後藤です

「も〜っと!おジャ魔女どれみ」第10話感想です。
#オマケ付き。

改行します。



























■第10話「おとなになんてなりたくない!」作画監督:青山 充

●アバンタイトル
 どれみの将来の夢。「モデルみたいになって」……?
 やっぱり、「カッコいい」ステーキ屋さんに嫁ぐことだったのか。
 ……考え直したら?自分で商売始めるとか。
#大人になったどれみについては、可愛くないのでノーコメント。

●そういえば、先週から、字幕放送対応になったんですね。

●体育の授業。サッカー。
 サッカークラブの小竹や伊藤こうじに負けていません。
 すごいです、奥山なおみ。ロングシュート。

●奥山の背中に……
 おおっ☆透けて見える……恥ずかしがってます。結構かわいい。
#まったく、きょうびの子は発育が……

●サブタイトル
 このところ、1行で収まってますね。

●ももこ「しんたいそくてい…?」
 どれみの仕草は説明になっていません。
 ・身長→それは「シェー!」だ。
 ・体重→寄せて上げてるようにしか見えない………えっち。

 関「飛鳥、身体測定ていうのはね、
   It means to check weight and height.」
 ももこ「I see.」
 小倉「身体測定、いけいけGOGO」
#何で身体測定がGOなのか、わかりません。
 杉山「GOGO電車で」
 2人「走ってGO」ドツキ。
 ももこ「キャハハハハハ……」
#また、ドツキに笑っています、ももこ。机、叩いてます。
 どれみ「ももちゃん、いくらなんでも笑いすぎだって。」

●どれみの無駄なあがき。
 商売物の牛乳に手をつけてはいけません。

●どれみの提案「背が一気に伸びるお菓子」
 やっぱり怪しい、パティシエポロンと魔法の素。
 食べた人の気分を変えるだけでなく、魔法もかけられるんだ。
 →マジョルカの魔法グッズと同じじゃないか!

 ももこ「どれみちゃんが欲しいお菓子を作っても、意味ないでしょ。」
 あいこ「食べたみんなの背がニョキニョキって伸びたら、どないすんねん。」
 はづき「例えそれで背が伸びたとしても、魔法が解けたら元に戻っちゃうわ。」
#ヒョロ長(上下方向を引き伸ばしているだけ)のあいことはづきがおもろい。
 おんぷ「というわけで…」
 判定、ブッブー。

●奥山家。母親が買ってきてくれたブラに戸惑い。

 奥山「ブラジャー、したくないなあ。」
#おおっ☆
 ……
 奥山「クラスでしてるの、あたしだけみたいだし…」
#玉木もつけてるんだけど、無視されてやんの。

●身体測定当日。
 やったー、1組2組合同だー(*^_^*)
 ……
 ああ〜、体操服だぁぁ………(;_;)
#しかし、どいつもこいつも、無駄なあがきを……

●SOSはきっと、覗きが目的だ。

 サトジュン「我々にはいつでもどこでも、例え女子の身体測定の最中でも
       ギャグをやらねばならぬという……(指パッチン)
       使命があるのです。」
#太田が意外と消極的でしたが、
#こいつらは、市中引き回しの上、磔が望ましい。

●おおおおっ☆
 すみません、ここは素直に喜ばせてくださいっ

 玉木のブラは見栄でしょうが。
#「おフランス」「殿方」……高級ブラ故、関先生の個人的な反感を買っています。

 加納のりこ。胸の大きさ、タダモノではないっ☆
#まったく、きょうびの女の子は……
#でも、性格はワルそう。玉木と同レベルかも。

 おんぷ「あなたよりスタイルがいい人がいるわよ。」
 加納「え?それはだあれ?」
 おんぷ「あの人よ。」
 測定が終わって着替えている奥山を指差す。
 奥山「え?」
 おんぷ「奥山さんは背も高いし胸もあるし、
     スラリとしてスタイルのバランスがいいの」
#でも、彼女の胸は強調されていませんでした。勿体無い。
 頷く島倉。
 松下「確かにそうだね。」
 梅野「胸だけ大きければいいってもんじゃないものね。」
#え?でも、まあ……
 奥山「あ、あたしはそんな…」
#この恥じらいは可愛いですね。

