後藤です

"Keita Ishizaki" <keitai@fa2.so-net.ne.jp> wrote in message
news:9uuqu3$o4i$2@news01dh.so-net.ne.jp...
> 石崎です。

こんにちわ

> #先週投稿しようとしたのですが、表稼業の関係で挫折しました。

年末、期末、年度末は皆さんお忙しいですから。
というわけで、今回も

本スレッドは「機動天使エンジェリックレイヤー(以下、AL)」の設定
を元に、「AL」「カードキャプター(以下、CC)さくら」のキャラク
ターが繰り広げるラブコメ(多分)を、リレー妄想の形式でお送りしてい
ます。
また、別途「セーラームーン」ネタもあったりします。
そういうのがお好きな方だけ、お付き合いください。

★☆せらむんネタ☆★

>  はい。第134話『まことの純情! 天馬に憧れた少女』での出来事。
>  ちなみにまこちゃんの友達は高瀬智子ちゃん(割とかわいい)。

高瀬智子はメガネっ娘ですね。CVは根谷美智子さん。為我井さんの作監。

>  セーラームーンSの第96話『冷酷なウラヌス? まことのピンチ』に出て来
> たエピソードですよね。
>  「いくら格好良くても女の人を追いかけるなんて信じらんない」とか言ってい
> たレイちゃんが実は持っていた「OH! 少女歌劇団写真集」とか何とか。

うさぎにバラされたんですね。

> >ということで、せらむんネタはお互い、自由にやりませんか。
>  では、そういう事で宜しくお願いします。

ということで、今回も亜美ちゃんネタ。

>  レイちゃんのT・A女学院は「受験とは無縁のエスカレーター方式!」で進学
> していますから(ひょっとして大学も?)案外お勉強は苦手かも?

中の上くらいでしょうか。

> (一応勉強はちゃんとしていたみたいですが)

エスカレーターとはいえ、ある程度の成績はクリアできてないと進学でき
ないから、その程度はやっていたのでしょう。

>  都立高校に通っているうさぎ達より、私立高校のレイちゃんの方が高度な事を
> 学習していそうですし。

あ、確かここ(T・A)、女学院ってくらいだから、カトリック系だった
ですね。

> #一応セーラースターズ以降の時期設定だった事を考えると、文系コース、理系
> #コースで履修する内容も異なって来ているとは思いますが。

ところで、クラスはどうだったんでしたっけ?亜美ちゃんだけ別クラス、
というより理系コースだったような気もするし、違う気もするし……
忘れてしまいました。

>  コロンビア大学から「インターネットして」資料を取ってきたりしていたパソ
> コン部は流石に辞めたのかな?

忘れてたので、クラブ活動のことには触れませんでした。

>  美奈子ちゃんなら読めるだろうという突っ込みは不許可ですか(笑)?

そういえば、美奈子と付き合って英語の成績が上がったなんて話がなかっ
たな。

> 第108話「うさぎのダンスはワルツにのって」でも一番まともに英語喋ってい
> ましたし(…でも、挨拶だけですが)

帰国子女→英語ペラペラの図式がこれほどまでに活かされてなかったとい
うのは珍しいというか。
帰国子女→非処女っていう……<おいおい

>  はるかさん相手にレースゲームで自爆していたりしましたけど(笑)

自爆が似合う(笑)

