後藤です

"Keita Ishizaki" <keitai@fa2.so-net.ne.jp> wrote in message
news:9sioc0$ls3$1@news01cb.so-net.ne.jp...
> 石崎です。

「ジャンヌ」の方、お疲れ様です。
ちょっと遅くなってしまいました、すみません。

本スレッドは「機動天使エンジェリックレイヤー(以下、AL)」の設定
を元に、「AL」「カードキャプター(以下、CC)さくら」のキャラク
ターが繰り広げるラブコメ(多分)を、リレー妄想の形式でお送りしてい
ます。
また、別途「セーラームーン」ネタもあったりします。
そういうのがお好きな方だけ、お付き合いください。
#3つとも知ってる人は少ないような気もする……

★☆せらむんネタ☆★

>  スーパーズの時に出た一言でした。

まことの友達の作家少女の回でしたっけ。

> #ヲタクの設定自体は無印の頃からありましたが。

実はヅカファンとかいう設定もあったかと(宝塚という言い方はしてなか
ったけど、まあそれに類似したもの)。

> >ところで、こっちはどうしましょう?
>  200話付き合ったので、こちらのパロディの方が得意ではあるのですが
(笑)。
>  ちなみにネタは幾つか即座に思いつきます。
>  みちる×はるかとか、土萠教授とほたるちゃんとか…。

ALに限定しなければ、考えやすいんですけどね。
ということで、せらむんネタはお互い、自由にやりませんか。
私は亜美ちゃん専門だなー。
せらむんのALネタで詰まったら、別な方向に飛んだりしますが、本妄想
では「憑依」なんて一切使いません。

★せらむんショート劇場「亜美ちゃんの秘密」

ますますALにはまっていく亜美ちゃん。でもそこは賢明な彼女のこと、
絶対に勉強は疎かにしませんでした。むしろ、ALと勉強を両立させてい
るだけでなく、互いがいい影響を及ぼしているようです。
まず、何よりも「悪い友達」との付き合いがなくなりました。このところ
放課後はおバカ連中とは全く疎遠になっていったのです。

☆某神社

うさぎ「ねー、まこちゃーん、ここんとこさー」
まこと「あ、あたしに分かるわけないだろう?」
うさぎ「でもさー」
まこと「わ、わかんないから、学生やってるんだからさ……」
うさぎ「じゃーさ、レイちゃん……」
レイ 「ガッコが違うんだから宿題だって違うのよ。答えられるわけない
    じゃない」
うさぎ「えー、そんなー、亜美ちゃんは『学校が違っても数学は同じこと
    を教えるんだから、誰でも解けるのよ』ってー」
レイ 「う、うっさいわねっ!!」
美奈子「ねー、うさぎちゃーん、あたしできたわよ」
うさぎ「ダメよ、美奈子ちゃんのは。この前丸写ししたら全部間違いだっ
    たじゃない」
美奈子「あ、あーら……そ、そうだったかしら?」
まこと「あーあ、亜美ちゃんがいてくれたらな……」
レイ 「ほーんと、ここんとこ、すっかり付き合いが悪くなっちゃったわ
    ね」
まこと「あ、そうか、レイちゃんとは放課後でないと会えないもんな」
レイ 「お医者さんになるためには、あたし達とは遊んでられないくらい
    いっぱい勉強しないとダメってことなのかな……」
美奈子「いや、それがね……」
うさぎ「どしたの、美奈子ちゃん?」
美奈子「亜美ちゃんが下校する時間と、塾に通う時間との間にさ、空白の
    時間があるのよ」
レイ 「空白の時間?」
まこと「それは確かなのかい?」
美奈子「一度尾行したのよ。下校途中を」
3人 「えーっ」
うさぎ「それでそれで?」
美奈子「途中から家と全然別の方向に歩いていくのよ」
まこと「それで?」
美奈子「そっから先は、人ごみに紛れて……見失っちゃった」
レイ 「なーんだ」
美奈子「だからさ、今度はみんなで、ね?」

