後藤です

「も〜っと!おジャ魔女どれみ」第7話感想です。
#おまけ付き。
改行します。



























■第7話「おかえり!ハナちゃん」作画監督:河野宏之

●アバンタイトル
 いきなりオヤジーデです。一番お呼びでない奴ですが、
 今回の騒動の張本人です。
 おんぷファンクラブ会報(表紙がガザマドンの映画の宣伝)を
 抱きしめています。
#どうやって入手しているんでしょうか。謎です。

●魔女幼稚園。寂しそうなハナ。
#胸がキュンとしちゃいます。
 一方、幼稚園でバイトのオヤジーデ。
#そうそう、トイレ掃除大臣でしたね。

●おんぷの映画見たさに、ハナを連れ出してバイトをサボる。
#有給、もらえないのか。

 オヤジーデ「これはサボリではありません。
       人助け、いえ魔女助けです。そうですとも!」

●サブタイトル
 字幕が1行で収まってはいますが、もうちょっと上に配置してほしい…

●今日は3人だけ。
 ももこは関先生に教えてもらうため、自分から居残っています。
#頑張り屋さんです。
 おんぷは映画の舞台挨拶のため、遅れます。
#「しゃーぷっ」39話の「ガザマドンエピソード1」ですね。

#あ、あれ?はづきの習い事は、一体どうなってしまったのでしょうか?

●キャンディに魔法の素を振りかけながら、ハナのことを思い出し、
 寂しくなるどれみ。ついぼうっとしてキャンディがあふれちゃった。
#キャンディは売れるのか、日持ちがするからか、大量生産してます。
#このキャンディ、包装してませんね。袋詰にしてました。

●デラから、ハナ行方不明と聞いて、すぐに探しに行く。
 事が事だけに、マジョリカ、ララも。
 魔女界への入り口(裏庭)が披露されました。
#あ、そうか、月さえ出ていれば行けるんだ、魔女界。

●やっとMAHO堂に来たももこ。でもお店は「CLOSED」。
#書置きはローマ字でしたね。やっぱりカナはまだわからないんだ。

#外国人向け日本語教育の本を見ると、カナ文字ではなく
#ローマ字です。慣れているアルファベットから入って、
#まずは話せるようになることが重要なのでしょうか。

●オヤジーデ、ハナを抱いて出現。MAHO堂へ図々しく入っていきます。
 どれみ達がいなくて、ハナ、泣き出しちゃいます。
#前回はハナの泣き顔で不覚にも涙を流してしまいましたが、
#今回は却って愛らしく思えます。

●2頭身になって、ハナをあやしています。いやらしい腰の振り方。
#ハナはこんなもんがお気に入りだからなあ。
#ももこには「ばっちそうな人形」と言われています。その通り。

●無理にももこにハナを預けて行ってしまうオヤジーデ。

 オヤジーデ「ボンジュール、マドモワゼル。私は魔法使い界の大臣
       アレクサンドル・T・オヤジーデです。」
#Tは田吾作のT。
 オヤジーデ「お見受けしたところ、あなたも魔女見習さんですね。」
 ももこ「ええ、飛鳥ももこよ」
 オヤジーデ「ももちゃ〜ん…。」
#馴れ馴れしい奴。
 オヤジーデ「あなたがいて僕がいた。私はこれから大事な用があって
       出かけなければいけません。その間ハナちゃんを預かって
       ください。」
 ももこ「ハナちゃん?ハナちゃんって、どれみちゃん達が育ててたっていう、
     魔女の赤ちゃんじゃ…でも会わせてもらえないって言ってたのに。」
 オヤジーデ「そ、それは…特別のお許しがでたんですよ。
       たまにはいいかなーなんて。」
 ももこ「本当に?」

●遊んでくれるお姉ちゃんが来てくれてごきげんのハナ。

 ももこ「えーと、あたしはももこ、ももこよ。」
 ハナ「おー」
 ももこ「ももこ。」
 ハナ「もー」
 ももこ「もー、ま、いいか。Ehehehehehe.」
#「もー」だけでも言ってもらえればうれしいですよね。

●魔女界中探すどれみ達。
#マジョハートもマジョリンも、冷たかないか?手伝ってよー。

●「ガザマドンエピソード1」舞台挨拶。
 オヤジーデの存在に気づいたおんぷ、嫌がってます。
#オヤジーデを見て、何か胸騒ぎがしたのか、MAHO堂へ向かいました。
#鋭いですね。

