Re: CC Sakura movie II
日文です。昨日ようやく見てきました。さくら映画2。
ああ、これで苺鈴ちゃん見納めなのね……今後の人生は43話と60話の
LDを繰り返し見て過ごそう←どあほう
#しかしさくらちゃん萌え萌えの人は小狼への嫉妬で桃矢な三角目で映画を
#見る羽目になったというし苺鈴ちゃん派の私は素直に映画見れてよかった:-)
Sakurai Renca wrote:
> 金曜ですと、夏休みに入ってしまいますね。それにプレゼントの
> 内容が下記のように変わりますので、その辺をご考慮の末お出か
>
> 7月15日(土)〜 さくらちゃんハット、ケロちゃんハット
> 7月22日(土)〜 特製B3ポスター アニメスタッフの描き下ろし
これ目当てで一週間待ちました^^;;
いつもだと映画見る前でも関連記事は平気で見てたんですが、今回
ばかりは敢えて情報シャットアウト。
川崎チネチッタで映画館に行く途中、グッズ売り場の前を通りかかったら
ものすごい黒山の人だかり。「これは今のうち買わなくてはいけないか!?」
とは思ったものの、映画館で座れなくなるのも嫌なので涙を飲んで後回しに。
どうやら同じチネチッタ内でポケモンかなんかが同時に休憩に入って
そっちの客で溢れていたものと思われます(爆)
#下敷き2種とクリアファイルとシールとポスター買いました。
スタンプの存在は新聞広告で確認済みだったので、他の記念スタンプを
押すノートと計算用紙(白紙のレポート用紙ね)も持参していたのですが、
プログラムに押す際に失敗したので予備があったのは正解でした^^;;
内容に触れるので一応ちょっと改行……
これくらいかな?
「劇場版ケロちゃんにおまかせ!」
いやあ、一つのシチュエーションを丹念に描いたノンストップアクション
(??)コミカルムービー。周囲の子供と一緒に笑いまくりました。
しかし地上波はまだケロとスッピーが出会う話放送してないんですよね。
観客のうちBSやソフトで見て来た人の割合どれくらいでしょうね。
#もっともこれはさくら2本編にも言えますが。
最初の「ここからはわいが主役や!」とのケルベロス氏の発言といい、
エリオルが来日している(恐らくさくら2本編の事件のため、急いで
来日したのでしょうか。もう少し早ければさくらとエリオル+月、ルビー・
ムーン、ケロ、スッピーの最強チームが見られたのかもなあ。残念)こと
などからして、本来さくら2本編の後に流されるように作られていたよう
ですね。山崎くんの怪我は大したことなかったのかな:-)
しかしタコヤキ型スーパーボール、グッズにして欲しいぞ(爆)
そして忘れてならないのが冒頭シーン!ああ、あのおだんご頭は
苺鈴ちゃん!久々の苺鈴ちゃん!僕らは君を待っていた!(爆)
つーわけで、いよいよ本編。
「劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード」
いきなりの大規模なアクション。敵はドラゴンにゴーレム!?
今回の敵はこんなスゴイのかい!?……と思ってたらスゴイのは
知世ちゃんの壊れ方かい^^;; しかし断りきれなかったさくらちゃん、
一緒になって悪巧み、のケロちゃんはいいとして、月さんまでこんな
茶番に参加するとは(言い訳するよーなセリフはありましたっけ?)。
後の「すごくとは言ってないぞ」といい、月さんってけっこうお茶目。
しっかり、本編で描かれなかった「泡」を封印する場面が
ちょこっと流れるというファンサービスもあるし。
前半はクロウカード編的なギャグ満載の楽しい展開で、あの雰囲気が
好きだった私は大満足。いいぞケロちゃん、「おまかせ」だけでなく
この映画もあんたが主役や!