☆とある日の放課後

4人は亜美ちゃんを尾行することにしました。
亜美ちゃんの目的地とは……もちろん

まこと「ピ、ピ、ピ……」
レイ 「まこちゃん、続き読んでよ。鳥が囀ってるんじゃないんだから」
まこと「あ、あたしに英語が読めれば苦労しないよっ」
うさぎ「ピッフル・プリンセス 十番支店……」
3人 「うっそーーーっ!!」
美奈子「うさぎちゃんが」
まこと「英語読めるなんて」
レイ 「悪夢よ、悪夢だわ」
うさぎ「何で?ここに書いてあるじゃん、日本語で」
美奈子「何だ……」
まこと「ビックリしたよ」
レイ 「うさぎに限って、ねえ」
うさぎ「そんなことよりさ、早く入ろうよ」
美奈子「ところでここ、何のお店なの?」
うさぎ「あれ、知らないの?ここ、レイヤーの練習場だよ。あたしちびう
    さと行ったことあるよ」
まこと「てことは……」
レイ 「亜美ちゃんって……」
美奈子「と、とにかく!」

店に入った4人は、驚くべき光景を目の当たりにするのです。

うさぎ「すごーい、亜美ちゃん!」
まこと「うそ……亜美ちゃんが……」
レイ 「あんなに強いなんて……」

自称「ゲーセンクイーン」の美奈子ちゃんは、亜美ちゃんが向かうところ
敵なしなことに、妙なライバル心を燃やしてしまい、戦いを挑む決意をし
ました。

☆その翌日

またも亜美ちゃんの後をつけた美奈子ちゃん、見え透いた変装をしていま
す。

相手A[あー、また負けちゃった。強いなあ、水野さん」
亜美 「そんなことないわ。ほんのちょっとの差よ」
美奈子「み、水野さん……だったかしら?」
亜美 「え?ええ、あなたは?」
美奈子「い、一戦お相手願えるかしら?」
亜美 「ええ、いいわよ。どうぞ」
美奈子(自称「ゲーセンクイーン」のあたしが、こんな人形遊びで亜美ち
    ゃんに負けるわけにはいかないのよー)
亜美 「ところで、あなたのエンジェルの名前は?見たところ軽量タイプ
    みたいね」
美奈子(…………!!し、しまった、あまりにもバレバレなネーミングだ
    ったわ)
亜美 「……どうしたの?」
美奈子「あ、あの……その………………(ぼそっ)ヴ、Vちゃん」
亜美 「え?」
美奈子「Vちゃん!」

 しーん

見物人「なーに、それ?」
見物人「幼稚……」
美奈子(かーーーっ)
亜美 「あ、あの、エントリーエンジェルしましょ?」
美奈子「は、はい!」

と、いざ対戦しては見たものの、付け焼刃の美奈子ちゃんの実力では、亜
美ちゃんにはかないません。あっという間に勝負はついてしまいました。
ちなみに、亜美ちゃんのエンジェルの名前はヘルメスといいます。
#口上はまだ考えてませんが、「水でもかぶって云々」は使わないように
#したいです。

美奈子「ま、負けた……」
亜美 「(ニコッ)お疲れ様でした」
見物人「なーに、あの娘?」
見物人「大見得切って、あのザマ……」
美奈子「うううう……」
亜美 「ど、どうしたの?」
美奈子「うわああああああああ」だっ
亜美 「あ、あの、ちょっと!
    あの娘…………」

負けた悲しみのあまり美奈子ちゃんはエンジェルを忘れて立ち去ってしま
うのでした。

☆さらに翌日

美奈子「あーあ……ゲームで亜美ちゃんに負けるなんて……恥を晒してし
    まったわ……」
亜美 「美奈子ちゃん」
美奈子(ぴくっ)
亜美 「あの、これ……昨日……」
美奈子(ぴくぴくっ)
亜美 「大丈夫よ、直しておいたわ。やっぱり美奈子ちゃんのだったのね」
美奈子「ばれてたの……」
亜美 「美奈子ちゃんもエンジェルを始めたのなら、そう言ってくれれば」
美奈子「や、やめて……その話は……いやあああああああああああ」
亜美 「え?あ、あら?美奈子ちゃん?」

無謀にも亜美ちゃんに戦いを挑んだ美奈子ちゃんは、もう二度と亜美ちゃん
にレイヤーで逆らうまいと心に決めたのでした。

美奈子「そうよ!まだ私にはアイドルへの道が!目指せ瀬戸林子!」
アルテ「おいおい」

【「美奈子のライバル宣言!」終わり】
#サブタイトルが変わっていることを論ってはいけません。

★☆AL2ネタ☆★

>  未だどこの地区大会にもエントリーしていなければ、原作版の手が使えます。
> #まだ大会が行われていない県で参加して、ちゃっかり全国大会に。
> #あれはあれでもの凄い無茶な設定だと思ったけど。