> #何故か、ギャグ系の変装しか思いつかないです。

美奈子ですから、いいのです。

>  ひょっとして、格好もセーラーVそのものなのでしょうか。

美奈子ですから、フクザツなものはできません。

> #セーラームーンが存在し、報道もされている世界(無印の頃に週刊誌で取り上
> #げられていましたよね)ならば、エンジェル用セーラー戦士のコスチュームも

ああ、あれは週刊誌ひっくるめて妖魔の仕業かと思ったんですが。

> #市販されていそうです。この世界ならばバ●ダイが権利を主張することも無さ
> #そうですし。

一説によるとバ●ダイの「ダイ」は大道寺の「ダイ」だとか。

>  どこかで聞いたような名前だと思ったら、「亜美ちゃんの初恋」に出て来たメ
> ルクリウスと同じ意味ですね。亜美ちゃんらしい。

「メルクリウス」が映画にて既出だったので、仕方なくギリシャ神話の相
当する神の名前にしました。面食いの亜美ちゃんにはまずいですから。

>  アイドルでデウスを目指すんですか(違)。

美奈子ですから、深く考えていません。

>  サブタイトルが最後まで表示されない、「鋼鉄天使くるみ」みたいなものでしょ
> うか。

今回はたまたま途中で変わってしまっただけですが、それもいいですね。
いずれやってみようかな。

では、今回のせらむんネタ。

★せらむんショート劇場「亜美ちゃんの決意」

十番商店街での大会で軽く優勝をさらってしまった亜美ちゃん。次の港区
大会でも、あっさりと優勝してしまいました。
#すみません、時期的なものは大目に見てください。
優勝を機に、亜美ちゃんにはあるアイディアが閃いたのです。

亜美 「私、決めたわ!AL部を作るの」

早速、「親友」達を誘います。
#やっぱり「つきあい」は復活してしまいました。

亜美 「ねえ、どうかしら、うさぎちゃん?」
うさぎ「面白いことなら、あたしはOKだよ」
亜美 「ありがとう、うさぎちゃん」
まこと「あたし、園芸部もあるし(?)、料理研究会もあるし(?)……
    うーん……」
亜美 「あ……ごめんなさい」
まこと「あ、あ、い、いいんだよ、亜美ちゃん。まかせてよ、掛け持ちく
    らいできるさ」
亜美 「ありがとう」
うさぎ「美奈子ちゃんも、ねー」
亜美 「そういえば美奈子ちゃんは経験済みよね……」
美奈子「げっ」

 がばっ

美奈子「い、いいかもね……あは、あは、あはははははは…………」
亜美 「うぐうぐうぐ……」

#一応、前回の続きです。
#まこちゃんの所属サークルはうろ覚え。

さらに校内でも部員募集してみたところ、応募殺到。

亜美 「すごいわ、こんなにたくさん」

しかし、みんな亜美ちゃん目当てのヤローばっかりでした。無理もありま
せん。一躍学校のマドンナになってしまった彼女、頭脳明晰にして容姿端
麗、性格も非の打ち所がないとくると、男どもも放ってはおけないでしょ
う。もっとも、当の本人は自分がそんな人気者になっていたなどとは考え
もしませんでした。
当然、まこちゃんと美奈子ちゃんは面白いはずがありません。書類選考と
面接でほとんどを篩い落としてしまいました。数人、各々の好みで選んで
残したのですが、

亜美 「皆さんの実力を見てみたいの」

という亜美ちゃんの一言のもと、亜美ちゃんとテストマッチをやらせてみ
たら、これがまた、箸にも棒にもかかりません。

応募者「すみません、僕には才能がないみたいで……」
美奈子「あ、あの、ちょっと……」

応募者全滅と相成りました。「女の子に負けた」ということがすごくショ
ックだったようですが、年齢/性別/身長に関係ないというレイヤーの基
本姿勢が理解できないようでは、レイヤーをやる資格はありません。だい
いち、生真面目な亜美ちゃんがそんな事もわからない部員の存在を許すわ
けがないのです。結局、部員はうさぎちゃん達だけです。

うさぎ「ちょっとー、やり過ぎでないかい?」
まこと「しかたないだろう、みんな亜美ちゃんの実力についていけないん
    だからさ」
美奈子「何よ、せっかく残してやったのにさ、結局冷やかしだったんじゃ
    ない」
まこと「あーあ、最後に残ったあの3年生の人、センパイにそっくりだっ
    たのに……」
うさぎ「どこが?」
まこと「歯並びと歯の輝きがさ……(うっとり)」
うさぎ「…………ねえ、美奈子ちゃん、どうしようか?」
まこと「おいおい、聞いといて無視かよ……」
美奈子「しかしこうなると、新たな問題が生じるわね」
まこと「何?」
美奈子「肝心の亜美ちゃんの鍛錬に、このメンツでは何の役にも立たない
    って事。このままでは対外試合も無理ね」
うさぎ「なるほど」
美奈子「そこで」