●小竹と伊藤にからかわれる奥山をフォローするつもりが……

 どれみ「奥山さんはれっきとして女の子だよ。胸だって大きいんだから。」
 ごつん!机に頭ぶつけちゃう。
 小竹、いやらしい笑い顔。
 むつみ「どれみちゃん…」
#あーあ、泣かしちゃった。

●ゆき先生に相談する、暗いどれみ。
#どんよりしている。この辺が青山さんの特徴でしょうか…

 ゆき「それは怒ってるんじゃないわ。きっと恥ずかしかったのよ。」
 どれみ「恥ずかしい?怒ってるんじゃなくて?」
 ゆき「ええ、きっとそう。大丈夫。私に任せて。」
#ここは大人にまかせましょう。

●今週は、ももこだけが魔法を使いました。

 ももこ「まかせて。私、ナイスアイディアあるよ。」
#何か、怪しい日本語。

 普段の服→見習服への着替えと、
 「ペルタンペットン パラリラポン」のフルスペルが披露されました。

 ももこ「ペルタンペットン パラリラポン! どれみちゃん、犬になれ!」
#えっ……

●また犬だ、どれみ……
 奥山の自転車から、匂いを覚えさせられてます。
#動物になるのが好きだと思われているのでしょうか。
#いや、「だぁ!だぁ!だぁ!」の影響かもしれん(何だそりゃ。関係ないって)

 はづき「あれ、いいのかしら…」
 あいこ「ももちゃんに一言言うた方がええような気もするけど…」
 おんぷ「でも、悪気はないのよね、きっと……」

●乙女の悩み。

 どれみ「奥山さん、ごめんなさい。」
 奥山「え?」
 どれみ「あたしつい、奥山さんの胸のこと、小竹の前で言っちゃって。」
 おんぷ「あたしも保健室で…」
 奥山「そんな、謝らないで。別に怒ってなんかないからさ。」
 どれみ「本当?」
 奥山「うん。」
 はづき「でも、奥山さん、元気ないみたい…」
 あいこ「やっぱり、小竹達の言うたこと気にしてんのとちゃう?」
 奥山「なんか、恥ずかしくてさ。みんなに胸を見られてる気がして。
    ちょっと前まではそんなこと、全然気にしてなかったのに…」
 あいこ「気持ちわかる気するわ。
     うちのお父ちゃんな、未だに一緒にお風呂入ろうって言うねん。
     小さい頃はよう一緒に入ってたのに、
     いつからか、それがごっつ嫌んなってしもた。」
 どれみ「うちは今でも入るよ。お父さんとお風呂。」
#……そ、そうなん?
 ズッコケるあいこ。おデコがテカってる。
 あいこ「そ、そうなん?」
 どれみ「うん。」
 はづき「わたしもあるわ。
     着替えをしようとすると、ばあやが手伝おうとするの。
     昔は平気だったことが、今は何だか恥ずかしくて。」
 奥山「でも、あたしはみんなと違って変じゃない?」
 どれみ「なにが?」
 奥山「背はみんなよりずっと高いし、胸だって、すごく恥ずかしい…」
 ももこ「どうしてなやむ?ナイスバディ、いいことでしょ。
     アメリカではみんなどうどうとしてるよ。」
#そうだっ
 奥山「だって、ここはアメリカじゃないし…」
 おんぷ「わたしは奥山さんが羨ましいわ。」
 奥山「え?」
おんぷ「私、芸能界の同世代の子達より背が低いの。
    背が足りないためにできないお仕事もあるのよ。
    背を伸ばすために色々食べようって思っても、
    太っちゃだめだから、思いっ切り食べられないし…」
#なるほど、そうだったのか。
#でも、育ち盛りなら、牛乳がいいよ。
 どれみ「あたしだって、ぽっぷに背、抜かれそうでさ。
     牛乳飲んだりして頑張っても、ちっとも伸びないの。」
#小1の子に抜かれそうな危機的状況なの?
#どれみ得意のオーバーな表現だと思いますが。
 おんぷ「奥山さんが背の高さや胸の大きさで悩むように、
     私達にだって、悩みはあるのよ。」
 どれみ「そうそう。悩みのない人なんかいないんだから。」
 奥山「そうか。」
 5人「そうそう。」
 奥山「うん、そうだよね。」
 ……
 奥山「わかるんだけど……」
#フクザツ。

