渋谷@家から です

紺野緒雪の最新刊、楽しく読みました。集英社コバルト文庫
『お釈迦様もみてる 紅か白か』イラスト:ひびき玲音
題名が示すように『マリア様がみてる』の姉弟シリーズです。
姉の祐巳に劣らず弟の福沢祐麒もタヌキ顔と思っていることが
表情にそっくりそのまま出る百面相でプロファイリングされている。
花寺高校一年に祐麒が入学した直後の話で、マリみてと登場人物が
共通していても印象が違うのが新鮮でした。小林君とか祐巳とか。
ユキチという呼び名がアリスとおんなじ事情だったとは予想外でした。
明日日曜日に横浜でサイン回だけど今回は整理券入手無理だ。

#10年くらいまえに白泉社花丸ノベルズから『そりゃないぜお釈迦様』
# という題名のライトBL作品があったのでそっちの傾向かと疑念もあった
# けど、登場人物は百合薔薇やおい的な行動はしていないはずです。

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そのほか
『ナルキッソス』片岡とも; MF文庫
ホスピスで出会った胸に手術痕のある22歳に見えない幼い女性の
死に場所をさがして西へ逃避行する話です。ヒロインがほんとに
死んでしまいます。手助けした主人公はその後もホスピス暮らし。

『不思議の国のミュート』柿沼秀樹;学研MEGAMI文庫
メイドロボがロボットの反乱で人質になった一人の少年を救出する
ためアミューズメント施設島でランボーする話。

『カクレヒメ』佐竹彬;電撃文庫
感覚拡大症の少女が同じく感覚拡大症の少年にツンデレする話。
ツンからデレまでの所要時間、一緒にいる時間が短いのが残念。
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mailto:shibuya@dd.iij4u.or.jp           渋谷伸浩