美奈子ちゃんの考えをまともに受けてはいけません。PP社を活動の場に
しようという提案ですが、要するに亜美ちゃんだけそこでレイヤーさせて
おいて、自分達は遊びに行ってしまおうという、帰宅部さながらの魂胆な
のです。でも、仕方ありません。顧問を説き伏せて認めさせてしまいまし
た。
#役に立たない顧問ですが、ここでの登場は一切ないので、これでいいの
#です。
しかし、亜美ちゃんの本当の考えは違いました。自分のことよりも、レイ
ヤーを学校レベルでもっと普及させたかったのです。亜美ちゃんはうさぎ
ちゃん達にレイヤーの指導をします。

亜美 「エンジェルの動作訓練には、これが一番よ」

と、CDラジカセを取り出し、リズム感ある曲を流してエンジェルにリズ
ムをとらせるのです。どっかのコマシ野郎もやっていた、例の手です。

美奈子「あーあ、計画が丸つぶれ……」

 へなっ

亜美 「美奈子ちゃん、今別なこと考えてたでしょ」
美奈子「ご、ごめんなさい……」
まこと「厳しー、亜美ちゃん……」
うさぎ「でもさー、これがクラブ活動なんて、面白いじゃん。何より、塾
    の時間まで亜美ちゃんと一緒にいられるからさ、宿題もばっちり
    だよ」
まこと「明日からは他校交流ってことで、レイちゃんも誘うか」

こうしてAL部は亜美ちゃんだけの努力により着実に歩み始めたのですが、
いったいぜんたい、パソコン部はどうなってしまったのでしょうか?

【「亜美ちゃんの決意」終わり】


★☆AL2ネタ☆★

>  成る程。大道寺家が絡めばルールも弄り放題…。
> #あんまり露骨だと、さくらちゃんが嫌がりそうですが。

では、知世の暴走をさくらが食い止めるという形で。

>  私も今後の為に購入しました。

あそこに描かれていた相関図、かなり認識が違うような気がしました。
特にみさきちと鳩子(笑)

>  どうも書かれていたルールからすると、エンジェル「桜」は思いっ切りルール
> 違反のようですね(笑)。

それでいて、岬了の持っていた3体目のエンジェルはいいらしいから、不
思議だ。

>  どうしても百合方面に走らせたいらしい(笑)>じぶん

どうしましょうかね、知世のこっち方面の話をもっと膨らませましょうか。
#今回は上手くいきませんでした

> 「そうそう。レスリングと言うのはね、古代ギリシャのオリンピックでもあった
>  競技で…」

出た(笑)
便利キャラですね>薀蓄くん

> 「それでね、その競技は夫婦間の営みを元にしていたので、それが故にオリンピッ
>  クの中で唯一婦人の部が設けられていたんだ」
> 「な!」(顔が真っ赤のみさきち)

鳩子 「みさき、『夫婦間の営み』ってなあに?」
みさき「こ、子供は黙っとき……大人になれば分かる……」
鳩子 「私、子供じゃないわ!」

といって、みさきちの顔を真剣に見つめる鳩子ちゃん。まるで恋人に訴え
ているかのよう。みさきちの手をギュッと握って、
……すみません、私、こんなんばっか。

> 「はいはい。後は私が聞いて上げるから」

聞いてくれるだけでも、結構寛容になったんですね>千春

>  ちなみに大会に出場するのもすっぴーとケロ単独では無理でしょうから、ダミー
> の人間(?)に抱きかかえられて…という形になるのでしょうね。

ルビーとユエ、というか奈久留と雪兎でやらせてみようかと。無理か。

> >>  第8話『さくらと京子と反則バトル!』

>  ムックで京子の名字を初めて知りました。

苗字があったんですね。かと思えば名無しもいるのに。

>  実はそのつもりだったりして(笑)。

では、みさきちの初めての対戦相手(名無し)なんかも。

> #今回もさっそく…

王二郎は負けキャラでしたね、あはははは。

>  以前f.r.aでさくらちゃんに対する知世ちゃんの感情が、男女間のそれという
> よりは親子間の感情に近いものがあるという意見がありましたが、知世ちゃんは
> さくらちゃんのお母さんなのかも(違)。