●厚着してる奥山。
 顔がのぼせちゃってます。
#中島正義がボーゼンとしていたりします。

 どれみ「奥山さん!?それって、真冬の格好じゃん。」
 奥山「これなら胸、目立たないから。」
 ももこ「べりー、あついよ。」
#ももこはこうやって、日本語もせっかくの英語も、怪しくなっていくんで
#しょうか……悲P。

●ゆき先生の講義。
 レギュラーの授業、中止にしちゃいました。
#林野あたりが文句言うのかと思いましたが……
 でも、意義あることですから。
#人体図、大雑把……リアル過ぎると却って問題ありか。
#あの程度の絵でも、赤面している子いたから。

 伊藤「大人の男の人は、髭がはえます。」
 ゆき「そうですね。髭だけですか?」
 伊藤「えっと、足とかにも。」
#○○○は?(下品)
 ゆき「そう。スネや胸などにも、個人差はありますが、毛がはえます。
    そして、声変わりして喉仏が出、筋肉も発達します。」

 杉山「女の人は、髪の毛が長いでーす。」
 ゆき「髪の毛は男の人でも長くなりますよ。」
 杉山「だ、しょっか…」
#杉山はギャグをかまさずにみんなの笑いをとりました(笑)。よかったじゃん。

 関「飛鳥。」
 ももこ「はい」
 関「アメリカではどうなのか、聞いてみよう。
   Can you tell them what kind of friends you had in U.S.?」
 ももこ「アメリカのがっこう、いろんな人いました。
     こくじんの子、はくじんの子、わたし。
     みんな、いろいろちがうところあった。
     でもみんな、むねはって生きてる。」
関「そう。世界には色んな人がいて、みんな違うところを持っているんだよ。
  ましてや、大人になる早さなんて違って当然だ。
  後何年かしたら、男子はヒゲを剃るようになるだろうし、
  女子はブラジャーをつけるようになるだろう。
  それは誰もが通る大人への階段だ。
  恥ずかしがることなんか、全然ないんだよ。」
#奥山のための授業なんですね。
#でも、なんかすげー短い授業だったような……

●体育の授業、サッカーの翌日がバスケなの?

●感想
 今回は難しかったなあ。私的には身体測定を素直に喜びたいところですが、
 奥山があんなに悩んでいると、喜んでばかりもいられない。

 年頃の女の子の悩みですから、最後は大人(この場合、先生)が優しく
 教えてあげる必要があるだろう、と思っていたら、やはりそうでした。
 ゆき先生も関先生も、とっても優しい。

 でも、この個人差というやつが、子供にはなかなか受け入れられないんですね。
 時間が経っていくと、徐々に理解できるようになるんですけどね。

 奥山と佐川はやはり切れたようですね。いいよ、あんなチビなんか。

●次回
 ゆ〜か先生、青春路線を志向してるようですね。意外だ。
 でも、目がイッちゃってましたし。
 ということで、5−2が中心になるんですね。みんな泣いてました。
 「さあ、あの夕陽に向かって、ドドドー!!」とか、
 言うんでしょうか(言わない)。

 今週もプレゼントのため、短縮バージョンの予告。
 「春休みの」と言っていたので、募集は今週で終わりでしょうか。
 今週のプレゼントはポロンですね。こっちだったら、欲しいかも。

