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＞大久保様
　「甘百合には致命的な欠陥がある」拝見いたしました。虚人ねこ様のレスがあ
る以上、私がとりたてて述べることは特になさそうなので、鹿之助BBSの返答を
書かせて頂きます。

> ＞平沢様へ。マリ見てファンのみなさまへ。
>       　鹿之助氏には百合を探求する“野武士”であってほしい。
>       　だから。
>       　きゃんきゃんウルサイ狂犬には。
>       「ほんわか裕巳ちゃんの魅力がわからん脳たりんは出てゆけーっ！！」
>       　くらいの。
>       　裕巳ちゃんの魅力を。裕巳ちゃんへの愛を。マリ見てへの愛を。
>       　ずばり熱く叫んで。
>       　一刀両断にしてほしかったんだけど。
>       　これじゃ、ただ逃げ出しただけの腰抜けに見えちゃう。
>       　鹿之助氏はオトナだから。たんに不毛な会話を打ち切りたかっただけなんでしょうけど。
>       　世界中の裕巳ファンが鹿之助氏の“愛の叫び”を期待していたはずなのに。
>
　さて。ここで鹿之助様が感情的発言をおこなったなら、私は彼に対しても「落
ち着きましょう」と言ったことでしょう。例え発言の主旨に同意したとしても、
その行動自体が決して誉められたことではないと判断するからです。感情「の
み」で発せられた言葉に、建設的なものはないと私は考えております。
　ところで、鹿之助様の感情的発言を引き出すために先の書き込みは為されたの
ですか？

>       ＞死ね！　ボケ裕巳！
>       　大神官氏の「死ね！王子様！！」をパロって書きました。こういうエキセントリックな表現がこのＢＢＳでは許されるのだと誤解したので。しかし、お子様も見るんだよね、
>       ここは。辛口すぎました。
>       　わたしがそれだけ祥子さまが大好きで。だからこそ、本気で裕巳に嫉妬する、という誤読に陥っていて。つまり、それだけ今野の設計と演出が見事だ。と言いたかった
>       のです。
>       　しかし。裕巳ちゃんのほんわかヒーリング能力にこそ用事がある方々から見れば。ここまで読解するまえに。「裕巳ちゃんの悪口言うなこのボケ！」で思考が停止するで
>       しょう。
>       　事実と感想の分離は、書くときだけでなく、読むときも注意が必要です。不明瞭な文章を書いたわたしが、悪いです。ごめんなさい。
>
　この発言中、大久保様は「私は裕巳が好きになれない」「私はマリ見てが好きではない」と否定的見解に終始しておられました。その上で、これは祥子が好きだという反語表現なのだと読みとることを要求されていたとは気づきませんでした。

> ＞マリ見てという物語装置
>       　“物語装置”の可能性（動力キャパシティ）と。その作品の優劣（効率）と。読者の“好き”“キライ”は。まったく独立です。たがいに従属関係はありません。
>       　マリ見ては。祥子さまはたいへん美味ですけど。裕巳に本気で嫉妬するという誤読に陥っているわたしは、それほど好きではありません。当然ながら、美籾の主観で
>       す。マリ見ての価値とは、まったく関係ありません。
>
>       　マリ見ては。たいへん優秀（効率がいい）な作品です。裕巳ちゃんのほのぼのと、祥子さまのかけあい。癒されるわぁ…、という方々は。みんながみんなメロメロです。感
>       動に叩き込むという効率は、たいへんに高い。マリ見ては優秀な機械です。
>       　しかし。マリ見て（などの甘百合）は構造上、動力キャパシティの余裕は、そんなにありません。当事者の性（男性ポルノのそれではない）と、強烈な嫉妬を載せると、過
>       負荷で機能しなくなります。
>       　さいわい、現在の多くのマリ見てファンは。性だの嫉妬だのをマリ見てに求めてません。そんな機能を追加するより、本筋の裕巳と祥子の甘甘をもっと描け、ということを
>       要求します。今野もそれに応えて、エンジン出力を上げるより、おやくそく導入による機体の軽量化で、効率アップ＝性能アップを狙ってます。
>       　じゃあ、ポストマリ見てはどんな機械で駆動させたらいいのか、とか。やおいやヘテロ少女マンガなみに、性だの嫉妬だのを積載するにはどうしたらいいかとか。
>       　そんな話がしたかったんであって。
>       　マリ見て＝無価値作品。ゴミ。
>       　なんて一言も書いてないよ！
>       　マリ見ての優秀性は書いたはず、だけどな。…通じてないね。
>       　なんで個人のキライ＝無価値＆否定と短絡するの？
>
　ここで初めて登場する「装置」という言葉に過剰反応したからです。それまで
の発言の中でこの言葉は使用されず、「作品」もしくは「物語」という語が使用
されていたと記憶しております。先の発言中、「マリ見て」に対して殊更に「作
品」ではなく「装置」と呼ばれたことを、作品としての「マリ見て」の否定と解
釈したのです。この発言の他の部分で感情的否定を散見したが故の「装置＝やお
い」という誤解であったことをここでお詫びいたします。
　あ、この場合の「やおい」は、本来の意味です。前後の考察も人物の心理もな
い、妄想を満たすのみの寸劇。

>       　ゼロ戦は優秀な戦闘機だけど魚雷積んで雷撃できないでしょ。だからってゼロ戦が駄作機だなんて誰が言ったよ。そうだよ。戦闘機に魚雷積めたらなぁ、と言う美籾が
>       バカなんだよ。作品の悪口にしかみえない文章で、作品論を展開しようとした美籾がバカなんだよ。もう、バカの書く文章に腹立てないで無視してください。
>
　この例えをそのまま使用すると、ゼロ戦は貧弱でそうは見えないかもしれない
けれど魚雷を積むことが出来るよ、というのが私の主張になります。さらに工夫
して大きな魚雷を積むようにするのは、各人の「アク抜き」の腕次第ということ
になりますか。

　最後に、蛇足を二つほど。
　私にとっての百合は、「砂糖」と「毒」を共に持っているのが前提です。但
し、その含有量は恐らく大久保様が要求するよりかなり少なくても平気なのでし
ょう。
　私が百合モノを書く場合、「毒」は奥に沈めておきます。判る人にだけ判るよ
うに。レズ好きヘテロ男に対する啓蒙精神は、そろそろ底を尽きました。

平沢富和
hirasawa@tkf.att.ne.jp