虚人ねこです。

7/27に発売になった、今野緒雪作「マリア様がみてる チェリーブロッサム」
(集英社・コバルト文庫)の感想です。このシリーズ9作めです。

大方の予想通り、雑誌「コバルト」に載った作品が収録されています。
95%は同じですが、「さま」「さん」「ちゃん」の呼び方が、微妙に
違っています。印象が変わるほどでもないですが、「マリみて」の
細かいこだわりと言えるでしょう。
それにしても、一番最初の作品がこれ、というのは今さらながら
驚きです。今野緒雪先生は印象以上に凄い作家かも・・・と
思ってしまいました。(もちろんいい意味で)

もう一つの「BGN」は「銀杏の中の桜」を祐巳視点でみた作品。
薔薇様たちが卒業して、寂しくなると思っていたのですが、
どうやら杞憂だったようで、かなり安心しました。

瞳子をあんなにアグレッシブに使う、というのは予想外でしたが、
笑えたし楽しかったですね。
考えてみたら、リリアンの生徒らしくない動きではありますが。
そうそう、「登場人物紹介」で瞳子が2年生になっていましたが、
誤植でしょうね。

しかし、あとがきに気になるニュースが。
作品の存続には影響ないようですが、男性キャラの扱いには
要注意ですね。個人的には志摩子さんと「タクヤ君」の
対決もみてみたいような気もしますが。

# そうそう、Yahoo!の掲示板にも「マリみて」のトピックスが
# あります。・・・投稿量は多くはないですが。

# あと、最近は「百合」な作品もぼつぼつ見られるようになった
# ので、コンスタントにポストしたいなあ・・・。

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虚人ねこ (e-mail:maton@lares.dti.ne.jp)
百合語録:新井素子作「いつか猫になる日まで」(1980年・小説) から
森本あさみの言葉:「そうよ……。でね、もくずはあたくしのピンクなの」
「ピンクを取られたら、もうあたくし、絵は描けないでしょ……」