藤森@セイコーエプソンです。
カードキャプターさくら 第31話「さくらと名前のない本」の妄想です。(^^;

筆者の海外出張が決まりまして、どうやら第28話,第29話と感想記事を
投稿できないと思われます。楽しみにしている方、すみませんです。

で、その報告だけではナニなので、
改行ネタ用に考えていた第31話の長編妄想をお送りしますね。(^^;;
本編とは何の関係もありませんが、万一似ていた場合は平にご容赦を。


副題は「さくらの白雪姫物語」。

日曜日。また家の中のお掃除をしているさくらちゃん。
地下の書庫で、かすかな気配に導かれ、妙な本を発見します。

#さくらちゃんの魔力が上がったので、やっと発見できたということで。

さくら:「ケロちゃん、名前が無くて、中も真っ白の本を見つけたんだけど、
     どうもクロウカードの気配がするの。」
ケロ :「こりゃまた厄介なもん見っけたもんやなあ。
     これはブックのクロウカードや。封印するんに、最低三人は必要
     なんやけど...しゃあない、知世と、小僧も呼んだ方がええな。」

小狼が出かけていたので、三人集まったのは夜。しかし...

ケロ:「なんで小娘までおんねん!」
苺鈴:「小狼のいる所は私がいる所よ!
    私だけのけ者にして、何かしようったってそうは行かないんだから!」
小狼:「で、どうしたんだ?」
ケロ:「これや。」
小狼:「これは...ブックのクロウカード!
    ...苺鈴、お前、帰った方がいいぞ。」
苺鈴:「なによう!小狼まで!絶〜っ対、帰らないんだから!」

知世:「ブックさんって、どんなカードなんですか?」
ケロ:「ブックは、タイトルを書くとその内容になるんや。
    しかも、本の中に入って実際に体験できるんやで。」
知世:「まあ、自分で物語の主人公になれるなんて、とってもステキですわ。」
ケロ:「それが、あんましステキでもないんやけどな...」

小狼 :「ブックを封印するためには、一度本の中に入って、
     物語を最後まで演じなければならないんだ。」
ケロ :「ブックが役を割り振るんに最低3人は必要なんで、
     集まってもらったっちゅうわけや。」
さくら:「私、お姫様になりたい!」
知世 :「お姫様が出てくるお話というと、『白雪姫』とかですか?」
苺鈴 :「『白雪姫』ですってえ?!だっさ〜い。」
さくら:「苺鈴ちゃん、お姫様になってみたくないの?」
苺鈴 :「そうねえ...(妄想中)...」

苺鈴:(私が白雪姫になって、小狼が王子様になれば...ポッ)

さくら:「苺鈴ちゃん?」
苺鈴 :「じゃ、さっそくやりましょっ!」
ケロ :「待たんかい!安易にタイトルを決めるとえらいことになるんやで!」

ケロちゃんの声に耳を貸さず、ブックのタイトルに「白雪姫」と書き込む苺鈴。

小狼:「ばか、苺鈴!配役はブックが勝手に決めるんだぞ!
    できるだけ無難な話を選ばないと...」
苺鈴:「え〜っ!そんなこと、早く言ってよ〜っ!」
ケロ:「もう遅いわ〜!」

無気味に光るブック。
ひとりでに本が開き、みんなは本の中へと吸い込まれて行きました。

さくら:「ほえぇ〜っ!!」


ここはお城の中。
派手な服を着て、冠をかぶっている知世ちゃん。
その側には、メイド服を着た苺鈴がいます。

知世:「この衣装は...ひょっとして、わたくしが意地悪な女王様?」
苺鈴:「私、な〜んでメイド服なんて着てるわけえ?」
知世:「苺鈴ちゃん、女王様付きのメイドさんなんですか?」
苺鈴:「え〜ん!私が白雪姫やりたかったのにぃ〜っ!」(泣)

知世:「あら、ミラーのクロウカードさんですわ。あなたも出演者ですのね。」
苺鈴:「...仕方が無いわね。
    お話を進めないと出られないし、ちゃっちゃっとやっちゃいましょ!」

知世 :「それでは...鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番かわいいのは誰?」
ミラー:「それは、白雪姫です。」(さくらちゃんを写し出すミラー)
知世 :「ああっ、やっぱりさくらちゃんが一番ですわ!」

お姫様ルックのさくらちゃんに見とれて、その場を動かない知世ちゃん。

苺鈴:「喜んでたら話が進まないでしょ!はい、女王様、毒リンゴ。」
知世:「わたくしがさくらちゃんに毒リンゴを食べさせるんですの?
    そんなこと、絶対にできませんわ!」
苺鈴:「死にはしないわよ!いいわ、私が持って行くから。」
知世:「あ、待ってください!わたくしも行きます!」


で、7人の小人の家にやって来る苺鈴と知世ちゃん。
そこには、さくらちゃんと、小人さんの帽子をかぶったケロちゃんがいました。

苺鈴:「こら!お風呂のスポンジ!
    な〜んで私がメイドで木之本さんがお姫様なわけえ?!」

ケロちゃんの顔を引っ張る苺鈴。

ケロ:「やめんか、小娘!ブックが勝手に配役したんやからしゃあないやろ?
    わいなんか、一人で7人の小人役なんやで!
    いそがしゅうてかなわんわ。」
苺鈴:「あなたが7人の小人ってことは...小狼が王子様なの?」
ケロ:「小僧がまだ出てきとらんっちゅうことは、そうやろな。」
苺鈴:「じゃ、この毒リンゴを木之本さんに食べさせると、
    小狼が木之本さんにキスして起こすことになるんじゃ...
    そ、それは絶対にいや〜っ!」

