そんな松本零士チックなセーラー戦士なんてヤです、せつなさん。

せつな「さ、みちるさん。貴方が恥ずかしく思う気持ち、私には
    よく判ります。でも逃げてはいけません。これが私たち、
    セーラー戦士の使命なのですから。さぁ。」
はるか「そうとも、みちる。逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ…」

 二人掛かりでにじり寄られ、もはやみちるは絶体絶命。最早一言
も無くなり真っ青な顔をしてベンチ裏のコンクリート壁にへばり付
いてしまったみちるを放り出し、はるかとせつなは細かいポーズの
打ち合わせに入っていた。そのあんまりと言えばあんまりな状況、
すなわち「駄目な雰囲気」に全身を冒されながら、みちるはただ、
こう絶叫するしかなかった。

みちる「母さん・・・母さん全然ワケわかんないわよ!」

 勿論、その絶叫がはるかとせつなの耳に届く事は無かったりする。

◆14:12 4回表 十番高校の攻撃       第3打者?

爺や2「ばったーらっぷ!」

 主審の宣言と同時に流れる、例によって例のままのミュージック。
あぁまたか、と攻撃側も守備側もすっかりダレているのは御約束。
尤も勿論そんなことぁ、この3人には関係なかったりするのだ。

♪ちゃーーららーちゃらららーららーちゃらららーちゃらちゃらー

ピッチャーマウンド| バッターボックス |キャッチャー+爺や2
  メカ鈴凛   | 外部太陽系3戦士 |  四葉
−−−−−−−−−+−−−−−−−−−+−−−−−−−−−−
         |   びしっ!  |
    ・    |「新たな球団に!」|
    ・    |   ばしっ!  |
    ・    | 「誘われて!」 |
    ・    |   ずびし!  |
    (--X)   | 「天王はるか!」 |「あ、
         |  びしばしっ! |
         | 「華麗に活躍!」 | 1回目のお姉さん、
         |   びし・・・ |
         |「未知なる球場に」| ポーズ変えたんだ。
  振りかぶって |   ばし・・・ |
    ・    | 「誘われてぇ」 |
    ・    |  ずびし・・・ | ・・え、鈴凛ちゃん、
    ・    | 「海王みちる」 |
   ぐぃん!  |  びしばし・・・|
         | 「優雅に活躍…」 | うそっ! 投げる!」
         |    ぴっ    |
   びゅっ!  | 「妙なる試合に」 |    ずばむ!
         |   ぱりっ   |
         | 「誘われて。」 |「すたーいく、わん!
         |   ぴきっ   |   同じく、つー!
         | 「冥王せつな」 |   合せてすりー!
         |  ぴらぱりっ  |
         | 「此処に活躍。」 | ばったーず、あうっ!」

   「だぁあああああ!」 どんがらがっしゃん

 たった1球(しかも見逃し)でアウト3つ(うち1つは5回表に持ち
越し(今大会限定ルール))を食らった外部太陽系3戦士に、世間様の
視線(特に3塁側ベンチから)は冷たかったそうな・・・。

ほたる「・・・パパ、ママ・・・私、恥ずかしいよぉ・・・」(*--*)





 そして。





はるか「う〜む、ポーズを取っている時に投げ込まれるとは不覚。」
せつな「どうでしょう、はるかさん? 次はここをこうして・・・」
はるか「なるほど。これなら死角が出来ないな。」
せつな「問題は、バットが持てないという事ですが。」
はるか「なに、キメポーズの前には些細な問題だ。」
みちる(・・・元の「せらむん」世界に帰りた〜い(;_;)。)





 全然懲りちゃいない方々も居たりするのだった。彼女らに幸アレ。

■4回表    |1|2|3|4|5|6|7|8|9|− ■
■Sailors|0|0|1|1| | | | | |2 ■
■Sisters|2|0|1| | | | | | |3 ■
■    NEXT:春歌・鈴凛・四葉 ◆ マウンド はるか(?)■
■     注:5回表は1アウトから打者亜美でスタート  ■

こんなの、公式記録に付けようがあるんかなぁ(^^;)。 では。
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