あとは、予選敗退のエンジェルを一同に東京ドームに集めて○×で最後ま
で勝ち残った者だけ出場資格を与えるとか、「ウルトラクイズ」みたいに。
腹黒知世の裏工作も絡めたいところですが。

「エンジェリックレイヤー パーフェクトコレクション」という本を入手
しました。この本にはエンジェルのシステムや、レイヤーのルールなどの
基本設定が掲載されているので、今後の参考にしていきたいと思います。

例えば、競技大会は
1)草の根大会:町内会、商工会、学校のイベントなど
2)市町村区大会
3)都道府県大会
4)地区大会
5)全国大会
と駒を進めるのだそうです。
また、反則負けの規定に、不正改造、操作妨害のほか、デウスのドーピン
グ(薬物によるコマンド伝達能力の増強)もあるのだそうです。

> >ではこの非公式戦にて、どちらが「さくら」を名乗るのに相応しいかを決
> >める、とか。
>  恋人同士の対決という訳ですね。

この話はいずれ。

> #小狼が手を抜くか、何かに気を取られてあっさりと負けてしまいそうです。

苺鈴との恋の決着もレイヤーでつけるということになるかな?

>  別におまけにしなくても。
> #やはりレイヤーではこれが無いと。

これもやります。
ただ、あくまで2ndの主役はさくらなんですね。

>  あはは。捻ったネーミングにしたかったのですが、適当なのが思いつかず。
> #…で、安直に走っていたりして。

でも、難しいんですよねー>ネーミング

> >友情よりも自分の欲求満足を露骨に表す知世ちゃんなのでした。
>  どちらかというと四角関係な気がしますが(笑)。

なるほど、知世の場合は二面性を持たせた方がいいでしょうね。

>  現実にやっているシーンをまたまたみさきちに目撃され、

ひぃぃ

> 「や、やーね。プロレスごっこをしてるに決まってるじゃない。
>  ね、虎太郎ちゃん」
>  …と、言い訳する珠代ちゃん達の姿を妄想してみました。

みさき「な、何で服着てへんの?」
珠代 「プ、プロレスってさ、もともと裸でやるもんでしょー」

>  なくるもいるよって何時出て来た話でしったけ…思い出せない。

あ、一応スッピーの付き添い、ということで私が勝手に考えてました。
奴一人では来日は無理だろうということで。
今回、エリオル一家大挙して、というのは考えてなかったので。

>  すっぴー達は早速来日ですか。

今回、ちょっと触れました。エリオル、歌帆の登場は今のところ予定して
ません。

> #英国の地区大会を経るのかと思ってました。
> #それとも、海外部門として、海外から日本に集めて大会をするかな?

名目はそれもいいのですが、記述が大変ですので(笑)

>  多分終わりは、ラブコメに最終決着という辺りなのかと思ってます。

いいですねー、ラブコメ。実は好きです。

>  ところでさくら世界であれば、未だ何人か主要登場人物が出ていなかったり。

レイヤーに不向きなのが多いような気がします>CCさくらキャラ

> ただ、某蘊蓄君のネタが未だに思いつかなくて(笑)。

今回、ちょっと登場させました。
エンジェルの名前は「すあま」とか?

>  そういや、利佳ちゃんも出したいな。

格闘する気も無いのに寺田先生に似たエンジェルを作るんでしょうか。
先生のフルネーム忘れてしまった。

> ★機動天使エンジェリックレイヤー2nd
>  第8話『さくらと京子と反則バトル!』

そうきましたか。やられました。
いずれ、岬了とか、みさきちに負けたキャラが一通り出てくるのですね。

>  と言いつつ、早速ビデオカメラを構える知世ちゃんに、赤くなるさくらちゃん。
>  もっとも、小さなお子様を同じようにビデオカメラで撮影している両親という
> 光景が他にも見られたので、さくらちゃんが気にする程には目立つことはありま
> せんでした。

