後藤です

別記事で「隠れせらむん」「隠れほたりん」とか、色々バラしまく
ってますが、宣言していた、土萌ほたるちゃん&木之本さくらちゃ
ん共演妄想というのをちょっとだけやってみます。
「両方ともoldies送りだ」とかチビシー意見もあるかと思いますが……
何分筆者に筆力がないので、ギャグにはできません。
でもシリアスではないから、「なかよし」妄想ということで。


月の国のプリンセスの力によって転生した赤ん坊のほたるちゃんは、
一時自分の力で急激に成長しましたが、3人のパパママ達によって、
スクスクと美しい少女に育っていったのでした。
戦い終わって平和な日々を過ごしていたある時、3人のパパママ達
は、ほたるちゃんに同い年のお友達がいないことに心を痛め、彼女
を中学校に通わせることにしたのでした。

ほたる「と……土萌……ほたる……です……よろしく……お願いし
    ます……」
さくら「……可愛い子だなあ。恥ずかしがり屋さんなのかも。」

一方、こちらさくらちゃんは、最後のカード捕獲を終え、「一番の
人」小狼君と愛の意思を交わし、再び小狼君と会えることを夢見て
中学校生活を明るくお元気に過ごしていました。
さくらちゃんのクラスに転校してきたほたるちゃん。こうして2人
はクラスメートとなりました。席は隣同士。

さくら「…………よろしくね。私は木之本桜。」
ほたる「…………よ、よろしく…………」
さくら「ほたるちゃんの声、何か亡くなったウチのお母さんに似て
    るね。」
ほたる「…………?」


ほ   第壱話
た
る
ち
ゃ
ん、さくらちゃん家にお呼ばれ


その日のうちに仲良くなったほたるちゃんとさくらちゃん。
ほたるちゃんは、さくらちゃん家にお呼ばれされました。

さくら「ただいま……お兄ちゃん、帰ってきてたの。」
桃矢 「おう……友達連れてきたのか。お菓子作っておいたぞ。
    俺、これからバイトだから、よかったら食えよ。」
さくら「ありがとう。」
桃矢 「……食いすぎんなよ、怪獣。じゃあな。」
さくら「さくら、怪獣じゃないもん!……もう……」
ほたる「……今の方、お兄さん…………?」
さくら「そう。頭良くて運動神経良くてすごーくすごーく意地の悪
    い……」
ほたる「……………………カッコいい……ね……」
さくら「……ほえ?どしたの?」
ほたる「(ぽっ)………………………………」
さくら「私の部屋、2階だよ。あがって。」
ほたる「うん………………あら?何か音が……」
さくら(マズイ、ゲームの音……)
ほたる「どうしたの、さくらちゃん?声がするよ……」
さくら「あ、あの……お兄ちゃんがゲームやりっぱなしで行っちゃ
    ったんだよ…………」
ケロ 「さくらか?聞いてくれえ!ついに念願のセカンドステージ
    クリアや!!」
さくら「ケロちゃん…………」
ケロ 「?…………いぃっ……!!な、何で友達連れてくる言わへ
    んかったんや!?」
ほたる「あのぅ…………こちらは……?」
さくら「ハハ……;;はぁ……(溜息)」
ケロ (何やこのねーちゃん、あんまり驚いてへんな…………)
さくら「ほたるちゃん……もうバレちゃったから、教えてあげるね。
    でも、誰にも言わないでね。」
ほたる「生きてる……のね……」
ケロ 「ねーちゃん、教えてやろう。わいは稀代の魔術師、木之本
    さくらに仕える封印の獣、ケルベロスや。わいの真の姿は、
    そりゃ、もう……」
ほたる「………………かーわいいー!!」
ケロ 「とっ……;;」
さくら「こちら、土萌ほたるちゃん。今日からクラスメートになっ
    たんだよ。ほたるちゃん、いつもケロちゃんって呼んでる
    の。」
ほたる「よろしくね、ケロちゃん。『ほたる』って、呼んでね。」
ケロ (力の抜けるねーちゃんや……さくら以上かもしれん……)
   「まあ、ええやろ。こちらこそよろしゅうな、ほたる。
    お近づきのしるしに教えたる。わいの真の姿は……」
ほたる「さっき……魔術師とか……さくらちゃんって、マジシャン
    なの?」
ケロ 「あ、あの、わいの……」
さくら「ハハハ……;;そうかも……」
ケロ 「コホン…………さくら……ここはビシッと見したり!」
さくら「で、でも……何を使えば…………」
ケロ 「せやな…………『灯(グロウ)』なんか、どや?」
さくら「そっか!…………ほたるちゃん……ちょっと、オーバーな
    んだけど……驚かないで見ててね。」
ほたる「うん………………???」
さくら「星の力を秘めし鍵よ。真の姿を我の前に示せ。契約のもと、
    さくらが命じる…………レリーーーズ!!」
ケロ 「おー!えーどえーど。」
ほたる「…………」
さくら「『灯(グロウ)』!!」
ほたる「…………すごーい…………キレイ…………」
ケロ 「どや、わいの主はスゴイやろ……」
さくら「ほたるちゃんの名前にピッタリだよね。」
ほたる「ありがとう、さくらちゃん。ステキよ……」
さくら「はう〜、何か恥ずかしいよぉ……でも、これだけじゃない
    よ。もっと色々あるんだから。ほら。」
ほたる「へえー……タロットカードに似てるね…………これは?」
さくら「これは『花(フラワー)』。出したいお花を出してくれる
    の。やってみようか?『花(フラワー)』!!」
ほたる「うわあぁ…………」
ケロ 「ほたるには、この桃色のシクラメンなんか、お似合いやろ。」
さくら「ほえ?えーと、花言葉は……」
ほたる「(ぽっ)…………」
さくら「あ…………ダメだよ、ケロちゃん、失礼でしょ。」
ケロ 「そっかあ?……赤シクラメンやったら失礼や思うけどな……
    ほな、このクジャクソウやろ。」
さくら「じゃあ、私は…………このジニアリネアリスをどうぞ。」
ほたる「ありがとう…………」
ケロ 「さあ、そろそろええかな。ほんじゃま、わいの真の姿を……」
さくら「あ……そろそろ、ご飯の支度、しなくちゃ。ほたるちゃん
    も食べていって。」
ケロ 「……わいの…………」
ほたる「え…………でも、おうちの方にご迷惑じゃ…………」
さくら「だいじょうぶ。今日は私一人なの。」
ほたる「でも……私、他の家で食べたことないし……恥ずかしい……」
さくら「じゃあ、一緒に作って食べましょ。」
ほたる「う、うん…………」
さくら「決まり。台所へ行こ。」
ケロ 「(ブツブツ)わいの……真の姿は……そりゃあもう……」