本当はいい娘なんですが、行動が奇形化したのも確かこの場(f.r.a)では
なかったかと。

>  本編でも三原王二郎のようにエントリーの台詞が出て来ない人もいますから、
> 適当に省略しても大丈夫かと

ムックでは「レイヤーの貴公子」としか書いていない(笑)

> #それとも、王二郎のも考えてやらないといかんのか

それは避けたいです。
#何で「ヤロー」キャラのためにそこまでせにゃ

>  そして、戦いの最中にエンジェルが千切れるとそれもデウスにも…
> #エヴァですかい

エンジェルのバッタモン製品開発で「シト」っていうの、いいかも。

> > 第9話『さくらとはじまりの予感』

>  その意味の「愛の劇場」も未だ健在でしたか。

うーん……やはり桃矢を巡ってユエと一戦交える展開かな。

>  そこで「ゲーセンクイーン」美奈と出会って…という展開だったりして。

いずれどっちかの妄想の方でゲスト出演を。

>  絵的には、仲の良い姉妹なのでしょうけど、鳩子はそうは思っていなさそうで
> す。

5歳児の発想(笑)

>  出た! さくらちゃんの行く先々でバイトしている桃矢達(笑)。

さくらがいない場所に出してしまいました、すみません。

> #実は、PP社練習場でバイトしているという設定にしようとしたのですが、先
> #を越されてしまいました(笑)。

かさねがさね、すみません。

> #…でも、その内練習場にも出没しそうな二人ではありますが。

高校生のときなら清掃のバイトだけど、ひょっとしてインストラクターと
か。

>  仲が良いんでしたっけこの二人。

特に描写はなかったようですが、「封印されたカード」で王子様の役を譲
ってやってたので。

>  雪兎さんの時と同じ様な適当な理屈を後からつけたりして(嘘)。

一応、純粋な憧れの感情で、恋愛と区別つかなくて心の中で葛藤がある、
という感じですね。

>  シリーズ構成公認のカップリングですから、問題なし(笑)。

鳩子の要求がだんだんとエスカレートして、あせるみさきち、という展開
を。

>  奈久留って女性では無いけど男でも無いんでしたっけ。
>  どちらにせよやばい状況ではありますが。

せっかく奈久留を出したしなあ、何か使いたいけど。

>  ではこちらも負けずにもっと複雑に(ぉぃ)。

そうこなくっちゃ。

>  まずは草の根大会からでしょうか。

友枝町内会からですね。

> ★機動天使エンジェリックレイヤー2nd 第10話
>  『さくらと素敵な王子様』

恋愛の泥沼ですね(笑)

> 「これからは、この『シマ』は、さくらちゃんが管理しないといけませんわ」

まだからかってるんですか(笑)>知世

>  …と、知世ちゃんに言われたので、「シマ」の意味は未だに良く判らないので
> すが、兎に角今日もレイヤーの練習場にやって来たさくらちゃん。

やはり、まだ分かってなかったんですね。

>  ケロちゃんとすっぴーも連れて行こうとしたのですが、久々に出会った二人は、
> さくらちゃんの部屋のテレビゲームで対戦に夢中になっていたので、置き去りに
> して来たのでした。

そのうち、レイヤーのことなんか忘れそうだな、この2匹。

>  黒髪のおかっぱ頭のその少女は、パパとママにエンジェルを買って貰ったばか
> りだとかで、動かすのにも一苦労。そんな雰囲気なのでした。

「黒髪のおかっぱ頭」でわかっちゃいました。年齢はどのくらいでしょう
か?鳩子よりも年下とみました。でも、「サトゥルヌス」を言える年齢で
ないといけないから。
T教授も出てくるとか?

