こん○○わ、PARALLAXです。御久し振りです。

<hidero@po.iijnet.or.jp> wrote in message news:9knm5a$10m@infonex.infonex.co.jp...
> 佐々木@横浜市在住です。

ども(^○^)/。

> # メモ:既にネタになった(された)妹達。
> # 咲耶ちゃん、千影ちゃん、亞里亞ちゃん、鞠絵ちゃん、
> # 白雪ちゃん、花穂ちゃん、四葉ちゃん。

ふむ。では残り5名を。最後は「カードキャプター可憐」

------------------------------------------------------------
【突然妄想劇場】  カードキャプター可憐
------------------------------------------------------------
○木之元家 08:50

可憐 「・・・おはよー、おにいちゃん・・・」
桃矢 「おぅ、おそよー。・・・なんだ、眠そうだな。」
可憐 「うん・・・昨日、ちょっと遅くまでピアノの練習を・・・」
桃矢 「ちょっと頑張りすぎじゃないか?」
可憐 「でも、1日休むと取り戻すのに3日掛かるって、鈴鹿の
    デウスも言ってたし・・・」
桃矢 「あのマセくり返した幼稚園児ったらそんな事を。と言うか、
    おまえは1日どころか1時間だって休んでないだろうが。」

可憐 「御願い、おにいちゃん。今は私の好きにさせて。」

 血を吐くように、苦渋の思いを言葉に乗せる可憐。ふと見れば、
その指先だけを一心に見つめている。

可憐 「もう、もう私にはこれしかないの。この私の、10本の
    指しか・・・そうでしょ、おにいちゃん?」

 ふ、と自分に向き直る可憐の瞳を見つめる桃矢。いっぱいの涙が
溜められているのが判る。その強い瞳に逆らえず、桃矢は言った。

桃矢 「・・・そんなにコンクールが大事か?」
可憐 「・・・えぇ。今の私はこれだけ、ピアノしかないの。」
桃矢 「わかった。もう何も言わない。だがな、これだけは判って
    くれ。」

 つい、と立ち上がり、可憐に向き直る桃矢。

桃矢 「おまえがピアノを大事にするのは判る。母さんの形見なん
    だからな。だけど、俺はそれ以上におまえが大事なんだ。」
可憐 「おにいちゃん・・・」
桃矢 「おまえにとってピアノが何よりの母さんの縁である様に、
    俺にはおまえこそが母さんの形見なんだ。判ってくれ…」

 ぎゅ、と可憐を抱きしめる。もう二人に言葉は無い。兄の温かみ
が自分に伝わり、それが自分の芯に火を着けるのが判る。いけない。
そうは思っても、可憐は自分の溢れる思いがとめられないのが判る。
自分を抱きしめる兄の逞しい腕にそっと手をあて、その力強さを確
かめる妹。そんな妹を守るのは自分だけと、力を強める兄。

可憐 「おにいちゃん・・・」
桃矢 「可憐・・・」

 運命の荒波に翻弄され、不幸ばかりが押し寄せてきた、この兄妹
のこれまでの人生。愛と財に溢れなに不自由なく暮らしてきた兄妹
を襲った突然の不運はとどまる事無く、兄妹を揺さぶり続けていた。

 この非情なる大都会の中で、小さな身を寄せ合い乍ら暮らす兄妹。
頼るは互いの愛のみ。自分たちをこんな身に貶めた相手へ復讐心を
燃やし夜の街を彷徨う兄を日々案ずる妹が出来る事は、たった一つ
残された自分の技量を使い、世に出る事。そう。あの優しかった兄
を、今も自分には優しい兄を、せめて自分の傍に留める為にも。

 だが彼女は、それが復讐に燃える兄が目指す終着地と同じである
事に、まだ気付いていなかった・・・。

*******************************
*                             *
* 「紅い鍵盤」第42話「目指す彼方 栄光の先に兄妹を待つ *
*            妙なる調べが奏でる運命の定め…」 *
*                        劇終   *
*******************************





ケロ 「・・・で? これのドコがカードキャプターなんや?」
知世 「書き手曰く、最初は大映路線のカードキャプターを目指し
    たそうなんですが、」
ケロ 「『ピアノ』『兄妹』と揃とったら確かに大映路線なんやが、
    カードもクロウも、そもそもワイらすらも全然出てへんや
    ないけ! どないなっとんじゃこらぁ!」
知世 「・・・そもそも大映路線でカードキャプターをやろうとし
    た処に無理があったようですね、ほほほ。」
ケロ 「なんやそらぁ! 折角の出番を・・・って、知世、出番が
    無くなったのに、やけに嬉しそうやないか?」
知世 「そぉんな事はありませんわ、ほほほ。」
ケロ 「・・・まっさか、本編では見られなかった『禁断の兄妹愛』
    とか狙ろとるんやないやろな?それはあかんぞ、人として」
知世 「そんなのもありましたわね、ほほほほほ。
    ・・・でも、まだなのかしら?」
ケロ 「まだって・・・なんや?」
知世 「ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ。」

 窓の隙間から盗撮しながら、密かにこのクライマックスの行く先
をワクワクしながら待ち望んでいる知世であった。

知世 (さぁ! ここで・・・





    アフロヘアの石立鉄雄が乱入しなければ、嘘ですわ!)





ケロ 「・・・なんや、ごっつぅ不安になってきよったが・・・」
知世 「御心配なくケロちゃん。何とかなりますわ、絶対大丈夫ですわ。」
ケロ 「おまーが言うなぁ!」 ずがぽきぐしゃ


・・・矢張りこの娘が一番難しゅう御座いました(^^ゞ。 では。
============================================================

  P  A  R  A  L  L  A  X     [   parallax@mbc.nifty.com   ]