ホテル到着が夜半過ぎという有り様でしたから、睡眠時間があまり確保できないのですよ……。事前にコンビニでおにぎり買っておいたので、空調の利いたホテルで朝食を摂ってから出発できるのが幸いなんですけど(これは6年前の教訓を今年になって発揮した例)。しかし、そもそも食欲がありません。肉体疲労が内臓にも蓄積してしまっているのですね。
要するに体力が最小限しか回復できなかったのです。本気で、福島まで輪行して寝るだけにしようかと考えてしまいました。野宿なんかしたら命が無かったかも。ともあれ、少しでも走ろうという気があるうちは、進むことにします。今後の体調次第では、リタイアも辞さないつもりで。
時刻 | 場所 | 標高 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 | 最高速度 | 総走行距離 | 獲得標高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07:55 | ホテルアライ → 7-11 氷・水・塩 08:15 | 258m | 0.00.00 | 0.00km | 0.0km/h | 0.0km/h | 5,171.6km | 0m |
09:51 | 7-11白河インター店 WC → 10:20 | 396m | 1.28.34 | 22.44km | 15.2km/h | 41.6km/h | 5,194.1km | 266m |
11:05 | セーブオン泉崎夏針店 WC 氷・塩 → 11:28 | 295m | 2.08.34 | 36.54km | 17.0km/h | 〃 | 5,208.2km | 290m |
12:22 | ローソン須賀川陣場町店 WC 昼(吐気) → 13:05 | 238m | 3.00.18 | 54.18km | 18.0km/h | 〃 | 5,225.8km | 334m |
14:18 | デイリーヤマザキ本宮五百川店 WC 氷・水・塩 → 14:45 | 224m | 4.06.10 | 76.38km | 18.6km/h | 〃 | 5,248.0km | 448m |
15:40 | ミニストップ福島二本松店 (右側) → 16:05 | 213m | 4.52.29 | 90.81km | 〃 | 42.9km/h (?) | 5,262.4km | 532m |
16:29 | 道の駅安達 (下り線) CB口ゆるみ修正 WC → 16:50 | 198m | 5.15.08 | 98.40km | 18.7km/h | 〃 | 5,270.0km | 568m |
17:43 | ホテルクラウンヒルズ福島 | 79m | 5.59.50 | 113.80km | 18.9km/h | 47.2km/h 伏拝下 | 5,285.4km | 628m |
(移動) | 6.00.33 | 113.85km | 5,285.5km |
幸いにして2日目も最後まで走り切ることができました。そして今日も、夕立など降雨は一切無し。助かります……が、灼熱です(@@;;; 走る気力は保てたとはいえ、体力はガンガン消耗していき、食はどんどん細っていくのです。何か食べないと持たない、と思って、素麺なら食べられるかと思ったのですが、吐気に耐えながら食べる羽目になりました。結局、栄養ドリンク・ゼリー・氷菓の類ばかり食べることになってしまうのです。
そして、二本松バイパスでようやくミニストップに遭遇。ミニストップはイートインコーナーを擁するコンビニの魁ですからね! 他のコンビニとは異なり、全店舗にイートインコーナーがあるのです。オリジナルパフェをぱくつきつつ、じっくり休ませて戴きました。