> 「踊ってみようか」
> 「え?」

バケラッタ、手口は同じですね(笑)

>  王二郎はそう言い残してどこかへ行くと、やがて手にCDラジカセを手にして
> 戻って来ました。

CDラジカセはコマシの小道具か。いつも持ち歩いているという。

> 「(この娘、ただ者ではありませんわ)」

いずれ、鳩子のライバルになりそうな伏線かも。

>  少女の上達振りは常人の平均値を遙かに上回るペースであることに知世ちゃん
> は気付いていましたが、やはり常人では無かったさくらちゃんの方は全然気がつ
> いていませんでした。

ふんわりさんというより、ぼんやりさんだ>さくら

> 「(格好良い…)」
>  知らず知らず、王二郎の事を意識してしまうさくらなのでした。

いいぞいいぞ。

>  サングラスをかけているので顔は良く判りませんが、とても子持ちには見えな
> い程のうら若きカップルがそこに立っていました。

こっちの「愛の劇場」も?
最と楓も、「愛の劇場」しないといけないですね。

>  少女を連れて行った両親の正体──バイクレーサーの天王はるかとバイオリニ
> ストの海王みちる──に知世が気付くのは、その日の夜になってからの事でした。

プーさんはどうしたのでしょうか。

>  さくらの視線に気がつくと、王二郎は微笑みを向けました。

こましてる、こましてる。

>  そう思いつつも、本人すら気付かない心の奥底では、嫉妬の炎が燃えさかって
> いる知世ちゃんなのでした。

そうこないと。

>  小狼の方がああなってしまったので、さくらちゃんの方もこういう事にしてみ
> ました(笑)。 

ますます相関関係が複雑になってきましたね。

>  そして…二つの妄想世界を混在させてみました(笑)。

参りました。脱帽です。

>  今後とも同時に登場させるかは決めていませんが、同一の世界、同一の時間軸
> に二つの妄想世界は存在しているという事で。

今後、私の担当分で大会の開催時期が合わなくなるチョンボがあるかもし
れませんが、大目に見てください(笑)

では、今回の本編です。
#余談ですが、この妄想を書いていると、「AL」の次回予告の際に使わ
#れたBGMが頻繁に浮かんできます。

★機動天使エンジェリックレイヤー2nd 第11話
 『さくらと小狼の再会』

●PP社 恵比寿支店
すっかりさくらちゃんの「シマ」と化したこのお店(本当か!?)で、知
世ちゃんの悪乗りもあって、さくらちゃんはすっかり店を取り仕切ってい
るのでした。

知世 「そろそろ、お時間ですわ」
さくら「あ……そ、そうだね…………」

さて、実はこの日、さくらちゃんは小狼と来日以来初めて会うことになっ
ていたのです。前日から小狼達は知世ちゃん家に泊まっていたので、電話
連絡はしたのですが、会うのは初めてでした。前日は夕食当番だったので、
電話でしかお話が出来なかったのです。
でも……

さくら(何か変…………)

 とくん

前日までは小狼に会える事を楽しみにしていたさくらちゃん、しかし、さ
きほど一緒に練習の相手をしてくれた王二郎のことが、次第に自分の中で
大きくなっていったのです。これまで、複数の男性のことを同時に考えた
ことのなかったさくらちゃんは、混乱しているようです。

知世 「さくらちゃん……」

その様子を見て、さくらちゃんの心の乱れを感じ取った知世ちゃん、彼女
もまた、親友を思う心と、親友ではなく恋愛の対象としてさくらちゃんを
思う心とが交錯していました。

鳩子 「んーーーーー!!」

さらにこの日、恵比寿支店には鳩子ちゃんが来て、レイヤーの練習をして
いました。随分イライラしているようですが、どうしたのでしょうか?

