こん○○わ、PARALLAXです。それでは「BRIGADOON まりんとメラン」
の感想なぞを。なおネタバレだらけですので、まだ御覧になってい
らっしゃらない方、またはＤＶＤが出るまで封印しようと決意され
ている方は、これ以降は読まれない事をお勧めします。


「BRIGADOONまりんとメラン」　第１７話「未来色を探せ！」SideB


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２５　ＢＳ視聴者の方に御朗報の「ＷＯＷＯＷスクランブル枠
２４
２３　アニメ無料視聴枠」で放映される回ですが・・・
２２
２１　本当にこれを放映するの？(^^;)
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１９　ボリュームが嵩みましたので、前後編に分けます。此方は後編。
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１７　第１７話　「未来色を　探せ！」　　　2000.11.24　放映
１６　第１６話　「金ぴかの　約束」　　　　2000.11.17　放映
１５　第１５話　「極彩サヴマトンカラー」　2000.11.10　放映
１４　第１４話　「千紫万紅の　果てに…」　2000.10.27　放映
１３　第１３話　「天井　暗黒世界」　　　　2000.10.20　放映
１２　第１２話　「漆黒からの　巣立ち」　　2000.10.13　放映
１１　第１１話　「破れた傘　闇の雨」　　　2000.10.06　放映
１０　第１０話　「大怪獣、燦爛」　　　　　2000.09.29　放映
　９　第０９話　「ピンク・フライト」　　　2000.09.22　放映
　８　第０８話　「海が紫紺に　染まる夜」　2000.09.15　放映
　７　第０７話　「赫赫たる　決戦」　　　　2000.09.08　放映
　６　第０６話　「銀灰の　訪人」　　　　　2000.09.01　放映
　５　第０５話　「ソーダ色の　空の下」　　2000.08.25　放映
　４　第０４話　「虹を　もとめて」　　　　2000.08.11　放映
　３　第０３話　「鈍色き　雲間から」　　　2000.08.04　放映
　２　第０２話　「紺碧なる　モノマキア」　2000.07.28　放映
　１　第０１話　「出会いは　浅葱色」　　　2000.07.21　放映

◆探索

クレイス捜索中のメランが辿り付いた所は「今週の昭和名史跡」事
東京駅。そこも等価崩壊の被害にあっています。これを遠くから見
守るルル^H^H亜呂真君おひさしぶり。相変わらず「今週の昭和ジャ
ンクフード」こと鯛焼きをぱくつきながら、鯛焼きの尻尾に対する
薀蓄と「完全崩壊まで、あと１週間」事を告げます。

＃鯛焼きの尻尾についてルル^H^H亜呂真君は「餡子が無くしょっぱ
＃いパリパリしたおこげが」と言いますが、私は「餡子がみっしり
＃詰り、それが食み出して焼けてしまった甘苦いおこげ」も捨て難
＃いと思うぞ(無関係)。

＃にしても、おそらくこれが最後通告でしょう。亜呂真君の台詞は
＃常に的確でしたから、人類滅亡まで後７日しかない、訳です。
＃・・・と言う事は、ヤマトはもう冥王星軌道かな？(違)