さくら:「わ、私もやだ!(私のファーストキスは雪兎さんに...)
     ...(妄想中)...はにゃ〜ん...」(おいおい)
苺鈴 :「やだやだやだあ!小狼のファーストキスは私のなんだもん!
     こうなったら...!」

苺鈴は自分で持っている毒リンゴにかじりついて、倒れてしまうのでした。

さくら:「め、苺鈴ちゃん!」
ケロ :「なんちゅうことするんや!お話がメチャクチャやあ!」
知世 :「苺鈴ちゃん、大丈夫でしょうか?」
ケロ :「死んどるように見えるけど、意識はあるし、
     目をつぶっとっても回りの様子はわかるんや。おとぎ話やからな。」

さくら:「これからどうすればいいの?」
ケロ :「あくまでこの物語は『白雪姫』なんやから、
     白雪姫のさくらが倒れんことには話が進まへん。
     さくらもあきらめて毒リンゴを食べるんや!」
さくら:「ほえ〜っ?!だってぇ〜!」
ケロ :「往生際が悪いやっちゃな!」

さくらちゃんの口に、無理矢理毒リンゴ押し込むケロちゃん。

#「7人の小人」が白雪姫を毒殺してどうする!

さくら:「むぐ〜っ!モグモグ...ゴックン。...ドサッ。」

苺鈴に続いて、さくらちゃんも倒れてしまうのでありました。

知世:「さくらちゃん!...本当に大丈夫なんでしょうか?」
ケロ:「ま、後は王子様しだいやな。」

さくらちゃんをベッドに寝かせて、周囲を花で飾り立て、
王子様の登場を待つケロちゃんと知世ちゃん。
苺鈴は端の方へよけられて寝かされています。

苺鈴 :(やだ〜っ!小狼のキスは私の〜!)
さくら:(ほえ〜ん!小狼とキスなんてやだよう!)

#でも、さくらちゃんも実はまんざらでもなかったりして。

二人とも意識があり、目をつぶったまま周囲も見れますが、体が動きません。
そして、いよいよ白馬に乗った王子様がやって来ます。

ケロ :「おっ、来よった来よった。ようやく物語も終わりやなあ。」
知世 :「あの王子様、李君より背が高いようですが...」
さくら:(ほえ?)
苺鈴 :(どういうこと?)

白馬から降りて、さくらちゃんたちに近づいて来る王子様。
それは...

知世 :「さくらちゃんのお兄様?」
さくら:(お、お兄ちゃん!?お兄ちゃんが王子様なの?)
ケロ :「あちゃあ、隣の部屋におった兄ちゃんまで
     ブックに巻き込まれよったんか!」
苺鈴 :(とりあえず、ホッ。...って、私も木之本さんのお兄さんに
     キスされちゃうわけえ?!やだやだやだあ〜っ!)

さくらちゃんの上半身を抱え起こす桃矢王子様。

さくら:(ほえ〜っ!小狼にキスされるのもいやだけど、
     お兄ちゃんにキスされるのもいや〜っ!!)

そして、桃矢王子様のとった行動は...!

どんっ!(さくらちゃんの背中を桃矢兄ちゃんがたたいた音)

とたんに、さくらちゃんの口から毒リンゴのかけらが飛び出し、
さくらちゃんは目を覚ますのでした。

さくら:「ごほっ、ごほっ!お、お兄ちゃん?」
桃矢 :「お前だな、こんなくだらん夢を見てるのは!夢を見るのは
     勝手だが、俺まで出演させるんじゃない!とっとと起きろ!」

#桃矢兄ちゃんは、「『さくらの見ている夢に、自分が出演している夢』
#を、自分が見ている」と思っているんですね。(う〜ん、複雑だ。)

苺鈴の背中もたたいて、苺鈴の目も覚まさせる桃矢王子様。

苺鈴:「あ、あれ?それじゃ、小狼は何の役をやったのよう!」

王子様の白馬:(なんで俺がこんな役なんだ〜っ!!)

めでたしめでたし。...これで、「白雪姫」の物語はおしまい。
みんな、無事にブックから脱出、ブックはさくらちゃんに封印されるのでした。
ブックのカードは、ほとんど何もやっていない小狼の所には
行かなかったのは言うまでもありません。

#桃矢兄ちゃんの所に行ったりして。


翌日の朝。

桃矢 :「...さくら、昨日、変な夢を見なかったか?」
さくら:「ほ、ほえ?な、何も見なかったよ。」
桃矢 :「そうか?...俺、最近変な夢ばっかり見るんだが...」
さくら:「『白雪姫』はそんなに変じゃ...あ、あわわ。」
桃矢 :「やっぱりお前が見てた夢だったのか!」

桃矢兄ちゃんに頭をグリグリされるさくらちゃん。

さくら:「ほえ〜ん。」(泣)

#主に苺鈴のせいなんですけど...ま、本当のことは言えませんからね。
#桃矢兄ちゃんには霊感があるから、
#他人の夢にシンクロするのもありということで。(^^;;


...海外出張だとアニメが見れないなあ。
予約録画するにしても、ビデオデッキのプログラム数が足りない。
カードキャプターさくらは録画確定にしても、
他はどのアニメを切ってどのアニメを録画するか迷うぞ。

#後でタイトルごとのテープにダビングするのも面倒くさいな。
#画質が落ちるし...

それでは。
-- 
 ooξξ 藤森英二郎 セイコーエプソン株式会社
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