■「も〜っと!おジャ魔女どれみ」放映データ
2/4 #1 どれみ、嵐の新学期!       作画監督:馬越嘉彦
2/11 #2 ももこが泣いた!?ピアスの秘密  作画監督:青山 充
2/18 #3 大キライ!でも友だちになりたい! 作画監督:なかじまちゅうじ
2/25 #4 ようこそスウィートハウスへ!   作画監督:稲上 晃
3/4 #5 SOSトリオが解散!?      作画監督:青山 充
3/11 #6 挑戦!初めてのパティシエ試験   作画監督:生田目康裕
3/18 #7 おかえり!ハナちゃん       作画監督:河野宏之
3/25 #8 親友って、なーに?        作画監督:川村敏江
4/1 #9 はづきとまさるのたからもの    作画監督:なかじまちゅうじ
4/8 #10 おとなになんてなりたくない!   作画監督:青山 充

■おまけ:CCさくら共演ネタ

前回
news:993nub$9ft$1@inc.m.ecl.ntt.co.jp
の続きです。まだ続いています。

[SCENE1]
夜。
知世、苺鈴と電話している。
知世「ホワイトデーのことなのですが…」
苺鈴『ああ、木之本さんには内緒ってやつ?』
知世「李君が選んで、さくらちゃんに喜んでいただけるもの、
   何がよろしいかと思いまして……」
苺鈴『そんなの、適当に小狼に選ばせて、送らせればいいわよ。
   それよりさ、その先の4/1に力、入れたら?』
知世「あ、そうですわ。」
苺鈴『ね、いいでしょ?春休みだし。小狼、そっちへ行けるわよ。』
知世「それは素晴らしいお考えですわ。」
苺鈴『本人も一応、やる気になってるから。』
知世「苺鈴ちゃんは、本当にお優しい方ですのね。」
苺鈴『大道寺さんも、十分撮影を堪能できるんじゃない?
   で、もちろん木之本さんには内緒。』
……悪巧みは着実に進行。

[SCENE2]
どれみ達、さくらの家へ。
どれみ「じゃあ、行くよ。」
おんぷ「あの…、またハムスター?」
どれみ「なによ。」
おんぷ「…あ、あたしは、ここで待ってるから……ね?」
あいこ「……今更何言うてんねん。みんな一緒や。」
はづき「そうよ!わたしだって我慢してるんだから…」
結局5人ともハムスターになって木之本家へ。
おんぷ「あーん、あたしのイメージが…」
どれみ「まず、あの娘の部屋ね。確か屋根裏だった。」
おんぷ「でも、どうやって家の中に入るの?」

[SCENE3]
玄関。桃矢が家庭教師のバイトに出かけるところ。
桃矢「今日は家庭教師だけだから、2時間くらいで帰る。」
さくら「うん。雪兎さんと一緒に帰ってくるんだよね。」
桃矢「ああ。お菓子、残しとけよ。」
さくら「私、食いしん坊じゃないもん。」
桃矢「あ、時間だ……じゃあな。」
さくら「いってらっしゃい。」
ドアを開ける。
ドア付近にいたどれみ達。
はづき「ドアが開いたわ。」
おんぷ「今よ。」
どれみ「あ☆ あのおにーさん……☆」桃矢に見とれてる。
あいこ「どれみちゃん、何やってんねん…」
どれみの手を引っ張り、素早く家の中へ。
桃矢「……何だ?」
さくら「どうしたの、お兄ちゃん?」
桃矢「何か、足元を通り過ぎたような気がしたんだが……」
さくら「え?」
桃矢「……いや、気のせいだ、きっと。じゃあな。」
さくら「あ、はい。」
……
あいこ「あー、しんど。」
おんぷ「危機一髪ってとこね。」
どれみ「あー、おにーさん、行っちゃう〜。」
あいこ「どれみちゃん、真面目にやりい。」
どれみ「だってえ……あのおにーさん、名前、何ていうんだろう?」