今日は、起点の黒磯と終点の福島を含めて、一切鉄道駅に寄りませんでした。実に水野らしくない旅です。道もひたすらバイパスバイパス。伏拝から旧4号に入った以外、旧道を一切通っていないんじゃないかな。時間重視でした。旧道で市街地に入るか、バイパスでロードサイドショップを狙うか、という、休憩地点確保の選択でもあるのですが、福島県のR4は多分バイパス側もロードサイドショップができるくらいには発展しているだろう、と期待しましてね。郡山バイパスだけは不安でしたけど……そして不安的中、沿線にコンビニありませんでした。立体交差の多い、R6土浦バイパスのような道。ただ、土浦バイパスほどエナジードレイン喰らう道ではなかったので、なんとかなりましたけど。
さて、今日も福島駅近くのホテルを、朝のうちに予約してありました。というか、空室のあるホテルって1軒しかなかったんですけど。あっちもこっちもシングルもツインもダブルも何もかも満室……って、今日わらじ祭りの当日じゃん!! しまった、ここでハマったか……と焦ったところで、1軒確保できたのでした。もし駄目だったら、伊達まで走っていつもの健康ランドにするところでしたが、多分あっちも混雑していただろうなあ。
ということで福島駅、ではなく1本離れたところへ……まさに祭りのまっただ中。自転車入れませんよ。目の前にホテルが見えてるのに~。結構大きく迂回して、ホテルの前まできて、脇に自転車を置いてフロントへ行って……やはりそこは自転車置くとまずいそうなので、案内された場所へ速攻で移動しました……ちょっと待って、ここ朝になると絶対直射日光喰らう(汗)。せめて奥の方へ入れよう、とすると、荷物が邪魔……うー、仕方がない、サイドバッグを両方とも外そう。左だけ外せば宿泊用具は揃うようにしていたんだけど、仕方がありませんな。
なお、祭りは一切参加しませんでした。ATM使いに福島駅へ行こうとして雑踏に巻き込まれたくらい。
まだ朝御飯をがっつり食べる体力はありません。コンビニのおにぎりをゆっくり食べて……それでもまた吐きそうになったり。いや、ちょっと、キムチ炒飯は重すぎた。
今日はいよいよ今回の旅行の目的「奥羽本線全駅訪問(南半分)」に取り掛かります。秋田県内と青森県内は全駅訪問を達成しているので、まだら訪問になっている福島県内と山形県内の駅をすべて訪れようという計画です。その途中には、秘境駅として名高い赤岩駅をはじめ、板谷峠超えの旧スイッチバック4駅が待ち構えています。ですのであまり距離は稼げないだろうな、と思って、次のホテルは山形市に予約しました。本当は天童市まで行きたかったんですけどね。……そもそも山形市に辿り着くのだって、不安があるんですけど。米沢で終わったらどうしよ。
時刻 | 場所 | 標高 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 | 最高速度 | 総走行距離 | 獲得標高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
08:05 | ホテルクラウンヒルズ福島 | 79m | 0.00.00 | 0.00km | 0.0km/h | 0.0km/h | 5,285.5km | 0m |
09:00 | ミニストップ福島庭坂店 WC 氷・水・塩 → 09:37 | 151m | 0.39.30 | 10.88km | 16.5km/h | 30.6km/h ? | 5,296.4km | 94m |
11:03 | 赤岩駅 氷の残り → 11:12 | 333m | 1.50.38 | 22.79km | 12.3km/h | 43.6km/h ? | 5,308.3km | 384m |
11:35 | 赤岩上 塩 → 11:55 | 418m | 2.06.50 | 24.02km | 11.3km/h | 〃 | 5,309.5km | 468m |
12:35 | 7-11福島大笹生店 WC 氷 → 13:00 | 140m | 2.40.51 | 35.46km | 13.2km/h | 53.1km/h 安養寺 | 5,320.9km | 504m |
14:00 | 中野第2T先 小国開発現場事務所 自販機(130) → 14:25 | 329m | 3.30.00 | 44.45km | 12.7km/h | 〃 | 5,329.9km | 725m |