●ハナと遊ぶももこ。手袋で作ったウサギが可愛いです。
 ももこのABCの歌も、テンポのいい曲です。
#この曲のカラオケはBGMにも使われていましたが、
#今度のCDに収録されているのでしょうか?
#それともデビューシングルで?
 A:アップルパイ apple pie
 B:ビスケット biscuit
 C:シュークリーム chou a la creme
 D:ドーナッツ donut
 E:エクレア eclair
 F:フルーツパフェ fruit parfait
 G:ジンジャークッキー 英和辞典ではgingerbreadだそうで。難しいです
 H:ホットケーキ hotcake
 I:アイスクリーム ice cream
 J:ジェリービーンズ jelly beans
#Zが全部、と言って締めくくってましたが、
#アルファベット一通りやるんでしょうか。
#QとかXなんて、何になるんでしょう。
#曲は5番まであることになりますが…それはないか。

●お腹のすいたハナのためにプリンを作るももこ。
 遊んでくれるお姉ちゃんがいなくなったので、
 ハナはどれみのことを探し回っています。

●会報をビリビリに破くテキ、テキパキ、アタリメ子。
#彼女達はお元気で何よりですが、ファンクラブ会報、無残です…
 一片を手にするどれみ達。ガザマドンの顔が。
#ガザマドン→おんぷファンクラブ会報→オヤジーデ。単純な図式です。

●おんぷの映画を見ている、一人うるさいオヤジーデ。
#大人は奴一人だけだったような。

●プリンができるまで、再びハナのお相手を。
#ももこの笑顔、とってもぷりてぃ。
#ハナもリズムに乗って歌っています。愛らしいです。
 アルファベットのビスケットと飴玉、リズムに乗って踊っています。

●オヤジーデの企み、バレバレ。どれみ達、急いで人間界へ帰る。
#そういえば、ハナとともに、オヤジーデもいなくなったのに、
#奴の存在だけ今まで無視されていました。魔女界でも相手にされていない奴。

●ウサギの人形がうつ伏せに置かれているのを見て、でんぐり返しするハナ。
 頭を床にゴッツンコして、泣き出してしまいました。困り果てるももこ。

 ももこ「あ〜、どうしよう…どれみちゃん達が帰ってきてくれたら…」

●「どれみ」の一言でさらに泣き出し、魔法発動。
 どれみを象った巨大なケーキだかパンだか、とにかくでかいです。
#これを作るのに、材料を随分使っていましたが、それでも足りないよ。

#卵、牛乳など生鮮食品も、デラから仕入れているんでしょうか。

●帰ってきたどれみ達、ハナと涙の再会。でもたーいへん!

 はづき「でもよかった」
 あいこ「ももちゃんが見ててくれて」
 ももこ「よくないわ、ハナちゃんが魔法を…」
 どれみ&はづき&あいこ「えーっ!?」
 おんぷ「大変よ。何かスゴいものがMAHO堂の上に浮いてるわ。」
 どれみ「ハナちゃんだ…」

 マジカルステージで消去。
#材料も、みんな消えちゃった。勿体ないです。

●ももこからでんぐり返しのことを聞いて、ハナの髪型を変えるどれみ。
#やっぱり、でんぐり返し対策だったんですね。
#しかし、どう見てもハナの髪の毛、髪型変えただけで増えています。

●名残惜しいが、魔女幼稚園へ。
#マジョミラーの、どれみ達への接し方、随分変わっています。

●どれみ達のために、でんぐり返ししてみせようとするハナ。健気です。
#ついついハラハラして応援しちゃった。
 目の前で見せてくれたでんぐり返しにカンゲキのどれみ達。
 この様子を見て、考え方を変えたマジョミラー。
 定期的に会ってもいい、ということになりました。目出度い。

●サボった罰として幼稚園の裏で穴掘りさせられているオヤジーデ。
 マジョピーに責められています。
#これが今回のオチとは…

 オヤジーデ「ちょっとサボったくらいでこんな重労働させられるなんて…
       あなたは鬼ですか!?」
 マジョピー「魔女です!」
 オヤジーデ「おもしろーい…」