◆彷徨

当て所無く、ぼろぼろにやつれて雪の街を彷徨うまりん。光を失っ
た瞳の奥に過ぎるのは、ぶつけられた悪意。空き腹を抱えたまりん
が辿り付いた所は、泣き付く馴染みの客にさえ１個千円の非常識な
値段のメロンパンしか売れないパン屋。が、彼らの怒鳴りあう言葉
も動悸の上がったまりんの耳には届かず、まりんの目には目の前の
メロンパンだけがあり。ごく普通の素振りで毛布の下にパンを隠す
まりん。が、パン屋は何も気づかず。光を失った目の侭、ほっと息
をついたまりん。そのまま店を出ようとします。が、それを止めた
のは怒りに震えた瞳のみどり先輩。荒々しくパンをまりんから奪う
とそれを元に戻し、弁解するまりんを引き摺り店から離すと、空き
地に叩きつけます。雪でどろどろの路を歩いてきた裸足のまりんが
顔も髪もどろどろに。弱々しく弁解するまりんを足蹴にし、泥塗れ
の地べたへ叩きつける先輩。まりんは「皆の為に頑張ったのに、私
には何も無い」と泣いて訴えますが、先輩はそれが盗みの理由には
ならない事をまりんへ叫びます。咆哮し、先輩に殴りかかるまりん。
それを甘んじて受ける先輩。が、これで漸くまりんは自分を取り戻
せました。何とかギリギリの淵から自分で立ち直ったまりんを先輩
は自分の家に誘います。その優しさに、まりんは漸く泣けたのです。

＃「人間、腹が減っている時は碌な事を考えない」は良く聞く名言
＃ですが、その通りでした。まりんの髪と肌の汚れ様からして、彼
＃女が毛布１枚のホームレスになって２日目と言った所でしょうか。

＃パン屋が店を開けていられるくらいなのですから物資の供給はあ
＃る筈ですが、それにしてもパン１個が千円とは。しかし、これが
＃阪神・淡路の時に現実にあっただけに、只管悲しいシーンでした。

＃折り良くもまりんの決定的瞬間を止められたみどり先輩。この人
＃はよくも決定的なシーンに毎度居合わせるなぁと思うものの(^^;)、
＃まぁこうしたキャラがそう配置されるのは御約束ですから。

＃そして凄まじい荒療治でまりんを復活させる先輩。盗みを働く程
＃に追い詰められ自分を見失っているまりんを手っ取り早く復活さ
＃せる為に、彼女はあえてこうした荒療治を選択したのでしょう。
＃その甲斐あって、自分の底力を引き出せたまりん。こうした暴力
＃的手段には当然賛否両論あるでしょうね。私は「５分後の世界」
＃＠村上龍の、アンダーグラウンドの兵士の言葉を思い出しました。

◆断罪

今は通る物とて無い東京ジオフロント。その地下鉄区画を捜索する
メランの前に現れた断罪執行モノマキア「スキアー」。強力な装甲
と両腕の巨大ブーメランでメランを追い詰めます。罪状を冷酷に告
げるスキアーにメランは一転逃亡を図りますが、スキアーは難なく
追い着き「御前は既に１度、Marineではない赤の他人を押し付けら
れ騙された」と告げます。が、メランは「まりんに出会えた任務を
後悔などしない！」と宣言しスキアーに抵抗。が、鉄壁のフェイス
マスクと強力なエメリウムビーム(違)、そして変幻自在の巨大ブー
メランに、ついに右腕の銃を切り飛ばされます。「断罪！」と声高
らかに迫るスキアーを前にして、メランはまりんの名を呼びます。

＃スキアー登場、声は何と小杉十郎太氏。「黒き獣の、明日を狩れ！」
＃とばかりにメランの罪状を唱えるその冷徹な声は流石のベテラン。
＃御蔭で、感情に流されやすくその為に負けたパイオンより余程強
＃そうに見えました。いや、実際強いんですが(^^;)。メランの銃も
＃真っ二つだしなぁ。どうやってこれを再生させるんだ、メランは？

＃にしても、前回からメランが事ある毎にまりんへの思いを叫んで
＃ノロケるものですから、こっちは毎度照れるばかり(^^;)。こう
＃言った時、ヒロインに自分を置き換えられず思い入れられない自
＃分の性別(当たり前じゃ(^^;))が歯痒いばかり。此処数回のメラン
＃の色男っぷりとノロケっぷりに、モニターの前で「はにゃ〜ん、
＃ごろごろ」している女性ファンは矢張り多いんではないかと？