そしてエリオルくんのうちの跡地(椅子はそのまま捨てちゃった
みたいですね。クロウが遺した本とかはちゃんとイギリスに持って
いったのかなあ、エリオルくん)の遊園地でさくらと小狼の偶然の
(を装った苺鈴ちゃんと知世ちゃんの策略による)再会!以前に
「映画の苺鈴ちゃんは小狼とさくらをくっつける世話焼きババアモード
になるのでは」とおっしゃった方がいらっしゃいましたが、まさに
そうでしたね。で、さくらに「私の大切なイトコなんだか」って言う
あたり、なんか姉みたいな立場で丸く収まっているようですね。
よかったよかった。でもクライマックスにはやっぱり活躍できない
んですねえ。しくしく。
などと思ってるうちに(いやクライマックスはまだだけど)、
徐々に水面下で進行する謎の事件。さくらと小狼の恋愛話は
ただでさえあの二人だから進まない上にケロの何も考えてない邪魔、
桃矢の知ってて邪魔というパターンを経て事件の表面化でそれどころ
でなくなってという筋へ。このへんの本筋のスライド具合は
自然でいい感じ。そして明かされる53枚目のクロウカードの秘密。
エリオルくんの家にはちゃっかり観月先生いるし^^;; あれ、そういえば
奈久留ちゃん一言も話してないですよね。エンディングにもたしか
クレジットなかったし(講談社に同じ名前の人はいたけど)。
しかしクロウ、また「一番好きな人への気持ちを忘れてしまう機能」かい。
きっとクロウは女にモテモテで、振った女は数知れずで、相手にストーキング
されないようにその気持ちを消してしまう魔法ばっか研究してたんだろうな(爆)
#劇場1のアレは消し残しか、あるいは消したつもりが切り離しただけで
#その気持ちだけが浮遊してたか^^;;
そして祭り当日、学校上空に現れた無のカードに対抗する際に使った
「眠」で怪我をしてしまう山崎くん。ああっ、まさかこれで小狼が王子さま
役か!?と思ったら本当にそうかい!前回のお姫様役で超ダイコンっぷり
を発揮してくれた小狼くんですが、今回はぶっつけ本番の割にバッチリ
決めてくれました。かっこいいぞ。ところでこの芝居は小狼・さくらの
状況に重なるものでしたが、「魔法の石なんてなくなってしまえばいい
のに」とかいうセリフにまさか最後にさくらちゃんがカードを消滅させる
か全て封印して使わなくなるのでは、と思ったのですがさすがにそこまでは
シンクロしてなかったようで^^;;
そうそう、この芝居のシーンとか、お子様は飽きて騒ぐんじゃないかな、
と思ったんですが、そこそこ満員だったのに周囲はずーっとシーンと
していました。怪獣映画とかだと会議シーンとか怪獣の出ない場面になる
度に子供が騒ぐもんですが、観客平均年齢が違う(かも)とはいえ、
それだけ画面に集中させるんだからやはりCCさくらって出来がいいんですよね。
そして「無」による大破壊。人々が消滅し、えぐられる空間。前半の
ドタバタコメディ色が嘘のようなシリアスな展開。おなじみのコスチューム
着替えすら、ちゃんと知世なりの願いが語られ、いつものズッコケすらなし。
その知世すら消えてしまう。考えてみれば今迄のさくらの戦いって常に
誰かに「見守られて」きたわけですわな。影からは観月先生やエリオルが
見守り、実状を知らなくてもお父さんやお兄ちゃんが見守り、そして
知世がカメラ越しに見守り続けて。それらが失われた状況というのは
さくらが庇護者から離れ、愛する人(小狼ね)と共に切り開かねばならない
人生を暗喩してるのでしょうか?
しかし苺鈴ちゃん、ついでに消されてないか?芝居の段階で残っても
特に役立ってないし。
さらに月を、ケロを失い、小狼すら失って(かに見えた)すでに一人で
戦わなければならないさくら。この構図は「友達を失い一人ぼっちだったので
取り返した」という「無」のカードと対応するもの?だからこそ、敵で
あったはずの「無」にさくらは手を差し伸べることができたのでしょう。
そして、小狼からさくらへの気持ちが失われるはずが、奇跡が……。
さくらの創った名のないカード(というかさくらの小狼への気持ち)が
あったのは勿論ですが、月が言っていた「クロウは世に災いを起こすだけの
ものは作らないはず」という言葉からして、あるいはクロウは「無」を
「希望」になりうる可能性を持つカードとして創造していたのか?