[SCENE4]
さくらの部屋。宿題をしているさくらと、
MAHO堂で買ったおんぷのクッキーを頬張っているケロ。
ケロ「うまい!こらうまいわ。この前のケーキもそうやけど、
   あそこのお菓子は絶品やな。」
さくら「ね、そうでしょ?これからはできるだけあのお店で
    買おうと思ってるの。」
木之本家に潜入し、ドアの隙間から見ているどれみ達。
おんぷ「あのぬいぐるみ…あたしの作ったクッキー食べてる…」
ももこ「あれ、生き物?」
あいこ「でも、これじゃ何もわからへんなあ。」
ドアの外の異変に気づいたケロ。
ケロ「ん?」
ケロが視線を隙間に向けた。あせるどれみ達、ドアから離れる。
さくら「どうしたの?」
ケロ「いや…ドアの外に何かおったんやけど、逃げてもうた。
   不細工なねずみみたいやった…」
さくら「えー?ねずみ?やだ…」
何かがブチッと切れたどれみとおんぷ。
おんぷ「『不細工なねずみ』……!?」
どれみ「何だとー!自分だって間抜けな顔してるくせにー!」
あいこ「どれみちゃん、落ち着き。」どれみを羽交い絞め
……
さくら「…そろそろ夕ご飯の仕度しなきゃ。」
あいこ「あ、台所に行くみたいや。」

[SCENE5]
さくらの後をこっそりついて行く。
あいこ「ええ匂いや…。」鼻をクンクン。
あたりを見回すと、撫子の写真が。
はづき「ねえ、あの写真…」
あいこ「あれ、誰やろ…。お母はん…?」
ももこ「若いわね」
おんぷ「ひょっとして…」
お膳立てをしているさくら、撫子の写真を見てニッコリ。
あいこ「やっぱな…」他の4人も状況を把握。
ふと、ホワイトボードに目をやる5人。
ももこ「読めない…」
はづき「家族みんなで家事、分担してるのよ。」
あいこ「あー、何か身につまされてしもた。
    でも、うちもマネしよかな…ホワイトボード。」
おんぷ「もうすぐみんな揃うようね。あたし達も早くしないと。」
どれみ「あのおにーさんの名前……真ん中のかなあ。
    『ももや』?えー、あんなにカッコいいのに、変な名前ー。」
はづき「『とうや』って、読むんじゃないかしら。」
どれみ「あ、そーか。やっぱ、カッコいー☆」
おんぷ「どれみちゃん……」
どれみ「……だってえ…」
あいこ「場所、変えよか。」
ももこ「あの娘の部屋、行ってみよう。」
おんぷ「で、でも…あのぬいぐるみが…」
……
さくら「ケロちゃーん!ちょっと手伝ってー!」
ケロ「何やー」
ケロが部屋から出て行く。
あいこ「お!」
はづき「チャンスよ。」
どれみ「よーし!」

[SCENE6]
無事にさくらの部屋へ潜入。
手分けして部屋の中を見回す。ベッド、TV、クローゼット、…
机の前。
どれみ「やっぱ、ここだよね。」
机の上にはパソコン、電話、ノート、そして小狼の写真の入った写真立て。
小狼とさくらのツーショット。
ももこ「どれみちゃん、香港のあの男の子よ。」
どれみ「うん……やっぱり、好きな子なんだね。」
ももこ「手、つないでる。」
どれみ「いいないいな、あたしも男の子と手、つなぎたい〜〜」
はづき「どれみちゃん、ボーイフレンドがいないからって
    人間生きていけないわけじゃないわ。だから今は…」
どれみ「はづきちゃん、その口でそういうこと言うわけ?」
どれみ、はづきの口を両手で引っ張る。痛がってジタバタするはづき。
はづき「………!!」
どれみ「何よ何よ。みんなして、キズ口広げるようなこと言ってさ。」
おんぷ「あーあ、もう。」
ももこ「2人とも、ふざけてる場合じゃないわ。」
あいこ「ほっとき。……引出し、開けるで。」
あいこ、引出しを下から開ける。
あいこ「プッ……これ、あのぬいぐるみのや。」ベッドを指差して。
そして、一番上。
ももこ「ねえ、これ何?」
おんぷ「本みたいね」
ももこ「SAKURA…って書いてある。日記?」
どれみ「きっとさ、香港の彼氏のこと、書いてあるんだよ。見てみようか…」
いやらしいどれみの顔。
はづき「だめよ。人のプライバシーは大事にしないと。」
あいこ「はづきちゃん、言うてることとやっとること、全然合うてへんやん」
はづき「え…」
はづきが一人でカードの本を引出しから出している様子を指摘するあいこ。
おんぷ「よく、一人で持ち上げられたわね。」
はづき「あははははははは…」笑ってごまかす。
開けようとするどれみ。
どれみ「……、開かないよ」
おんぷ「鍵、かかってるのかな」