15:01 | 東栗子T | 519m | 4.01.38 | 49.07km | 12.1km/h | 〃 | 5,334.6km | 915m |
15:13 | 板谷大橋 | 529m | 4.11.21 | 51.70km | 12.3km/h | 〃 | 5,337.2km | 950m |
15:29 | 西栗子T | 600m | 4.23.45 | 53.53km | 12.1km/h | 〃 | 5,339.0km | 1,020m |
15:40 | 西栗子T 出口 | 571m | 4.32.54 | 56.41km | 12.4km/h | 〃 | 5,341.9km | 1,038m |
16:05 | ファミま! 米沢万世町桑山店 WC tel → 16:50 | 268m | 4.54.01 | 67.46km | 13.7km/h | 〃 | 5,353.0km | 〃 |
18:02 | ファミま! スズキ高畠店 サングラス外す → 18:20 | 220m | 5.53.54 | 87.44km | 14.8km/h | 〃 | 5,372.9km | 1,064m |
中川旧道入ってすぐ パンク tel 日焼け止め落とす → 19:55 | 279m | 6.34.16 | 99.70km | 15.1km/h | 〃 | 5,385.2km | 1,166m | |
19:58 | サンクス南陽川樋店 WC → 20:10 | |||||||
21:35 | 山形グランドホテル | 153m | 7.48.34 | 125.90km | 16.1km/h | 〃 | 5,411.4km | 1,246m |
赤岩駅の秘境っぷりは、単に人里離れているというだけでなく、「最寄りの(限界)集落と駅との高低差が激しい」ことに加え、「福島市街地側からの林道1本しか通じていない」という2点に象徴されます。前者は、高台にある大平集落から、松川の谷間にある赤岩駅まで100m近い高低差を登り降りしなければならないという苦難。後者は、赤岩駅から次の板谷駅へまっすぐ行くことができないという困難を齎します。それでも、地形図を見る限り、菱川沿いにR13へ出るショートカット路があるようで、高低差も小さいし、この道が使えればかなり楽になるなー、と思っていました。通れるのかどうか非常に不安でしたが、事前に調べたところ、徒歩ながら通った報告がありましたので、期待していたんです。
で、実際に訪れた赤岩駅は。……噂に違わぬ秘境っぷりで。とにかく、大笹生から松川を遡る林道(全線舗装)を延々登って行くんですけど、他の交通一切通りませんね……はさておき、勾配キツいことキツいこと。そして、羽虫がまとわりついて来る! うざい来んな寄るな触るな!
大平集落が近付いたころ、右手に分岐する砂利道が……2本。片方はこの後で通りたい菱川林道支線2ですけど、もう一方は何でしょうね。地形図に載ってないですよ?
大平集落を抜けて、舗装が尽きるところが、赤岩駅……の入口です。まだですよ、ここから100m、崖を下らなければならないのです。……勾配、キツい! 登山道並じゃありませんか!? 自動車も通る道の筈ですが……。小仏峠の駒木野側みたいな感じです。ブレーキがきーかーなーいー!! これ、自転車に乗って降りるのは、マウンテンバイクじゃないと無理です。降りて押す、というかずり落ちないよう引っ張る!
やっと辿り着いた赤岩駅。駅が見えるようになってからもまた長いんですけどね……降り着いたところは旧スイッチバックの引き上げ線ですから。旧ホーム跡もありましたし、もともとはこっちが発着線だったんでしょうね。地平に辿り着く前ですが、新塗装つばさの通過を目撃しました。撮影はできませんでしたが。
で……駅まで100m降りて来たということは、駅から100m登らなければならない訳で。荷物満載のホ○○○を押して! じ、地獄です。地獄から蜘蛛の糸を伝っていこうというようなものです。大平集落まで戻ったところで、全力でバテました……。しかも補給はできないんだよね!
