こん○○わ、PARALLAXです。

"S. GOTO" <goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp> wrote in message
news:9er4vo$b92$1@news.thn.ne.jp...
> 後藤です

ども(^○^)/。では、続き。

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【突然妄想劇場】瀬戸内少女野球団 球魂一発 北の○○・南の××
        炸裂! 女の意地が、マリンスタジアムに花開く
                 (3回裏 第4打者 その2)
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◆13:55 3回裏 プロミストアイランドの攻撃 第4打者

みちる「・・・そー言えば、まだ3回の裏、2アウト、1ストライ
    クだったのね。まだ・・・まだ・・・」(;_;)

 そう。既に試合開始から熱闘4時間延べ約4千行に渡って語られ
ては来ているが、試合はまだこの程度しか進んでいなかった。しか
も2アウトとは言え、バッターへのカウントは1ストライクのみ。
加えて自分の相方は、まだまだ持ちネタを使いたがっているらしい。
と言う事は、少なくとも後2回はこんなハメに陥る訳だ。

みちる「もういやぁ。消えちゃいたい。逃げちゃいたい。逃げちゃ
    おうか、うん、逃げちゃおう。」

 などと不穏な事を考えているみちる。と、肩に手が置かれた。見
れば自分の合い方が真剣な顔をしている。曰く。

はるか「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、・・」

 ばきっ

はるか「痛いよぉ、みちる。殴る事ないじゃないかぁ。」
みちる「いきなり憑依しないでよっ! 反則よ!」
はるか「あ、それなら大丈夫。試合に使ってる訳じゃないから。」

 あ、上手い事考えたな、はるかさん。コレなら確かにセーラーチ
ームでも憑依システムが使える。尤も試合の勝敗には一切関係無さ
そうだが、色物として花を添えるのには役立つだろう(爆)。

爺や2「ぷれい!」

 そんなこんなで、漸く試合再開。シスプリ側の攻撃で、バッター
は初回にバッターボックスへモップを持ち込みアウトになった(違)
咲耶。実はあれからお兄様になでなでしてもらい、結構ご機嫌。

はるか「ふっふっふ。これを打つ者には、死あるのみ!」

 また不穏な事を言いながら、はるかが咲耶へ投じる第2球。どう
せこんな事だろうと思っていたから、さっさと自分の前にディープ
サブマージの力場を張り巡らし万全の防御体制を整えるみちる。ど
のみち硬球1つだろうから、そう大した衝撃も来ないだろう。そう
思い、鷹を括って。が、それも束の間の安堵だった。咲耶が叫ぶ。





咲耶 「きゃーっ! ハリー! 助けてぇ!」





 ごぉっ!





みちる「そっ! そんなマイナーな深夜枠から憑依するなんて反則
    よぉ! しかも力を持つ当事者じゃないでしょ!」

 叫んでも喚いても、もう遅い。まるっきりアメリケ〜ンな外見で
豊満な胸と唇を持つ如何にも米国高校生な御姉様キャラに変貌した
咲耶が悲鳴を上げると同時に、周囲一帯へ極めて強力なサイコキネ
シスの暴力的フィールドが吹き荒れた。生番組中継時にはスタッフ
と観客の全員の首をへし折り、最終回にはM1エイブラムス戦車の
砲撃にすら耐え抜いた程の強力なサイキックフィールドが球場全体
を揺さぶる。並みの人間ならあっと言う間に首をへし折られてあの
世行きの状況だったが、そこは歴戦の勇者ことセーラー戦士たちは
各人の必殺技を駆使して自分の身を守っている。しかし、1塁側は。

はるか「いけない! あの娘たちに、こんな力から身を守る術は
    無い! くそぅ、いったい誰がこんな事を!」

 いろんな意味で悪の元凶はアンタではないかと思える事は全て棚
に上げて、サイキックフォースの暴風が吹き荒れる中、1塁側の娘
たちを案じたはるかが其方を見た。そしてその瞬間、彼女は信じ難
いものを見てしまう事になる。





 1塁側ベンチ全体を包んで守る虹色のフィールド。そして、





雛子 「ぴーりかぴりらら、ぽぽりなぺーぺると!