●感想
 結局オヤジーデのやらかしたことが、魔女界のルールを変えるに至った、
 と言わざるを得ないのでしょうか。

 おんぷの出番、少なかったなあ。どれみ達も。

 その分、ももことハナとのやりとりがとってもらぶりー☆
 ももこが、ハナのおむつを変えなければならない状況になったら
 どうするかな、と思って見ていましたが、ありませんでしたね。
 これで少しは、他の4人と同じようにハナへの愛おしさが共有できる
 ようになったかもしれません。

 これで、ハナはももこを「優しいお姉ちゃん」と認識したかもしれませんが、
 どれみ達に対してはどのように認識しているんでしょうか?
 ・どれみだけ「ママ」、他の3人は「お姉ちゃん」
 ・4人とも「ママ」、その中で、どれみを特に気に入っている
 …
 うーん、前者のような気もするなあ。3人が可哀相。

●次回「無国籍戦士あいこ」(笑)
 久しぶりに横川信子の空想物語(あいこ主演の?)でしょうか。
 予告はかなりコートームケイ。ももこのスーパーウーマンはいいとして、
 どれみがロボット、玉木が宇宙怪獣……惨い。信子はこの2人に
 恨みでもあるのでしょうか?
 マンガの上手なお友達も出てくるということです。

 そういえば、どれみ達はどのサークルに入ったのでしょう?

●余談
 現実世界では、おもちゃがかなり出揃ったようです。
 でんぐり返しするハナのおもちゃ、あれ、何なんでしょうか?
 リバーシブル衣装も出たようです。

 それはそうと、3/21、3/23が近づいております。

 週末には魔女試験5級が受験できると思います(笑)
 今度は「はづき」度か…

■放映データ
2/4 #1 どれみ、嵐の新学期!       作画監督:馬越嘉彦
2/11 #2 ももこが泣いた!?ピアスの秘密  作画監督:青山 充
2/18 #3 大キライ!でも友だちになりたい! 作画監督:なかじまちゅうじ
2/25 #4 ようこそスウィートハウスへ!   作画監督:稲上 晃
3/4 #5 SOSトリオが解散!?      作画監督:青山 充
3/11 #6 挑戦!初めてのパティシエ試験   作画監督:生田目康裕
3/18 #7 おかえり!ハナちゃん       作画監督:河野宏之


■CCさくら共演ネタその3

news:97usbb$dla$1@inc.m.ecl.ntt.co.jp
の続きです。

[SCENE1]
金曜日、美空小の放課後。
おんぷ「今日はお仕事だから、お店よろしくね。」
どれみ「うん、わかった。」
おんぷ「土曜日は一日オフだから、朝からみんなと手伝えるわ。」
…
MAHO堂に入るどれみ達4人。
はづき「でも、おんぷちゃんが来ないと、お客さんも全然来なくて…」
ももこ「だいたい、マジョリカが最初っからおんぷちゃんのファン目当てで
    お店始めたから、こうなるのよ。」
あいこ「でもなあ、せっかくダイエットケーキとか色々目玉商品考えても
    放課後に5人で作ったかて、そら数に限界あるわ。儲からへんて。」
はづき「そうね、売れ筋はいつもお店に置いてないと…」
マジョリカ「ばっかもーーーーーん!!何無駄話しとるかーーー!」怒鳴る。
どれみ「……あら、いたの。」
マジョリカ「朝からララとキャンディこさえとって、へとへとじゃい。
      さっさと着替えて開店せんかいっ!!」
4人「はーい。」

[SCENE2]
車で仕事先に向かうおんぷとママ。友枝町を通る。
車は信号待ち。
窓を眺めていると、さくらが買い物袋をかかえている姿が。
おんぷ「あ……」
信号が変わって、発進しようとする。さくらの姿を目で追おうとするおんぷ。
おんぷのママ「どうしたの?」
おんぷ「え…?あ、何でもない。人違い。」
さくらを追い抜いていく車。
さくら「ちょっと、買いすぎちゃったかな…」
車窓をぼうっと眺め物思いに耽るおんぷ。
おんぷ(あの娘、あんなに買い物して…家事を自分でやってるのかなあ?)
さくらの家に行ったことを思い出し、
おんぷ(そういえばあの家、お母さんらしき人、いなかったような…)