さて、大笹生まで戻るのではなく、菱川林道を通ってショートカットしたい……んですけど。いざそちらへ自転車を進めてみたら……未舗装なのは良いんです。でも、作業小屋みたいなのがひとつ見える旅に路面の草が深くなっていき、そして入口から150mほど進み、地形図上でも点線道になる付近で……路面が完全に草に覆われてしまいました。あう、これは私の手には負えませぬー。空荷だったら、春先だったら、何とかなったかもしれませんが……。これは、大笹生まで戻るしかないですね。しおしお……
さて、赤岩駅へ向かって戻るだけで、3時間もかかってしまったのですよ。昼を過ぎて、未だに福島県内、峠の登りより手前に居る状態です。これ、やっぱり宿泊地が山形市っていうのは無謀だったんじゃ(汗)。万世大路からR13を通って、東栗子Tを抜けたところで脇道に入って、板谷峠4駅(赤岩を除く3駅)へ向かうことになるのですが、これそんなことしている時間無いんじゃ……。ということで、全駅訪問は早々に諦めました。西栗子Tを通って米沢へ下ります。
米沢からは、陽がある限り駅巡りをしようとしまして(どうせ山形市へは日没後に到着するから)、順繰りに辿っていきました。高畠駅が、駅前で集落が密集してみえる西口ではなく、東口に正規の駅舎があったことに面喰らいましたけど……「高畠」の集落自体は東側にあるんですね、後で知りました。
赤湯を過ぎたあたりで段々暗くなってきて、駅巡りは上山で終わりかなー、上山から山形までは6年前に訪問済みだから丁度良いなー、と考えていたら……中川駅へ向かう旧道に入った直後、2度目のパンクをやらかしてしまいました。加圧だけで済むかと思いましたが駄目だったので、その場を使ってまたチューブ交換。一昨日のパンクは釘を踏んだためだと判明しましたけど、今回は原因が解らなかったので、再発しないか不安です……。いずれにせよ、この作業中に完全に日没してしまいましたので、駅巡りは中断。旧道を諦めて上山バイパスに入り、そのまま山形バイパスまで直通して、突っ走ります。
上山バイパス・山形バイパスは、高規格で走りやすいのですが、街灯のない車両自身の前照灯が頼りの道です。私の場合、実質は対向車のヘッドライト頼みだった感じです。それで路面は辛うじて見えるのですが、問題は標識がとても見辛いこと。最終的には山形市街地へ入らなければいけませんから、どこかで分岐しないといけないのです。飯田、桜田、という分岐周辺の地名を憶えておいたのが幸い、無事に側道から分岐することができました。
山形市街地では、国道112号を通ります。……む! 市中心部で、非常に理想的な自転車通行帯が整備されている! 両側一方通行、交差点の停止位置は車道と一致、バス停では歩道と入れ替わる! 東京都や宮城県に見習えと言いたくなる出来ですね! これはとても好印象です。
山形駅近くのホテルに宿泊します。自転車は駐車場の端に停めました。一応フロントでいたところ、そこでも良いけど表から見えると悪戯される可能性があるだろうから、駐車場からぐるっと一周したところにある駐輪場を使っても良いと示唆されました。その場所は確認していましたけど、ホテルの敷地かどうかはっきりしなかったので、避けてたんです。ま、もう動かすの面倒ですし、そのままで!
ちょっとは食事できるようになってきました。まだ途中リタイアの可能性は残っているけど……今日は絶対に行きたい場所があるし、明日は最終日なのでここまできたら最後まで走りたいし、実際のところ余程のトラブルがなければもうリタイアはしないでしょうね。
6年前の4日目は、天童から走り始めて雄勝(小野)まで走りました。今回は起点が山形なので、小野まで行くのはちょっと厳しいです。終盤はコースを変えて、遠回りになる道を通る予定ですし。なので、距離は短いですが新庄までということにしました。明日の距離が少々長くなりますが、恐らく160km程度なので、また日没することを覚悟すれば秋田への到達は可能だと思います。雄勝峠は山形側からだと楽勝だと判ってますし。それに秋田市付近は、深夜だろうと平気で走れる勝手知った道ですからね。
時刻 | 場所 | 標高 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 | 最高速度 | 総走行距離 | 獲得標高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09:00 | 山形グランドホテル | 153m | 0.00.00 | 0.00km | 0.0km/h | 0.0km/h | 5,411.4km | 0m |