[SCENE7]
台所。
ケロ「何や、さくらー」
さくら「盛り付け、手伝って。」
鍋の中をかき混ぜているさくら。匂いを嗅ぐケロ。
ケロ「今日はシチューか。」
さくら「コーンスープだよ。今日のおかずは、ほら、そこに」
テーブルの上に色々な揚げ物が。
ケロ「おー!今日は豪勢やな。」
さくら「お兄ちゃんが海老とお肉、たくさん買っといてくれたからね。
    手を洗ってね。」
刻んだ野菜を皿に盛り付けるケロ。
さくらが後ろを向いていることを確認し、
ケロ(わいにここで作業せえちゅうことは、つまみ食いを容認してくれる
   ゆうことやな………へっへっへっへっ)
から揚げをつまむ。揚げたてなので、おいしいけど熱いこと熱いこと。
ケロ「あちゃちゃちゃちゃ!」
よろけて、テーブルの上のソースびんにぶつかり、ソースを体中に浴びる。
さくら「どうしたの、ケロちゃん?あーっ!」
ケロ「ふわああ…」
さくら「何やってんのよー。」
ケロ「すまん…」
さくら「しょうがないなあ、もう。『泡(バブル)』で洗ってあげるから…」
ケロ「洗うてくれたら、片付けるさかい、かんにんや〜」
鍋の火をとめ、カードを取りに自室へ。

[SCENE8]
さくらの部屋。
階段を上がってくる足音に気づく5人。
どれみ「…まずい!」
はづき「隠れましょ。」
ももこ「どこへ?」
おんぷ「あそこは?」
ぬいぐるみの置き場に紛れ込む。
部屋にはいるさくら。
さくら「あれ?カードの本が…」
カード入れの本が机の上に出ていることを不思議がっているさくら。
はづき「バレませんように…バレませんように…」
さくら「変だなあ…」
本を開け、中から『泡(バブル)』を取り出し、部屋を出る。
一同、安堵の表情。
どれみ「あ〜、ビックリしたあ。」
はづき「心臓によくないわ…」
あいこ「何か、自分のやってること、嫌んなってもうたわ。」
おんぷ「でも、あの娘、カード一枚取り出して、何するんだろう?」
ももこ「下へ行ってみようよ。」
結局、1階へ下りることに。