さくら「あの娘、どうしたんだろう?」

さくらちゃんは、鳩子ちゃんとは気が付かずに教えてやろうと近づくので
すが、見るからに幼稚園児であるにもかかわらず明らかに実力が自分より
上であることがすぐに分かってしまって、しかも何故か怒っているような
ので、触らぬ神になんとやらで、関わらないようにしました。
#帰り道で知世ちゃんに、鳩子ちゃんであることを教えてもらいました。

●大道寺家

 とんとん

苺鈴 「ねえ小狼、そろそろ大道寺さん、帰ってくるわよ」

 とんとん

苺鈴 「小狼ってばあ!!」

 しーん……

苺鈴 「変なの」

小狼は部屋の中にいたのですが、ベッドの上でぼーっとしてました。昨日
デパートで一目見た少女……みさきちのことが、頭から離れなくなってい
ました。

小狼 (どうしたんだ、俺…………急に…………)

その夜さくらちゃんと電話したときはまださほどではなかったのですが、
さくらちゃんに会う時が近づくに連れて、だんだんと意識するようになっ
ていきました。

小狼 (この気持ち、あの人(雪兎)とは違うよな…………
    でも、さくらに対して感じた気持ちとも違う………………)

これまた小狼も、これまで複数の異性のことを同時に考えることなどなか
ったために、頭が混乱してしまします。目を閉じると、さくらとともに、
みさきちの笑顔が……

小狼 「……!」

 がばっ

小狼 「……………………どうしちゃったんだ、俺」

●(おそらく)恵比寿の繁華街
みさきちは今日は王二郎と正式なデートのようです。またもや、興味本位
で後をつけている、これまたカップルがいます。

珠代 「今日こそは決めてくれるわよね、王二郎さん」
虎太郎「そ、そう……かもな……」
珠代 「でないと、本当に決闘を申し込むからね」
虎太郎「……はあ」

そして、これまたさらに、まったく偶然だったのですが、大人のカップル
がデートしていました。みさきち達の様子を遠くから眺めていました。

萩子 「へえ……みさきが誰と付き合ってるのかと思ったら、王ちゃんだ
    ったんだ」
いっち「すまん、萩子さん、大事な娘をあんなマセガキに……」
萩子 「いいわね……若いって」

この言葉を、きっと誘いだろう、これに乗らぬは男の恥と勝手に解釈した
いっちゃんは、「今夜こそ決めてやる」と、妄想を巡らしています。

萩子 「どうしたの、いっちゃん?」
いっち「え……い、い、いや、何でも……
    あ、あの、それより、あの2人、いや、みさきちゃんが心配や。
    何かあるといかんから、後つけな」
萩子 「そ、そんな、だめよ、邪魔しちゃ」

さらにさらに、横浜からこの2人が遊びに来ていました。
#妄想では初登場かな?

最  「あれは……」
楓  「意外な……いや、むしろ自然かもしれませんわ、あの2人」
最  「わざわざ遊びに来た甲斐があったってものさ」
楓  「まあ、最さんったら」

というわけで、計3組のカップルに見張られることとなった2人ですが、
やはり当の本人達はプラトニックなお付き合いに終始します。手は握って
もキスすらしません。まるでおままごとのようですが、それでもみさきち
は嬉しそうです。だったら、相手が鳩子ちゃんでも良かったような。2人
は公園に来ました。

珠代 「何やってんのよ、誰もいないでしょ?早くキスしちゃいなさいよ、
    王二郎さん……あーもう、みさきちももっと積極的にならないと
    だめじゃない」
虎太郎「珠代、もうやばいよ、やめよう……」
珠代 「だめよ、最後まであの2人を見届けないと」
虎太郎「だからさ……」
珠代 「うるさいわね、そんなこと言ってる暇があったら、何か買ってき
    てよ」

 とんとん

珠代 「うるさいわねー、虎太郎ちゃん」

 とんとん

珠代 「だから、うるさ……」
最  「どう、あの2人の状況は?」
珠代 「え?」
楓  「こんにちわ」
珠代 「あ……」
みさき「何してるん、珠代ちゃん?」
珠代 「は?」
王二郎「こんにちわ」
珠代 「え……
    ええーーーーーーーーっ!?」
虎太郎「だからやばいっていったのに……」

珠代ちゃんは、最さんと楓さんのカップルが近くに来ていることに気づき
ませんでした。さらに、その2人に気を取られているうちに、みさきち達
にも気づかれてしまったのです。
しかし、立ち直りが早い彼女は