09:52 | ローソン山形漆山店 → 10:25 | 128m | 0.40.56 | 12.33km | 18.1km/h | 34.8km/h ? | 5,423.7km | 32m |
11:32 | 7-11東根神町中央2丁目店 WC 氷・塩 → 12:10 | 146m | 1.35.20 | 27.98km | 17.6km/h | 〃 | 5,439.4km | 86m |
12:30 | 六田与次郎稲荷 500 蟹沢100 → 12:45 | 143m | 1.48.39 | 31.59km | 17.4km/h | 〃 | 5,443.0km | 90m |
13:40 | 道の駅村山 WC 350+120 → 14:20 | 114m | 2.29.25 | 43.52km | 〃 | 37.3km/h ? | 5,454.9km | 122m |
15:17 | YSP中山形大石田店 菅食料品店 240 → 15:40 | 110m | 3.17.54 | 58.09km | 17.6km/h | 〃 | 5,469.5km | 192m |
16:13 | 道の駅尾花沢 扇子壊れる WC大(下) 290+130 → 16:55 | 〃 | 3.46.46 | 66.78km | 〃 | 〃 | 5,478.2km | 232m |
17:45 | 7-11新庄鳥越店 WC 日焼止落とす → 18:10 | 125m | 4.27.06 | 78.33km | 〃 | 〃 | 5,489.7km | 334m |
18:55 | ルートイン新庄駅前 7000 1620 160 130 110 | 〃 | 5.01.44 | 87.18km | 17.3km/h | 〃 | 5,498.6km | 384m |
北山形から天童までの駅は、6年前に来たとき、日没+宿泊地緊急探索のため飛ばしてしまっていました。ですので今回、全駅訪問します。特に天童南駅……今年3月に開業したばかりの新駅なのです。どこなのかな、と事前に調べたところ、羽州街道踏切が廃止された跨線橋の側でした。東側が住宅地なのでそっちに駅舎があるかと思いましたが、跨線橋の上まで来て遠望してみると、どう見ても駅の佇まいは東側。そうでした、新規開発されたショッピングモールを当て込んだ駅なのでした。
さくらんぼ東根駅のすぐ先で街道から逸れると、そこに与次郎稲荷神社があります。久保田藩初代藩主・佐竹義宣に飛脚として仕えた狐を祀る神社で、秋田市の千秋公園にある宮には帰省の度に参拝しています。東根にある同名の神社もまた、与次郎狐に纏わる伝説があります。東根の六田宿こそ、与次郎が殺された地なのです。
秋田の与次郎稲荷神社は、独立した社殿を持ってはいますが、八幡秋田神社の境内社という扱いです。対して東根六田の与次郎稲荷神社は、完全に単独で運営されている神社です。もともとこの地にあった八幡宮に、祟りを恐れた村人達(及び幕府代官)によって与次郎が祀られたと語られており、正面の石鳥居は江戸時代どころか室町時代の建築と推定されています。今も地元および秋田からの信仰が篤く……社伝で語る与次郎狐の伝説、秋田の伝説より尾鰭が付いてる(^^;;;
さて、東根市内には六田の他にもう1ヶ所、蟹沢にも与次郎稲荷神社があると、一部の地図に記されています。こちらについて言及している資料はほとんど無く、単に「稲荷神社」としか書いていない地図も多く、果たして本当に与次郎稲荷なのか、確かめるためにも足を運んでみました。六田社は街道から100mくらいだったのに対し、こちらは1km以上離れています。
で、実際に見た「稲荷神社」は。……集落に近い田圃の中にぽつんと立つ小さな社でした。扁額には「稲荷神社」とだけ書いてあり、解説するようなものもなく、素性はさっぱり判りません。これ本当に与次郎稲荷神社なんでしょうか? 今後どう調べれば良いのかなあ。
6年前には早朝だったので無視した道の駅むらやまで休憩します。……さくらんぼだのラ・フランスだの西瓜だの、やたらと御当地缶ジュースやサイダーが充実していました。全種類飲もうとしたら大変なことになります(^^;;; しかしこういうのこそ、買おうって気にさせますよね。