[SCENE3]
そして、土曜日。
知世、さくらの家で待ち合わせして、そのまま2人、出かける。
さくら「じゃあ、行ってきまーす。」
藤隆「いってらっしゃい。お菓子、楽しみにしてますよ。」
…
さくら「お父さんとお兄ちゃんに頼まれてるから、
    お小遣い、余計にもらってるの。」
知世「ケロちゃん、連れてこなくてよろしかったんですか?」
さくら「(溜息)…ケロちゃんったら、昨日のエリオル君からの手紙見てね、
    スピネルさんに勝ちたい一心で朝から晩までずうっと…」
さくらの回想シーン。
ケロ「オラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!!」
ケロの目が燃えている。「スッピー、待っとれよ…」
知世「まあ…」
さくら「それより、今日はおいしいお菓子、たくさん買おうね。」
知世「はい」

[SCENE4]
さくらと知世、MAHO堂の前まで。
さくら「混んでるね。今日はきっとおんぷちゃん、来てるんだ。」
知世「まあ、まるでお菓子のお家みたいですわ。」
さくら「ね、すごいでしょ?」
知世「ああ…何だかそーさく意欲が湧いてきましたわ。」
さくら「そうさくいよく…?」
知世「もちろん、行き詰まってた撮影ですわ。」
さくら「ほえ?」
知世「題して『さくらちゃんinお菓子のお家』。
   李君をお呼びして、ヘンゼルとグレーテルのシチュエーションで…」
さくら「え…小狼君……?」
知世「もちろん、春休みを利用しますわ。美空町の平和を守るカードキャプター、
   愛する人とともに、お菓子を食べる悪い怪獣と戦って…」
さくら「あ…愛する人…」顔が真っ赤。
知世「ラストシーンはもう決めてありますの。さくらちゃんと李君の、
   甘い甘いそれは甘いキスシーン…」うっとり。
さくら「キ…キス…」蒸気がポーッ。
知世「ぐずぐずしてはいられませんわ。早速このお店のオーナーさんに、
   撮影許可をいただかなくては。」完全に自分の世界へ。
さくら「あの、知世ちゃーん……」

[SCENE5]
MAHO堂。売り場ははづきとあいこが担当。
どれみ、おんぷ、ももこはお菓子作り。
店に入ろうとしている2人の様子を伺っている。
おんぷがまず最初に気づいて、
おんぷ「あの娘よ。」
どれみ「ぬいぐるみは?」
おんぷ「いないみたい…でも、友達連れてるわ。」
ももこ「どうしよう…今あいちゃんが売り場やってるけど、
    あいちゃん、顔を知られてるんでしょう?」
どれみ「あたしが行くよ。」
ももこ「でも、あの娘のboy friend、わたしとどれみちゃんのこと、
    話してないかな…」
どれみ「で、でもさ、正体がバレたと決まったわけじゃないんだから…」
…
どれみ、あいこと交替。
どれみ「あいちゃん、交替」
あいこ「どれみちゃん?時間まだあるで。」
ひそひそ声で。
どれみ「例のあの娘、来てんのよ…」
あいこ「え…?」
どれみ「店、入ろうとしてる。あいちゃんは顔知られてるから…。」
あいこ「そ、そうか…ほな、頼むで、どれみちゃん。」

[SCENE6]
店に入ったさくらと知世。
さくら「この前のモンブラン、あるかなあ。」
どれみ「来た!…じゃ、はづきちゃん、こっちお願い。」
様子をうかがっている。
どれみ(な〜んか、のんびりした娘だなあ…)
さりげなくさくら達に近づくどれみ。
どれみ「いらっしゃい。」
さくら「今日はモンブラン、ないんですか?」
どれみ「ごめんなさい、同じもの、毎日は作れなくって…。
    今日のお勧めはチーズケーキなんです。これもおいしいですよ。」
さくら「知世ちゃん、どうする?」
知世「お店のお勧め品は買っておいた方がよろしいかと。」
さくら「そうだね、じゃあまずチーズケーキを。」
知世「私も。」
どれみ「ありがとうございます。…あのぅ」
さくら「はい?」
どれみ「ついでといっては何ですが、
    これ、あたしの作ったクッキーなんですう。よろしかったら…」
さくら「試食していいんですか?…(手にとって)何か、面白い形ですね。」
どれみ「あはははは…。味はおいしいですから、どうぞ…」
さくら、知世、クッキーを食べる。
さくら「…おいしい!」
知世「おいしいですわ。」
さくら「これもください!」
どれみ「あ〜〜…、ありがとうございますぅ。」
どれみ、涙を流して喜ぶ。
さくら「……どうかしました?泣いてるけど…」
さくら、ハンカチを取り出して
さくら「どうぞ。」ニコッと。
どれみ「あ、ありがとうございます…」
   (この娘、すごくやさしい…)
さくら「あ、あの…」
どれみ「はい、他に何をさしあげましょうか?」
さくら「実はこの前うかがったときにご迷惑お掛けしちゃって、」
どれみ(……きたきた!)
さくら「そのときお世話になった、あの、大阪弁しゃべる娘に、
    ぜひお礼、言いたくて…」
どれみ(へ?)
さくら「今日、あの娘は?」
どれみ「はあ…ちょっと、お待ちください…」
奥に引っ込む。
…
どれみ「あいちゃん、あの娘、この前のこと覚えてたよ。
    あいちゃんのことも。」
あいこ「やっぱな…」
どれみ「でね、あいちゃんに、この前お世話になったから、
    ぜひお礼言いたいって。」
あいこ「え?…そ、そう……義理堅いんやな。」
マジョリカ「油断するな。」
あいこ「…分かってる。」