[SCENE9]
お風呂場。さくらの声がする。
どれみ「ここだね。」
入っていく5人。
さくら「じゃ、いくよ。」
ケロ「ええよ。」
あいこ「ネックレス……あれ、何?」
星の鍵を取り出す。
どれみ「え…?」
魔方陣が現れる。
5人「………?」
……
さくら「星の力を秘めし鍵よ、真の姿を我の前に示せ。
    契約のもと、さくらが命じる。封印解除(レリーズ)!」
どれみ「…何?何?どうなってるの?」
おんぷ「ペンダントが、杖に…」
『泡(バブル)』のカードを取り出す。
ももこ「さっきのカード…」
さくら「『泡(バブル)』!」
『泡(バブル)』のカード発動。泡に包まれるケロ。
はづき「ここはどこ?…わたしは…誰?」
パニックに陥っているはづき。
ももこ「はづきちゃん、しっかりして。」
……
ケロ「ああ…ええ気持ちや〜」
さくら「よく洗ってね。私、台所へ戻ってるから。」
台所に戻るさくら。
……
どれみ「見ちゃった…」
おんぷ「何か、いけないもの、見てしまったような…」
……
シャワーで泡を洗い流し、水気を拭き取っているケロ。
ケロ「ああ、ええ気持ちやった〜」
5人の気配に気づく。
ケロ「ん?」
……
はづき「こっち、見てるわよ……」
どれみ「逃げよう!」
あわてて風呂場を飛び出す5人。
ケロ「何や?何か、ものすごい勢いで飛び出していきよったような…」

[SCENE10]
5人があわてて入っていたのは藤隆さんの書斎。
ゼーゼー息を切らしている。
あいこ「しんどい…」へたっている。
どれみ「あたし、もうダメ〜」同じく。
ももこ「ここ、どこなの?」同じく。
おんぷ「暗いわね…電気、つけないと」
はづき「もういやよー。あたし、帰りたい〜」
どれみ「はづきちゃん……」
はづき「こんな暗い部屋、また何か出てきたら……」涙ぐんでいる。
暗所に少し目が慣れてきた。
どれみ「たくさん、本があるね…」
はづき「これ、書斎よ。」
ももこ「WOW!英語の本もあるわ。」
はづき「きっと、学校の先生ね……大学とか」

[SCENE11]
風呂場から出てきたケロ。さっきの気配に釈然としない。
ケロ「何やろな〜。」
耳を澄ますと、書斎から5人の声がかすかに聞こえてきた。
ケロ「お父はんの部屋からや…」
書斎に向かう。
ケロ「何でやろ。お父はん、まだ帰ってけえへんのに。」
書斎に入る。
どれみ「げ!」
おんぷ「ぬいぐるみよ!」
あいこ「やば!」
5人、堆く積まれた本に寄りかかってしまい、本が音を立てて倒れる。
ガタガタガターン!
ケロ「何や?誰かおるんか?」
5人(まずいっ!)

[SCENE12]
台所。仕度を終えたさくら、物音に気づく。
さくら「あれ?書斎?」
書斎に向かうさくら。そこへ、お父さんが帰ってくる。
藤隆「ただいま。」
さくら「お帰りなさい。」
藤隆「どうしたの?」
さくら「書斎から物音がしたみたいなの。見に行ってくるね。」
…
書斎に入るさくら。本が散乱している。
さくら「あ〜っ、ひどーい。メチャクチャ…」
部屋にケロがいることに気づいた。
さくら「ケロ…ちゃん…!?」
ケロ「さくら!」
さくら「何してんの?」
ケロ「い、いや、今ここで話し声がしたんで、来てみたら、本が…」
さくら「ケロちゃんでしょ?」
ケロ「え?」
さくら「とぼけたってダメよ。何よ、話し声がしたなんて。
    そんなの聞こえなかったもん。」
ケロ「ちゃう!わい、こんなことせえへん!」
おんぷ「今のうちよ。」5人、部屋から出る。
何かが猛スピードで駆け抜けたことに気づいたケロ、
ケロ「さくら、今何かが猛スピードで駆け抜けて行きよったでえ!」
さくら「誤魔化したってダメよ。」
ケロ「だから、わいやないって…」
お父さんも来た。
藤隆「さくらさん、どうでした?」
さくら「………!!
    隠れて、隠れて…!
    あ、あの、本、倒れてた…みたい……。」
藤隆「そう。ごめんね、片付けておかなかったから。
   バランス崩したんでしょう。ここはやっておきますよ。」
さくら「私も手伝うよ。」
藤隆「ありがとう。でも、夕飯が済んでからにしましょう。」
お父さん、台所へ。
さくら「ケロちゃん、食後のケーキは抜きよ。」さくらも台所へ。
ケロ「そんなあ……わいは無実やあ!」