そして、お夕飯も一緒に作って食べたのでした。

ほたる「じゃあ、お父さんは出張とか多いんだ……」
さくら「うん。」
ほたる「寂しくない?」
さくら「そりゃあ、寂しいときもあるけど……ケロちゃんもいるし、
    今日はほたるちゃんも来てくれてるし。」
ケロ 「小僧もおるしな。」
さくら「ケロちゃん!!」
ほたる「『小僧』……?」
ケロ 「これや、これ……」
さくら「(ぽっ)…………」
ケロ 「いわゆる『遠距離恋愛』いうやつや。もう、毎晩のように
    電話かけまくり、メール出しまくり。」
ほたる「いいなあ、さくらちゃん…………」
ケロ 「お父はん、電話代で泣いとるで…………イテテテテ!!」
さくら「ったくぅ、一言多いんだから…………」
ほたる「ウフフフ…………仲、いいのね。」

遅くなったので、せつなママがお迎えに来てくれました。

せつな「今日は、ほたるがお世話になりまして……」
さくら「いいえ……」
ほたる「さくらちゃん、今日はありがとう。」
さくら「どういたしまして。また、来てね。」
ほたる「さくらちゃん…………今度は……ウチに来てね。」
さくら「うん!ぜひ行かせてもらうよ。」
ほたる「(ヒソヒソ)来てくれたら、今日のお礼に、いいもの見せ
    てあげるね。」
さくら「ほえ?」
ほたる「じゃあ、また明日……」
さくら「バイバーイ。」
ケロ 「あーーーーーっ!!!」
さくら「どうしたの、ケロちゃん!?」
ケロ 「ほたるに、わいの真の姿、とうとう見せられへんかった……」
さくら「…………;;;」


[予告]
さくらちゃんの秘密を知ってしまったほたるちゃん。今度は自分の
家にさくらちゃんを誘った。ほたるちゃんの3人のパパママに遭遇
するさくらちゃん。ほたるちゃんから出生の秘密を明かされるさく
らちゃんは、さらにほたるちゃんの「もう一つの姿」を知ることに
なる……
次回、「ほたるちゃんの、秘密」。
さー、次回も、サービス、サービスぅ。


3つ合わせてoldies送り?
それよりも、最終回のオチをどうするか、なんだけど……

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S. GOTO
goto.shinichiro@tx.thn.ne.jp