[SCENE7]
あいこ、どれみとともに売り場に。さくら、歩み寄る。
あいこ「ああ、この前の…こんにちわ。」
さくら「あ、あのっ、この前はご迷惑お掛けしまして、ごめんなさい。」
あいこ「…ええんですよ。気にせんといてください。
    でもびっくりしましたわ。急に顔がポーッとなるんやもん。」
知世「さくらちゃんは、大切な人へのチョコレートを
   注文なさってたんですわ。」
さくら「と、知世ちゃん…」
あいこ「ああ…そうだったんですか。道理で。
    …その子のこと、とっても好きなんですね。」ニッコリ微笑む。
さくら、顔がポッ。
あいこ「こんな可愛い娘にチョコもらえる男の子は、幸せもんや。」
さくら、バレンタイン当日の小狼の電話を思い出し、幸せな気分に。
あいこ(ええ子やん……ふんわりしてて、素直で可愛いわ。)
どれみ(可愛い娘だなあ…)
知世、どれみの方を向いて
知世「あのう…」
どれみ「はい?何か?」
知世「こちらのオーナーさん、いらっしゃいます?」
どれみ「は?」
知世「撮影の許可をいただこうと、思いまして。」
どれみ「撮影?何の…ですか?」
知世「もちろん、『さくらちゃんinお菓子のお家』の撮影ですわ。」
どれみとあいこ、唖然。
さくら「知世ちゃん…ごめんなさい、無理にというわけじゃないんです。」
どれみ「あ、あの、少々お待ちくださいっ」
どれみとあいこ、奥に引っ込む。
さくら「あ、『おんぷちゃんの作ったクッキー』だって。
    ね、これ買お。」
知世「おんぷちゃんのファンの方たちでしょうか…
   店内、男の子ばかりのような……女の子、少ないですわ。」

[SCENE8]
みんなのいる別室に戻るどれみとあいこ。
どれみ「た〜いへん!あの娘、撮影しに来たんだ。
    きっと、あたし達の正体、ビデオに録画するつもりなんだよぉ。」
ももこ「やっぱり、この前のboy friendがしゃべったのね。」
どれみ「どうしよう…」
マジョリカ「落ち着け。とりあえず、断っとくんじゃ。」
…
どれみ「すみません、オーナーが撮影は駄目ということなので…」
知世「そうですか…それは残念ですわ。」
さくら「あのう…」
どれみ「は、はい!」
   (またあ?)
さくら「あの、今日は瀬川おんぷちゃん、来てますか?」
どれみ「は、はい!」
この一言に、店内騒然。
どれみ(あ、しまったぁ…)
さくら「ぜひ一目会いたいんですけど…」
どれみ「そ、そろそろ交替の時間なので、呼んできます…」
奥に引っ込むどれみを見送りながら
さくら「…お菓子屋さんって、大変だね。」
知世「お菓子作りは楽しいんですが、時間がかかりますから。」