[SCENE13]
家の外に出た5人。
あいこ「あー、しんど…。今日は難儀な日や」くたびれて、伏せている。
どれみ「帰ろう…もう十分だよ。」同じく。
ももこ「知りたいこと、わかったし…」同じく。
はづき「でも、あの部屋、メチャクチャのままよ。あのお父さんに
    悪いこと、しちゃったわ…」
どれみ「じゃあ、片付けていこうよ。」
元に戻って、マジカルステージの構えを。
…
おやつがもらえなくなって、落胆しているケロ。
ケロ「さくらのアホ……」
さくらの部屋で暗くなっている。溜息。涙ぐんでいる。
窓の外をぼんやりながめていると、どれみ達が目にとまる。
ケロ「何や、あの連中…」

[SCENE14]
お父さんと2人で夕食。
藤隆「お茶のお代わり、いいかな?」
さくら「あ、はい。」
ポットは空。
さくら「あ、忘れてた……ごめんね、お湯、沸かすよ。」
お湯を沸かしているところへ、ケロが。
ケロ「さくら、あの…」
さくら「何よ、まだ食べてるのよ。待っててよ。」
ケロ「ちょっと、来てくれんか?」
さくら「え?」

[SCENE15]
さくら、部屋へ。窓の外を覗く。
ケロ「ほら、あれや」
さくら「あの娘達、何やってるの?」
…
どれみ「ピ〜リカピリララ のびやかに…」
はづき「パイパイポ〜〜ンポイ しなやかに…」
あいこ「パメルク〜ラルク〜 たからかに…」
おんぷ「プ〜ルルンプルン すずやかに…」
ももこ「ペル〜タンペットン さわやかに…」
5人「マジカルステージ! お部屋をきれいに片付けて!」
さくら「え…」
ケロ「何や…」
…
書斎がきれいになる。
…
さくら「な、何なの…?」
どれみ「さ、帰ろう。」
木之本家を後にする5人。呆気にとられるさくらとケロ。
ケロ「ほうきに乗って、空飛んでるで。」
さくら「まるでクロウカードのときの『翔(フライ)』みたい…」
ケロ「信じられへん…」

[SCENE16]
美空町へ帰る5人。
どれみ「あれ、何だったんだろう…魔法?」
はづき「ということは、魔女?」
あいこ「魔法やとしても、あたしらとはちゃうもんな。」
どれみ「見習じゃなくて、1級合格の魔女だとか。」
ももこ「じゃあ、あのぬいぐるみ、使い魔…」
おんぷ「よしてよ。あんなヘンテコなのと一緒にしたら
    ララが気を悪くするわ。」
あいこ「あのカードと杖、何やろな…」
はづき「あの杖、ポロン?」
おんぷ「モタやモタモタも、あんなの持ってたよね。」
あいこ「うーん…ちょっとちゃうような…」
はづき「ねえ、一度魔女界で調べてもらったらどうかしら。」
…
MAHO堂で買ったお菓子をお茶請けに書斎へ向かうさくらとお父さん。
さくら「文章の方も手伝うよ。お父さんほど早くないけど、
    キーボード、上手く使えるようになってるから。」
藤隆「ありがとう。」
書斎へ入ると
藤隆「あれ?片付いてますね…」
さくら「あれえ……あんなにちらかってたのに…」
藤隆「片付いているだけじゃなくて、ほこり一つありませんね。」
さくら「……?」
あのときの光景を思い出しているさくら。
さくら「あの娘達、何だったんだろう…?それに、どこかで見た覚えが…」

お互い、自分の魔法がバレたことに気づいていません。
[まだ、続きます。あ〜あ、ここから先、どうしよう…]

--
S. GOTO
mailto:goto.shinichiro@lab.ntt.co.jp