    御願い、みんなを守って!」

 と、9歳の幼児がたった一人で、これを支えている光景を。





はるか「そんな・・・魔女見習たった一人で、これに耐えるのか!」

 何と雛子がたった一人で、派手なバトンを振りかざし、この全員
を守るフィールドを張り巡らせていた。流石にたった一人でこの巨
大なフィールドを支えるのが辛いのか苦痛に顔を歪ませているが、
虹色のフィールドは州軍ひとつを壊滅させたほどの強力なサイキッ
クへ十二分に耐え抜いている。無印の頃は暴風雨から花壇一つを守
るにもマジカルステージを組まなければならなかった彼女も魔女見
習を続けて3年目ともなれば、この程度のパワーは発揮させられる
ようだ(謎)。

 ひゅううううぅぅぅぅぅぅ..................

 実際の時間はものの数十秒だったが、その時フィールドにいた者
にとっては無限の時間が過ぎ去ったような気がした。何時しか荒れ
狂っていたサイキックフォースの暴風も過ぎ去り、荒れ果てたグラ
ウンドへ呆然と佇むセーラーチームとシスプリチームが現れた。

せつな「・・・! ボールは!?」

 さすが最年長、前大戦をくぐり抜けた歴戦の勇者であるせつなさ
んが、先ず声を上げた。慌てて自分の周囲を見回すセーラーチーム。
勿論バッターボックスの咲耶も同様。と、美奈子が声を上げた。

美奈子「ほたるちゃん! 上!」

 はっ、とレフトほたるが顔を上げる。見れば青空はるか上空に、
ぽつんと白い点が見える。あれは?・・・といぶかしむ間もなく、
それはぐんぐんと大きさを増し、且つ自分が今立つ位置の後ろに向
かって放物線を描き、落ちてくる。・・・ボール・・・ボール!?

ほたる「サイレンス・ウォール!」

 両手を上空に掲げ「沈黙の鎌」を呼び出すほたる。召喚時の衝撃
で左手のグラブが粉々に吹き飛んだが、それに構っている余裕は無
い。瞬時に自分を基点に上空彼方まで「何物からも侵されざる壁」
を作り上げたほたるは、そこにボールがバウンドし滑り落ちてくる
のを感じた。きっちりホームランコースの放物線を描いていたボー
ルは、こうして見事にフェンス前で阻まれた。だが。

ほたる「けれど、このままじゃ・・・」

 そう。「壁」を張り巡らせている限り、ほたるは両手でそれを支
え続けなければならない。つまり落下するボールの捕球は不可能。
しかし、ほたるは何も心配していなかった。何故なら。

美奈子「ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーン!」

 彼女は一人で守っている訳ではない。自分の周囲には必ず自分の
仲間がいる。落ち着いた表情で「壁」を支えながら、上空でバウン
ドし壁沿いに転がり落ちてくるボールが黄金色に輝くチェーンに絡
み取られるのを、ほたるは眺めていた。くるくるっとボールに絡み
ついたチェーンは直ちに巻き取られ、それがショート美奈子の手の
内に向かう。程なくボールは美奈子のグラブに納まり、同時に輝い
ていたチェーンも消える。主審のコールが球場に響く。

爺や2「あうと! すりーあうと、ちぇんじ!」

 漸く終わった3回裏の守備に、ほっと安堵したかのように表情を
崩すセーラーチーム。口々にほたると美奈子を讃えながら、3塁側
ベンチへ戻ってゆく。残るは、バッターボックスに佇む咲耶。

春歌 「惜しゅう御座いましたね。」

ぽん、と咲耶の肩を叩き声をかけ、ネクストバッターとして控えて
いた春歌が咲耶を促す。まだ半分呆然としながら、自軍のベンチに
戻る春歌をゆらゆらと追いつつ、自分も1塁側ベンチへ戻ってゆく
咲耶。・・・何か、呟いている?





咲耶 「私・・・





    ・・・・何時、打ったっけ?」





 これからは単に巻き込まれただけで終わったヒロインに憑依する
のは止めよう、と心に誓う咲耶だった。

■3回裏    |1|2|3|4|5|6|7|8|9|− ■
■Sailors|0|0|1| | | | | | |1 ■
■Sisters|2|0|1| | | | | | |3 ■
■     NEXT:レイ・まこと・はるか ◆ マウンド 鈴凛■

せつな「処で、一部不適切な文章表現が見受けられた様ですが…」

 あ、あれは・・・そう、歴戦の勇者である事を強調しようと(^^;)。

せつな「デッド・スクリーム。」

 ちゅど〜ん


書き手がせつなさんの最終奥義から立ち直るまで、暫くお待ちくだ
さい(^^ゞ。 では。
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