虚人ねこと申します。

「マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)」の感想です。
今回は今まで一番多くのキャラクタが動く話です。
(でも黄薔薇さまはやっぱり動かない)

|ネ|
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|バ|
|レ|
|が|
|あ|
|る|
|か|
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|れ|
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|っ|
|と|
|改|
|行|
|を|
|い|
|れ|
|ま|
|し|
|ょ|
|う|
|。|

で、予想通り半日デートの話。
私はオムニバスと予想したのですが、時系列でイベントを
ちりばめるという形式になっていました。
一年生の3人が主人公になるという構成はわかりやすくて良いです。

デートの話は、それぞれ楽しめる話に仕上がっています。

○だんだん恥ずかしい姉妹になってゆく紅薔薇のつぼみ姉妹
○由乃さんと田沼ちさとさんの対決
○志摩子さんの隠された本心
などなど。

しかし、個人的には鵜沢美冬さんの話がグッときます。
今月の百合語録の浅川砂理亜(とってもいいキャラクタ!)も
そうだけど、どうしても打ち明けられないキャラクタ
(または振られキャラ)にとても感情移入してしまうんですよね。

あと、今回は
藤堂志摩子〜蟹名静〜久保栞〜鵜沢美冬
という奇妙なつながりが見えてきて、この辺りも
なかなか巧妙ですね。

ちょっと気になったこと。山口真美(築山三奈子の妹)はなにを
していたのだろう(笑)
「お姉さまには付き合いきれません。」とかいって来なかった
とか。

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虚人ねこ (e-mail:maton@lares.dti.ne.jp)
百合語録:坂井久仁江「明の明星女学院の初夏」(1981年・漫画)から、
浅川砂理亜の言葉:「男女交際など無意味なもの
 真に精神的な愛は女性どうしにのみ育つのですわ」