奥羽本線に沿って走るため、尾花沢市中心部へは向かわず、大石田町を通ります。最上川岸の小峠が結構キツかったですね。すぐ越えられはしましたけど。大石田駅前の商店でちょっと休憩……地元のおばちゃんとちょっと話コしたりして。いやー暑ぎすな。
再びR13に入って道の駅尾花沢。ここは6年前にも立ち寄っています。確か西瓜食べた筈……今回、切り売りが無かったので、缶ジュースで済ませてしまいました。
尾花沢市と舟形町の境は猿羽根峠。6年前は明治新道を通って峠からの景色を眺めました(この時の写真は今もって過去最高の出来)。今回は猿羽根隧道を通ります。……結構、上り坂なんですね。充分に峠道でした。尾花沢新庄道路(自動車専用)の舟形トンネルは平坦だと聞いています。
舟形から新庄に入り、6年前に見過ごしてしまった鳥越一里塚を確保。本日の終着地たる新庄に到達しましたので……ホテルを探します。今回はとうとう予約せずに来たのでした。特に祭りもないから大丈夫だろうと思いまして。バイパス側のビジネスホテルを確保して、安楽に休ませていただきます。
昨晩も今朝も、ホテルの食堂で、がっつり食べることができました。無理してる感が多少なくもないのですけど、体調はほぼ回復した感じです。最終日になってようやく、体調不良が原因でのリタイアはしないと確信を持てるようになりました。後は旅の目的を果たすのみです。
本日の計画は、山形県北部で残る未訪問駅をすべて訪れることと、秋田県内で羽後交通雄勝線の廃駅を全訪問し矢島へ抜けること。このうち後者は、新庄出発でまっすぐ秋田へ向かっても150kmコースだという時点でもう無理です。諦めます。でも前者、奥羽本線全駅訪問の一環は、やり通したいと思います。ということで上台峠・森合峠・主寝坂峠は通らず、鮭川・真室川に沿って迂回するコースで及位まで行きます。
時刻 | 場所 | 標高 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 | 最高速度 | 総走行距離 | 獲得標高 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
08:30 | ルートイン新庄駅前 氷・水・塩 | 125m | 0.00.00 | 0.00km | 0.0km/h | 0.0km/h | 5,498.6km | 0m |
09:33 | 7-11真室川新橋店 WC 氷・水・塩 → 09:57 | 93m | 0.51.09 | 18.03km | 21.2km/h | 35.3km/h ? | 5,516.6km | 70m |
12:35 | 道の駅おがち WC 氷・塩 → 13:40 | 163m | 2.58.03 | 56.63km | 19.1km/h | 47.4km/h 雄勝峠 | 5,555.2km | 401m |
14:45 | 道の駅十文字 WC 氷残り → 15:12 | 114m | 3.55.50 | 76.92km | 19.5km/h | 〃 | 5,575.5km | 443m |
15:52 | サンクス横手上真山店 → 16:08 | 88m | 4.30.20 | 88.85km | 19.7km/h | 〃 | 5,587.4km | 471m |
16:34 | 道の駅せんなん WC → 17:02 | 99m | 4.52.22 | 96.28km | 〃 | 〃 | 5,594.9km | 501m |
18:18 | サンクス秋田かみおか店 WC サングラス → 18:37 | 48m | 5.55.17 | 117.53km | 19.8km/h | 〃 | 5,616.1km | 519m |
18:58 | 道の駅かみおか WC 日焼け止め → 19:25 | 42m | 6.12.28 | 123.60km | 19.9km/h | 〃 | 5,622.2km | 〃 |
19:58 | サークルK大仙協和店 → 20:10 | 38m | 6.33.29 | 130.55km | 〃 | 〃 | 5,629.1km | 541m |
20:56 | 秋田市 | |||||||
21:05 | ファミま! 河辺和田店 WC大 → 21:38 | 〃 | 7.24.11 | 147.61km | 〃 | 〃 | 5,646.2km | 701m |
22:27 | 本拠地 | 28m | 8.07.57 | 162.81km | 20.0km/h | 〃 | 5,661.4km | 777m |