はははは、小さい子と同じレベルか>さくら

>  手にエンジェル「クイーン」を持った京子と取り巻き二人は、そう言い合うと、
> さくらちゃんに話しかけました。

この御仁はこの練習場の主なんでしょうかね。

> 「いい加減、この台詞だけは変えようって言うたのに」
> 「他のが思いつかなかったんだよ〜」

しかし、小狼と苺鈴の口上は困りましたね。適当に省略するか、本当にち
ゃんと考えるか。

> 「それそれそれっ!」
> 「あ〜っ!」

さくらも悶えていたりして。
この光景を見て、知世が悪巧みをするんでしょうか。エンジェルとデウス
が連動して、エンジェルの苦しみがデウスにも伝わるシステムを開発。

> 「もちろん今度は、反則無しでね。あ、あの鞭は後で弁償するから…」

弁償(笑)
イカサマなんだから、しなくていいのに。

>  今度は、溢れんばかりの笑顔。
>  知らず知らず、京子まで嬉しくなってきます。

改心して、キャラが変わってしまうのでしょうか。

> 「京子さん、顔、赤い…」
> 「惚れたな」

はははは。さりげなく「愛の劇場」だし。

>  そして今度こそ、インチキ無しで「桜」と「クイーン」は、正々堂々の勝負を
> 再会するのでした。
> (第8話 完)
>  まさか、彼女が登場するとは思っていなかったでしょう(笑)。

最終ラウンドの決着がついてないんですね。

>  ちなみに剣が変化では無いのは、人間の科学力の限界です。

他は……「アロー」「ショット」当たりは「アストラル・エミッション」
と同じ扱いってことでOKかな。


では、第9話です。


★機動天使エンジェリックレイヤー2nd
 第9話『さくらとはじまりの予感』

☆某国際空港にて

奈久留「あーあ、やっと着いたわね」
スッピ「もう出てきてもいいでしょう?」
奈久留「そうね」
スッピ「ぷはー」

イギリスからやってきたのは奈久留でしたが、その荷物の中にスッピーが
隠れていました。税関逃れでぬいぐるみのふりをしていたのでしょう、き
っと。できるものなのか?という突っ込みはナシ。

スッピ「日本は久しぶりですね」
奈久留「とーやくん、元気してるかなー」
スッピ「……まだ興味があったんですか」
奈久留「いーじゃない」
スッピ「私はよくありません」
奈久留「何よー、その顔。少しは感謝して欲しいわよね」
スッピ「私は一人でも来日するつもりだったんです。それをあなたが勝手
    に」
奈久留「あんた一人で飛行機に乗れるわけないでしょうが。
    それにさ、手紙に『行く』って書いた以上、行かないわけにはい
    かないでしょ?さくらちゃんが心配するわよ」
スッピ「私の手紙に勝手に書き込みするからいけないんでしょうが」
奈久留「だって、来たかったんだもーん!」

ということで、前々回の手紙の謎はこういうことでした。悪しからず。

☆PP社恵比寿支店

前回の決着をつけておきましょう。第3ラウンド。

京子 「あんたが勝ったら、このシマを譲るよ」
さくら「ほえ?」
取巻A「『シマ』だって」
取巻B「私ら、レディースか?」
京子 「その代わり、私が勝ったら……(ぽっ)」
取巻A「おいおい、赤くなってるよ」
取巻B「本気で惚れたな」

いい勝負でしたが、正々堂々の勝負では京子に勝ち目はないのでした。

さくら「いくよっ!フィニッシュ!」
京子 「あっ」

 ばしっ

取巻A「こ、こっちの勝ちです!」
知世 「やりましたわ、さくらちゃん!」
さくら「ほえ……勝っちゃった……」
京子 「ふっ……負けたわ……
    じゃあ、約束だから」
取巻A「京子さん、いいんですか?」
京子 「次は十番支店でも行くか」ぽっ
取巻B[京子さん、顔赤いよ」
京子 「う、うるさいねっ!!」
さくら「勝ったんだよね……なんか……状況が飲み込めないよ……」
知世 「すごいですわ!さくらちゃんは、ここのナワバリを取り仕切るこ
    とになったんですわ」
さくら「え?」
知世 「この支店はもうさくらちゃんの許可無しに勝手なことはできない
    んですわ。さくらちゃんはここの親分さんですわ」
さくら「ど、どういうこと、それ?頭がパニクってるよー」
ケロ 「おいおい、ええかげんにしいや、知世」
さくら「あ、あの、ナワバリってことは、レイヤーって、陣地取りゲーム
    だったの?」
ケロ 「な、なんでやねん!」