[SCENE9]
どれみ「どうしよう…おんぷちゃんが今いること、バラしちゃった。」
おんぷ「そんな…、もう少し時間たってからって、決めたじゃない。」
ももこ「今出て行くとパニックになるからって…」
どれみ「ごめんっ!でもあの娘、おんぷちゃんに会いに来たみたいよ。」
おんぷ「え?あたしに?……まさか、ファン…だったりして。」
マジョリカ「油断させようという魂胆かもしれん。」
おんぷ「とにかく仕方ないわ。ここは何とかする。」
マジョリカ「気をつけるんじゃぞ。」
…
おんぷ、クッキーを持ってどれみとともに店内へ。
おんぷ「は〜い!みんな、こんにちわ。」
店内騒然。
おんぷ「ようこそMAHO堂へ。
    おんぷが今作ったクッキー、追加でーす。買ってね♪」
さくら「ね、ね、おんぷちゃんだ。生のおんぷちゃんだよ、知世ちゃん。」
おんぷ「今日は大サービス。
    これからの時間、お菓子を買ってくれたお客さんに、
    おんぷ握手しちゃいま〜す。」
すぐに行列ができる。並ぶさくらと知世。
おんぷ「みんな、順番に並んでね。」
…
マジョリカ「やっぱり、おんぷがいるいないじゃ、売上が違うのう。」
ももこ「感心してる場合じゃないわ。
    あ、もうすぐおんぷちゃん、あの娘と握手する。」
…
さくらの番。
おんぷ「来てくれて、ありがとう。」
さくら「(うわーっ、かわいい…)あ、あのぅ、女の子でも、
    おんぷちゃんのファンクラブ、入っていいの?」
おんぷ「もっちろん。いつでも、お待ちしてまーす。」
   (何か、おっとりした娘ね…、優しそうな顔してて…)
ふと、友枝町で目撃した、買い物袋を抱えた姿とダブらせ、
少し表情が曇る。
おんぷ「ありがとうございました。」
さくら「また来るね。さようなら」
おんぷのクッキーを買い、握手してもらって、カンゲキのさくら。

[SCENE10]
ケーキとクッキーを買って店を後にするさくらと知世。
さくら「今日はたっくさん、買っちゃった。
    おんぷちゃんにも会えて、もうサイコー。」
知世「あのお店、あの娘達で経営しているんでしょうか?」
さくら「まさか。おんぷちゃんと同い年だとしたら、
    あたし達より1コ下だよ。」
知世「結局、オーナーさんのお顔、拝見できませんでしたわ。」
さくら「ああ、ますます好きになっちゃった、おんぷちゃん。
    早速ファンクラブ入ろう。
    あのお店も、だーいすき。また、来ようっと。」
知世「けど、せっかく持ってきたカメラ、使う機会を失ってしまいましたわ。
   ふぅ…」
さくら「さっそく帰って、みんなで食べようよ。」

[SCENE11]
MAHO堂、結局閉店の時間まで売り場にいたどれみとおんぷ。
どれみ「あーあ、口を滑らせたばっかりに、閉店まで休憩できなかったよ〜。
    ごめんね、おんぷちゃん。」
おんぷ「さあ、片付けましょ。」
マジョリカ「ご苦労。…で、どうじゃった、あの娘?」
どれみ「うーん…あたしたちと同じようには見えなかったよ。のんびりした娘。」
おんぷ「うん。おっとりしてて、優しそうな顔してて…」
どれみ「でしょ?あの娘、やさしいんだよお。泣いてたら、
    ハンカチ貸してくれてさ。」
あいこ「はづきちゃんとキャラかぶっとる思てんけど。
    ふんわりしてて、可愛いねん。」
はづき「あ、あたし…?」
おんぷ「うーん、何て言うか…おっとりっていうかふんわりっていうか…」
はづき「『のんびり』…『おっとり』…『ふんわり』……
    あたしって一体何…?」
マジョリカ「で、その友達とやらは?」
どれみ「むしろ、あっちの髪の長い娘の方が、いろいろ詳しく見てたよお。
    観察力っつーの?けっこー鋭そうだった。」
マジョリカ「注意すべきじゃな。」
どれみ「でもさ、あの娘達、あたしのクッキーおいしいおいしいって
    食べてくれてさ、いい娘だよ、あの娘達………」
マジョリカ「そういえば、妖精らしきもの、おったか?」
おんぷ「妖精じゃないわ、ぬいぐるみよ。…あの娘、持ってなかったわ。」
どれみ「ちょっと、聞いてる??」
ももこ「ね、も一度、あの娘の家、行ってみようか。」
あいこ「…そやな。住所わかっとるし。でも…」
どれみ「なーんか気が進まないなあ。」
おんぷ「うん…」

[まだ、続く]

--
S. GOTO
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