真室川駅はなかなか風格のある佇まいでした。中央本線の高尾駅にも似ています。福井から旅をしているという方と話をしました。真室川駅前の7-11を最後に、当分コンビニがありませんので、ここで氷など補給しておきます(ホテルでもらった氷は量が少なかった)。正確には、釜淵駅前にもコンビニ風の地元商店があるんですけど、駅より手前なのでちょっと寄り辛かったのです。
そこそこ起伏のある真室川沿いの道を辿って、山形県最北端・及位駅に到着。ここから北の駅はすべて訪問済みですので、奥羽本線全駅訪問の旅はここまでで終了です。最終的に、山形県南部で6駅(羽前中山、中川、関根、大沢、峠、板谷)が残ってしまいました。いずれ再挑戦します。
及位のすぐ先で雄勝トンネルを潜り、秋田県に入ります。本当、及位からの雄勝トンネルは、距離も高低差もほとんど無く楽勝です。秋田県側は上院内まで、かなりの距離と高低差ですので、南へ走ると結構辛そうですけどね。途中、建設中のバイパス・院内道路の接続部が工事されていました。ここから新雄勝トンネルを穿って主寝坂道路に接続すれば、県境部の交通が著しく改善されると期待されます(ついでに雄勝トンネルの交通量が減って自転車天国に)。
秋田県内でもバイパスを通りまくろうとしたんですけど、秋田県内のR13バイパスは旧道より山側を通って起伏が激しくなるものがいくつかあるんです。院内バイパスがまさにそれでして……山口トンネル手前でさっさと脱出して、湯沢まで旧道を通ることにしました。道の駅おがちで昼食にします。
前述の通り、当初計画では羽後交通雄勝線を辿って矢島へ抜けるつもりでしたので、湯沢を抜けて皆瀬川を渡ると、もう地図がありません(ツーリングマップルはあります)。なのでもう完全にバイパス一辺倒、R13現道をひたすら走りました。道の駅が多いのが利点でして、おがちの他十文字、せんなん、かみおかと中継します。十文字とせんなんは、増田をはじめとする林檎の産地に近いので、林檎ジュースが多々売られていました……でも、これ、パックで売るだけじゃなくて、食堂でグラス売りもするべきじゃないの? パックで100円とか200円とかで売るなら、グラスで250円とかいう値段にしても売れると思うよ? うーん実に秋田県民は商売が下手です。小売りにしたところで、山形みたいにひたすら数を追求している訳でもないしね……。
大曲バイパスは、市街地の迂回っぷりが著しく、距離が長すぎると判断しましたので、旧道を通りました。しっかり現在地を見失いました(汗)。6年前の記憶だけだと厳しいですね……。でも迷った訳ではなく、まっすぐ進めば判る場所に出るはず、という信念で進んで、首尾良く大曲駅に到達しました。ここは6年前だけでなく4年前にも通っていますので、もう少し記憶の地図を補完できます。花館でR13現道に復帰できました。
道の駅かみおかで日没。夜間走行開始……って、前照灯が点かない!? 電池切れ!? い、いかん、流石に前照灯無しでの走行は厳しすぎる+道路交通法違反。メダル状の小さなライトはありますが、前照灯としては足りません。非常に焦りましたが、道の駅のすぐ先にローソンがありましたので、そこで急遽電池交換して、事なきを得ました。刈和野もバイパスではなく旧道を通ります(旧道の方が直線的で、バイパスは高低差がある)。
峰吉川・上淀川間と、船岡・神内間は、本行程で最後の峠越えです(前者は善知鳥坂、後者は正式名称不明の通称船岡坂)。距離は大したことありませんけど、登坂車線が設けられるレベルの坂道です。船岡坂を登って降ると秋田市で、更に和田トンバイパスの坂を越えると旧秋田市の郊外市街地、御所野坂を越えると最後の急勾配下り坂でR13を離れて、県道41号秋田昭和線(通称金横)に入ります。この途中にある通称桜坂が本当に最後の坂道です。
かくして無事に、本拠地へ到達できました。総走行距離は665.69km。体調がなかなか整わなかったのが今回最大の苦難でしたけど、悪天候に一度も見舞われなかったのは理想的でした。最高気温は37度ばかりだったけどね!
秋田でのお務めといえば献血……ということで、与次郎稲荷神社への参詣も兼ねて出掛けて来ました。手形上町から帯廓を経て二の丸、本丸という経路で神社へ。六田、蟹沢へも詣でた後ですから、与次郎巡りを完遂した感があります。楢山の与次郎稲荷も残ってればなあ……。
ジュンク堂秋田店にて、
以上購入。郷土資料も、同じ店だとそろそろネタ切れかも……。