そこへ、

奈久留「ここね、練習場。エリオルの言ってたとおりだわ」
スッピ「ここは恵比寿支店ですね。
    ここから全国チャンピオンを輩出したらしいですよ」
奈久留「ふーん、由緒正しいところなのね」
スッピ「……何か賑やかですが」
ケロ 「……お?どこかで聞いたような声が」

☆とあるデパート

鳩子 「鈴鹿の衣装が破れてきたから、新しいのを買うの」
みさき「私も、ヒカルの普段着作ってあげようと思うてたんよ」

みさきちは珍しく鳩子ちゃんとお出かけです。鳩子ちゃんはみさきちの手
をしっかりと握っています。傍目にはデートにも見えます(おいおい)。
でもみさきちは、可愛い妹とお買い物に来たくらいにしか思っていません。
行き先といえば、2人ともエンジェル関係の売り場に足が向いてしまうの
でした。

苺鈴 「ねえねえ、小狼、どれにする?」
小狼 「ああ……これなんかいいと思うけど」
苺鈴 「じゃあ、それにしましょう!2人お揃いで」

売り場には先にこの2人が来ていました。来日してこちらに直行のようで
す。

苺鈴 「これ、ください!」
雪兎 「いらっしゃいませ」
苺鈴 「あれ、あなたは」
雪兎 「あっ、君たち……久しぶりだねえ、いつ来日したの?」
苺鈴 「ついさっきです」

売り場では雪兎がバイトしてました。ということは……

雪兎 「とーや、これ、包んであげて」
桃矢 「…………ほらよ」じー
小狼 「…………!」じー

説明がなくても分かる行動は書いていて楽です。

千春 「エンジェルって、面白そう。私もやろうかな」
山崎 「知ってる?エンジェルが何故タマゴに入ってるか」
千春 「はあ?」
山崎 「昔々、エンジェルは鳥から生まれたんだ。その名残なんだよ。だ
    から、エンジェルはお湯で温めないと孵化しないんだ」
千春 「……誰も聞いてないんだから、やめなさいよ」
苺鈴 「あら、山崎くんに三原さんじゃない」
千春 「あ、苺鈴ちゃん!いつ日本に来たの?」
苺鈴 「ついさっき。ねー、小狼?」
小狼 「ああ……」
山崎 「久しぶりだねえ、李君」
千春 「苺鈴ちゃん、ひょっとして、エンジェリックレイヤー始めたの?」
苺鈴 「ええ、香港ではやっと流行りだしたんだけどね」
千春 「山崎君も始めるんだって。今日はつきそいなの」
山崎 「李君、いつまで日本にいるんだい?一度対戦しようよ」

という世間話をしているうちに、みさきちと鳩子ちゃんがやってきました。

みさき「相変わらず、人多いねー」

客  「おい、あれ……」
客  「鈴原みさきに似てないか?」
客  「全国チャンピオンの?」
客  「あの小さい子は小林鳩子に似てるなあ」
客  「っていうか、あれは……」
客  「本人じゃん!」

さあ、もはや有名人であることをすっかり忘れていたみさきちと鳩子ちゃ
ん。ついうっかり人のたくさん集まっているところに来てしまいました。

客  「あ、あの……」
みさき「な?」
客  「鈴原みさきさんですね?」
みさき「ええ、そうやけど……」
鳩子 「みさき、ダメよ!」
みさき「しまった……」
客  「ぼ、ぼく、あなたのファンなんです!サインください!」
客  「握手して、みさきちゃん、鳩子ちゃん!」
客  「2人ともカワイー!!」
客  「みさきちゃーん!」
客  「みさきちー!こっち向いてー!」
客  「鳩子ちゃーん!!」
みさき「なーーーー!!」

先の4人も集まってきました。

山崎 「あ、あれ、鈴原みさきさんと小林鳩子ちゃんだ!」
千春 「うわあ、2人とも小さくてかわいい」
苺鈴 「あれが全国チャンピオンね。小狼より背が低くて可愛いー。
    あの小さい子は……どことなく大道寺さんみたいな……」
小狼 「…………(ぽーっ)」