珠代 「お、お、お、王二郎さん、決闘よ!!」
王二郎「え?」
みさき「なーーー!!」
虎太郎「あーあ……」
最  「おやおや」
楓  「まあ」

唐突なセリフで意表をつきました。もう1組も、遅れてやってきました。

萩子 「どうしたのかしら……」
いっち「もめとるらしいな。なんでぎょうさんおんねん」

●大道寺家
さくらちゃんは家に立ち寄るために、途中で知世ちゃんと別れました。
パーティ会場に向かうさくらちゃん。ケロは参加表明してしましたが、ス
ッピーは甘いものがたくさん出ると聞き、辞退しました。

さくら「スピネルさんも来ればいいのにね」
ケロ 「よその家で酔っ払いはまずいやろ」
さくら「ハハハ……そだね」

やがて、知世ちゃん家まで来ました。庭に小狼が一人、星を眺めていまし
た。やがて2人は対面します。

さくら「小狼君……」
小狼 「あ……」

昨日までは会えて嬉しかったはずの2人ですが、すごい気まずさを感じて
しまいます。

さくら「……」
小狼 「……」

2人とも、その場を動けません。

苺鈴 「小狼、どうしたの?もう準備ができたって……
    小狼……?」

やがて苺鈴ちゃんは、その先にいるさくらちゃんに気が付きます。

苺鈴 「木之本……さん…………?」

苺鈴ちゃんも、2人の様子を変に思います。

●パーティ

ケロ 「よっしゃー!久しぶりのパーティやー!食って食って食いまくる
    でー!」
知世 「おほほほほほ」
苺鈴 「…………ねえ、大道寺さん」
知世 「はい?」

苺鈴ちゃんが目配せした先は、先ほどと同様、ぎこちない様子の2人でし
た。ベランダにいます。

苺鈴 「2人とも、『好き』って言ったんだよね」
知世 「ええ……そのはずですが……」

さすがの知世ちゃんも、放課後に起こった一件を気にして、カメラが向け
られない様子です。

苺鈴 「おかしいわよね。いつもだったら大道寺さん、木之本さんをずっ
    と録り続けているのにさ。何か知ってるんでしょ?ね、情報交換
    しない?」

●ベランダ
依然、気まずい2人です。

小狼 「ひ、久しぶりだな……」
さくら「う、うん……」
小狼 「げ、元気か……」
さくら「うん……」
小狼 「そ、そういえば俺、レイヤー、始めたんだ……」
さくら「……」
小狼 「エンジェル、名前を『さくら』って……」
さくら「……それ、昨日電話で話してくれたよ、小狼くん」
小狼 「……そ、そうだったな」
さくら「……」
小狼 「……」
さくら「あ、あの……香港ではレイヤー、流行ってるの?」
小狼 「……ああ」
さくら「すごいよね、知世ちゃん家の子会社で作ってるおもちゃが、世界
    中に広まるんだから」
小狼 「さくら、それ……昨日電話で言ってた……」
さくら「あ……」
小狼 「……」
さくら「……」
小狼 「……そろそろ、部屋に戻ろうか」
さくら「うん……」
小狼 「……」
さくら「……」
小&さ「あ、あの…………!」

2人、見つめ合うのですが、そこから先が続かなくなります。昨日までは
普通の会話をごくごく普通に交わしていたのに、互いが別のことを考えて
います。

●テーブル
誰も食事をとらなくなったため、ケロ助が独り占めしてしまいました。

ケロ 「あれもこれもうまいなあ。何で誰も食わへんのや。
    ……ワイが独り占めしてええちゅうこっちゃな。へっへっへ。
    食いまくるんや〜〜」

【『さくらと小狼の再会』終わり】

#みさきちと王二郎、さくらと小狼、2組のカップルの明暗という感じの
#今回でしたが……
#すみません、ラブコメとは思えないテンポの悪さでした。

ああ、よかった、年内には投稿できた。
ではでは。

--
S.GOTO
goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp
YUekIon2teHA;FbyRI18:00_18:30PMk.e//ONgAIqmiR!