いいじまです。

せっかく放送の真っ最中にテレビの前にいたのに、放送日を勘違いしていて見逃
してしまいました。_| ̄|○

> 212
> シスコン、ロリコン、レズ、ヤオイ
> これを語らないならさくらの魅力の半分も語れない
> 
> 岡田もCCさくらでは一般論しか語れずに残念ですたよ
> 
> 213
> ショタコンもお忘れなく

う〜む。

こういう要素は確かにキモではあって、アメリカ版がズタズタに編集されてしま
ったという話の一因だろうとも思うのですが、そういう「個別の恋愛のかたち」
だけに話を矮小化するのもどうかなあ、と思うのですよ。

以前どこかで読んだ話で出典は忘れてしまったのですが、CLAMP の大川さんだっ
たか、あるいは何かの作品の監督さんだったかのコメントで、人をいとおしく思
う気持ちには年齢も性別も身分も関係ない! というのが大川さんの哲学だ、と
読んだことがあります。

とりあえず私の場合、原作は忘却の彼方、で、いまの再放送ではじめてアニメ版
を観ている、という現時点での判断ですが、「普通でない」恋愛感情が、これで
もかとばかりに出てきます。

桜→雪兎、苺鈴→小狼、桃矢→桜、そして最終結果の桜←→小狼あたりはごく普
通のお約束の形ですが、それに紛れて、知代→桜、小狼→雪兎、利佳←→寺田先
生、それからまだ出てきてませんが藤隆←→撫子、桃矢→歌帆、と、「普通でな
い」形が山のように出てきます。

これを「ロリコン」「ショタコン」「レズ」などと別々に切り分けるよりも、
「何でもあり」の具体例の例示、とひとくくりにするほうが見通しがいいように
思います。


それから、この作品には、今まで再放送された範囲では「ごく普通の核家族」が
一つも登場していません。木之本家は父子家庭ですし、大道寺家は父親の影が薄
い。(ひょっとして亡くなっているんでしたっけ?)雪兎も両親がいないし、小
狼も片親。さらに、「さくらとケロの大げんか」でケロが転がり込んだ家も母ひ
とり子ひとり。……いくら作品のためとはいえ、何の理由もなしにそこまでする
必要性はないですよね?



あとは……藤隆が自分の子供に対して敬語を使っているということ。「ごはんで
きましたよ」「桃矢くん」はわかるとしても、「桜さん」という呼び方はちょっ
と普通ではないです。



そこまで「普通でない」ものを、RPG風少女アニメというオブラートにくるん
で堂々と世に出してしまった大川さんはとんでもない人だな、というのが、いま
アニメ版を観ていての感想です。



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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp

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