遠くの一点を凝視している小狼、その先は…………みさきちでした。

鳩子 「みさき、早く出ましょう!!」
みさき「う、うん!!
    ご、ごめんなさい!急いでるんです」

2人は脱兎のごとく駆け出したのでした。

千春 「あーあ、帰っちゃった」
苺鈴 「みんな、騒ぎ過ぎなのよ。ねえ、小狼?」
小狼 「……」
苺鈴 「どうしたの、小狼?」

小狼はしばし固まってしまってます。心臓バクバク。
物陰から、みさきち達の様子を見つめていた2人の男がいました。2人と
もグラサンをしています。怪しい?いえいえ。

王二郎「やれやれ、有名人も一苦労だね」
いっち「甘いで、2人とも。一歩レイヤーを離れても毅然とせな。それが
    チャンピオンちゅうもんや」
王二郎「そこが、みさきちゃんのいいところだよ」
いっち「せやから、わいらはこないな怪しいカッコしとるんやないかー」
王二郎「普段と変わらないじゃないか」

いっちゃんも今回は珍しく変態ぶりを発揮できませんでした。「AL」第
1話での苦い経験があるからです。
無我夢中で走ったみさきちと鳩子ちゃん。いつの間にか公園に出てしまい
ました。疲れて芝生に寝転がります。

みさき「あかん、もうだめ……」
鳩子 「ずいぶん、走ったわね…………でも、楽しい」
みさき「な?」
鳩子 「こうやってみさきと一緒にいられるから」
みさき「鳩子ちゃん……」

互いに見合す顔と顔……手はギュッと握ったまま……
#やっぱり、デートだったのです(おいおい)

☆木之本家

桃矢がバイトから帰宅です。雪兎も夕食お呼ばれです。

桃矢 「ただいまー」
奈久留「おっかえりー、とーやくーん!!」がばっ
桃矢 「な、何だ!?」
奈久留「月城君も、久しぶりー!」
雪兎 「あ、秋月さん。いつ帰ってきたの?」
奈久留「へへー、今日よ。ちょっと遊びに来たの。ねー、さくらちゃん」
さくら「お帰り、お兄ちゃん、雪兎さん。偶然出くわして、それで……」
桃矢 「(溜息)……で、今日は泊まってくんだな」
奈久留「うん!とーやくんと一緒に寝るの。もー、時差ボケで眠くて」
桃矢 「……今日はゆきとレポート作成で徹夜だ」
奈久留「じゃあ、あたしも手伝う!」
桃矢 「いらねー!」
さくら「あ、あの、みなさん、お夕食、できてますから……」

当然あの2匹もいます。さくらちゃんのお部屋でたこ焼き食べてます。

スッピ「あー、いちばん大きいのを食べちゃいましたね」
ケロ 「フッ……まだまだ甘いな。勝負は出会ってから既に始まっとるん
    や」
スッピ「そうですか……あっ、空飛ぶケーキ!」
ケロ 「えっ、どこどこ?」

 ひょいぱくひょいぱくひょいぱくひょいぱく

ケロ 「あーーーーっ!!」
スッピ「ごちそうさまでした」げぽっ
ケロ 「全部喰われた〜〜」
スッピ「油断したあなたが悪いんですよ」
ケロ 「くくくく……この勝負、レイヤーでつけたろやないか!」
スッピ「そのつもりで来日したのですから」
ケロ 「容赦せえへんで〜。泣き見るなよー」
スッピ「その言葉、そっくり返しましょう」
ケロ 「へっへっへっへっへっへっへっへっへっ」
スッピ「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

#あ、ちなみにたこ焼きはさくらちゃんが焼きました。お手製です。

【第9話 終わり】

#小狼のことは、恋の行方を複雑にするために、こういうことにしました。
#年上の人への憧れという意味もありますし、まあラブコメ路線ですし。
#あと、今回はいろいろ登場人物を出し過ぎて、取り止めがなくなってし
#まいましたね。反省です。
#レイヤーの公式大会の方もどうにかしないと。

では。Au revoir.

--
S.GOTO
goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp
YUekIon2teHA;FbyRI18:00_18:30PMk.e//ONgAIqmiR!