◆呼ぶ声

しかし、メランの声はまりんに伝わりました。訳の判らない焦燥感
に突き動かされ、全裸の侭に先輩が焚くドラム缶風呂から飛び出す
まりん。が、突然に周囲がぼやけ、ドラム缶のヘリから転げ落ちま
す。駆け寄った先輩の姿が、瞳に光を失ったまりんには見えません
でした。素っ裸の自分の身を隠そうともしないまま、まりんは手探
りで先輩を探り、叫びます。「何も見えないよぅ！」

＃・・・此処まで不幸にするか、監督と脚本は。いや、シリーズ当
＃初から「苛めまくる」と宣言されていましたから、これも予定の
＃内なのでしょう。と言う訳で、失明してしまったまりん。原因は
＃多々ありましょうが、治療すら難しいこの状況では彼女が光を取
＃り戻せるかどうか、甚だ難しいと言わざるを得ないかと？

■総括

地上編再開、イコール「まりんとメラン、不幸街道一直線」でした。

ファニーワールド側に居る限り、幸せになれないまりんとメラン。
それが極端に強調された回だったかと思います。しかもBRIGADOON編
まではそれがまりんとメランまたは彼らへ密接に関わる人物に限定
されていましたが、今回からはいきなり全人類が不幸のどん底で、
その謂れ無き責務がまりんにぶつけられる程の不幸まで覆い被さっ
てきています。加えて、まりんの失明。ここまで不幸にして、果た
して復活させられるだろうか？と心配になりさえしました。

が、毎度「今回ばかりは」と思われた不幸を、毎度信じられない様
な展開で潜り抜けてきたまりんとメラン。この伝で行けば次回には
きっと素晴らしいどんでん返しがあらんかと思うものの・・・

今回は、「今回だけ」しか見ない人も多いんでしょうねぇ(^^;)。

今回は11/26日曜日早朝(と言うか土曜日深夜)に無料放送として再放
送される事が決まっている回でした。まぁ１時間枠の前半分にはこ
れまでの概略解説があるそうですが、たった３０分に縮められる程
密度の薄い作品では到底無いので、おそらく「全然判らん」になる
だろうなぁと思います。または「ストーリーは掴めたものの、これ
って本当に面白いの？」になるかと。しかも今回はそれこそ「悲惨
を絵に描いたような代物」な話ですから、肉体的スプラッター不幸
描写には慣れた人でも精神的プレッシャー不幸には流石に弱かろう
と思いますので、途中から目をそむける方もいるだろうと思います。

加えてまりんもメランも「これからどうなる！？」な肝心の処で終
わってますし。これまで１７回も感想レビューしてきた私でも、次
回の展開は「何らかのスペクタクルなどんでん返しがあろう」とは
予想できるものの、その詳細やそれから先は全然判りません。

矢張り「デコーダー契約して見てね？」と言うしかないだろうか(^^;)

◆次回予告　第１８話「私は茜に輝いて」

失明したまま、街を彷徨うまりん。行く手には轟流の川の大ピンチ。
一方激戦のメラン。此方も縦横に筋を入れたスキアー相手に大苦戦。
が、突然に発動するまりんの「御守り」。それはサブマトン・カラー
で預かってきた代物。全身を「茜に輝」かせるまりん。果たして…

＃ロロ曰く。次回のまりんは秘密のペンダントの誘導で魔法少女に
＃生まれ変わり、秘密の呪文でメランに変身して「みんな、絶対に
＃見ないと折檻よ」と脅すそうです(嘘)。なんなんだ、あの呪文？
＃新谷真弓さんのアドリブだとすると、「アシタバは八丈の名産で
＃すが」より遥かに凄ぇぞ(^^;)。にしてもこのサイコパス、生きて
＃たんか。まりん最大の敵ことゴステロ大尉だな、こりゃ(爆)。

＃なお、次回は１回お休み。こりゃ２連続放映があるかな？

「きゅうじゅきゅ、ひゃ〜く…まだまだぁ！」　では。
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