#「無」→「希望」ってのは多分、パンドラの箱の「全てが飛び去った後に
#残っていたのは希望だけ」という話からの連想でしょうね。
そして大団円。知世ちゃんはきっと「ああ、またさくらちゃんの活躍の
場面を撮り逃してしまいましたわ」に戻って、しかもさくらちゃんから
塔の中の話を聞いたら「告白の場面という重要な場面を撮影することが
できないとは一生の不覚ですわ」と嘆き、「記念に残らないのはいけません
わ。是非とももう一度ここで再現してください」とか要求したに
違いない(爆)
これでCCさくらは終わりかと思うと一抹の寂しさはありますが、
完結を飾るに足る素晴らしい作品でした。
おまけ。
「無」が最後に気持ちを奪う相手が、もし別の人だったら?
#「一番魔力の強い人」という設定は敢えて無視しています。
1 知世ちゃんパターン
さくらが「無」をさくらカードに変えると、球体に包まれたのは、
ずっとデジタルビデオカメラ片手に戦闘を追い続けていた知世だった。
さくら「知世ちゃん!」
知世「大丈夫ですわ、今、私が一番大切な人、つまりさくらちゃんを
想う気持ちは『さくらちゃん小狼くんとのペアルックで大活躍して
勝った上に小狼くんに気持ちを伝えるその決定的瞬間をデジタル
ビデオカメラで撮影したい』という気持ちですが、それを喩え
失っても、『さくらちゃんを撮影したい気持ち』『さくらちゃんが
小狼くんを想う気持ちを見守りたい気もち』『どうせ撮影するなら
デジタルがきれいですわな気持ち』など、私の心にはいくらでも
湧いてきますから問題ありませんわ」
こうして知世は前と変わらなかった。
2 苺鈴ちゃんパターン
球体に包まれた苺鈴。だが、カードがさくらカードに変わり、街も
全てが元どおりになってからの苺鈴は、別に今迄と変わらないようで
あった。ついにさくらと小狼が両想いになったと聞いてもそれを素直に
祝福してくれるのだった。
知世「苺鈴ちゃんは李くんの気持ちを知って身を引いたものの、本当は
心の奥底では李くんのことを想い続けていらっしゃったのですね。
しかしそれを口に出してはいけないと心に決め、李くんのイトコとして
生きていくことを決意なさったのですわ。想う人の幸せを願い自分の
気持ちを封じることは本当に辛いことですわ。その心を失ってしまった
ことで本当に普通のイトコとして李くんとの関係を築くことが可能に
なった苺鈴ちゃんは実は幸福なのかもしれませんわ。うらやましいですわ」
と、知世は自分のさくらへの気持ちに想いを馳せ、小さなため息をついた。
3 エリオルくんパターン
クライマックス、遅れに遅れたエリオルがようやく塔にかけつけたのは、
丁度さくらが「無」をクロウカードに戻した瞬間であった。そして、
「無」のカードは疲弊したさくらや小狼ではなく魔力満タンなエリオルを
球体に包み込んだ。
そして、エリオルは一番好きなイタズラ心を失い、根っから真面目な
善人になったという。
ケロ「これがクロウが生きとった頃に起きてればわいらももう少しぃは
楽できたのになあ」
月「……まったくだ」
4 ケロちゃんパターン
「無」が選んだのは、魔力によって生み出されたケルベロスであった。
数日後、エリオルがようやく来日、さくらの家にて、ケロとスッピー
はさくらの部屋へ。さくらがタコヤキを持ってきたが、ケロは見向きも
しなかった。
スッピー「これはなんですか?」
ケロ「タコヤキという食べ物よ。スピネルさんは甘いものは駄目だと
聞いたから。本当はケロちゃんの好物なんだけど……」
スッピー「ケルベロスは一番大切なもの、おいしい食べ物への食欲を
失ってしまったそうですね」
そして「劇場版ケロちゃんにおまかせ!」は、食べ物が来ても
手を出さないケロ、見慣れないタコヤキに警戒してやはり手を出さない
スッピー、その間でさめていくタコヤキを延々と映すという、世にも
希なる侘び寂び系映画となったという^^;;
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◆野火子「これからもずっと背負ってくれますか?」◆
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◆ 日文 酔夢 yutaka-o@fsinet.or.jp◆
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